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病気だけど元気!? おうちでの過ごし方の注意ポイント。対策アイテムも
発熱しているのに元気、感染症で登園禁止期間中だけど元気。暇と体力を持て余しているのに、外出できない子どもとの過ごし方で注意したいポイントを、病児保育に携わる「認定NPOフローレンス」の保育士・秋山笑美さんに教えてもらいました。
Question 元気でもやっぱり病気。注意するべきポイントは?
「遊びたい」「〇〇したくない」といった気持ちの表出は、子どもにとって全力の意思表示。まずは、しっかりと気持ちに共感をすることが大切だと思います。
「そうなんだね。まだ遊んでいたいんだね」と受け止めた上で、自然にお昼寝に入れるように時間を決めて促し、抱っこや絵本読みなどで安心して眠りにつけるような環境を整えてあげましょう。
薬は、症状が収まっても飲み切る必要のある薬もあります。自己判断せずに、かかりつけのお医者さんや薬局に相談してくださいね。
Question 最適な過ごし方や遊びは?
心身の回復を促すためには、普段より体を休めるといいのですが、活気のある子どもに「寝ていなさい!」といっても、子ども自身が納得いかず、ぐずって逆に調子が戻らないこともあるかもしれません。楽しみながら、回復を後押しできる、座って過ごせる遊びが良いでしょう。
病児保育の現場では、一緒に絵本を読む、工作や折り紙、それにお絵描きから連想を膨らませる「絵しりとり」などが喜ばれます。子どもの好きな室内での過ごし方があれば、じっくり取り組むチャンスと捉えて。新しい遊びが見つかるかもしれません。
Question 食事や水分はどう取ったらいい?
体調不良時の食欲は個人差が大きいもの。食べられるものを食べられる分、無理のない範囲で与えてあげてください。通常は、油分の多いものや味の濃いものよりは、柔らかい炭水化物、果物やゼリーなどが良いとされています。
脱水症状など体内バランスに影響を及ぼす可能性があるので、取れている水分量は必ず把握しましょう。「一度にたくさん」よりも、「少量ずつ小まめに」を意識して。
病状によって、食事内容に制限なしの場合もあれば、嘔吐や下痢があれば絶食が良いことも。水分の取り方に注意が必要な場合もあります。心配な場合には、お医者さんに相談してください。
Question 部屋環境の整え方と洋服の着せ方は?
湿度は40~60%が目安。40%以下になると、目や肌、のどの乾燥を感じるだけでなく、インフルエンザウイルスが活動しやすくなります。あれば加湿器、なければ濡れタオルをかける、水を張ったバケツを部屋に置くだけでも違います。せきや鼻水など、呼吸器の症状緩和につながる場合も。
服装は、熱の上がりかけで悪寒がある場合には暖かく、熱が上がりきっている場合には枚数を減らすなどして様子を見て。子どもが“暑がる”、または“寒がる”などあれば、上記を参考に、快適で安心できる状態を保ってあげてくださいね。
編集部イチオシの病気対策アイテム
感染症の予防や発症時に使える便利アイテムを編集部がリサーチ。イチオシを紹介します。
【1】子どもの水・電解質補給にも
軽度から中等度の脱水状態時に、水分と電解質をバランスよく補給。
【2】部屋になじむ丸型デザイン
部屋になじむデザインで5色展開。磁石または置き式で使えます。
【3】ウイルスの広がりを防ぐ
ドアノブや電気スイッチなど共有で使うところをひと拭き。抗菌作用が1週間持続します。
【4】子どもが着けたくなる!
耳が痛くなりにくい素材のマスク。着けるのが楽しくなる3種7色展開。風邪予防にぴったり!
【5】首から下げられる除菌剤
内容成分と空気中の炭酸ガスが反応して、浮遊するウイルスや菌を除去。効果は60日持続します。
※この記事は、2019年12月発行の「ぎゅって首都圏版」に掲載した記事を再編集したものです