共働きでも心を整える“がんばらない”暮らし方のコツ

子育て中は誰もが忙しいものですが、共働きの場合、自宅で過ごす時間は特に短くなりがちです。常にイライラする、気持ちが落ち着かないという時は、がんばりすぎているのかも。今回は心理カウンセラーの立場から、共働き世帯がちょっとだけ気に掛けたい「がんばりすぎない暮らし方」のコツを紹介します。
共働きは「いつも仕事をしている自分」になりがち
共働きの特徴の1つが、ママもパパも、仕事以外の時間を取りにくいことです。職場での時間は、もちろん仕事の時間。加えて、子育てや家事も、共働きママ・パパの立派な仕事といえます。このように考えると「仕事以外の時間」って本当に少ないですよね。
やることがとっても多いから、[「ちゃんとやろう」「しっかりやらなくちゃ!」と思う人ほど、忙しさのなかで心をすり減らしてしまいがちです。がんばることは、もちろん良いことですし、大切なこと。でも子育ては長丁場です。がんばり続けるためにこそ覚えておきたい、がんばりすぎないヒントをお伝えします。
共働き家庭におすすめの、がんばらないコツ
できないことより、できたことに目を向ける
子どものことでも「できないことより、できたことに注目」といわれることがありますが、これは大人でも同じです。子どものできたことに注目する一方で、自分のこととなると、できないことに注目してしまいがちですね。
もちろん、できなかったことをできるようにしていく向上心は大切。もっとしっかりやりたい、子育ても家事も仕事も完璧にこなさなければならない、という責任感も素晴らしいものです。一方で、これもできてない! あれもできてない! と考えてしまうと、終わりのないイライラのループにはまってしまいます。イライラは効率を落とすため、がんばりたいのにがんばれない、という結果をもたらすことも。
勤務先での仕事を含めて、毎日たくさんのことができている、自分たちはがんばっている、といった認識を前提に、「今、すべきこと」や「他にできること」を考えていくのが効率的です。
「仕事」をしない時間をつくる
少しでも、「仕事」をしない時間をつくりましょう。勤務先で働いている時間はもちろん、ママやパパにとっては、家事や育児も仕事の時間です。とりわけ育児は、責任を負える人がママやパパしかいません。そのうえ年齢が幼いうちは命にかかわることも多いため、遊んでいるだけでも大変なストレスがかかります。
大きなストレスの中でがんばり続けることは、なかなかできません。イライラして、せっかくがんばっているのに成果が出なかったり、ある日とつぜん、がんばれなくなってしまったりすることもあります。
ストレスを上手に解放してがんばり続けるためには、全く仕事をしていない時間を確保することが大切です。ママとパパとで話し合い、お互いに協力して、どこかのタイミングで時間を確保できるようにしてみましょう。
1日3分、ぼーっとする
仕事をしない時間をつくる、といっても、毎日そんな時間を確保するのはとても大変です。日々のケアとしておすすめなのが、タイマーをかけて、3分間だけ、ぼーっとすること。
実は、ぼーっとするのは難しいことです。共働きこそ、たとえ3分でも時間があったら、終わっていない家事に手を付けたい! むしろ、ついやってしまう! という方も多いでしょう。ただ、ぼーっとすることの効果も見逃せません。ぼーっとすると、思考がいったんリセットされます。頭がすっきりとして、思考が整理されるため、その後の作業を効率良く進めやすくなるのがメリットです。ストレスを軽減してイライラを抑えることにもつながるので、何かしらよい影響が期待できるでしょう。
意識の向け方で、がんばり続けられるサイクルを作りましょう
仕事をすると疲れるし、ストレスもたまりますよね。一方で、育児や家事も微細な部分に神経を使うため、大いにストレスをもたらします。その意味では、育児も家事も立派な仕事です。共働き夫婦は特に、どちらか片方でも「寝ているとき以外は、ずっと仕事中!」ということにならないよう注意しなければなりません。
共働きだからこそ意識してさまざまな仕事から離れ、頭を整理する時間を確保することが、効率のよい日々の過ごし方につながります。ママとパパ、どちらもあえてがんばりすぎないことで心を整え、お互いのベターなパフォーマンスにつなげてください。



























