ふっと気持ちが楽になる！「不安」を手放す考え方で子育てがもっと楽しく

安定した子育てには「親が不安を手放すこと」も大切

小さい子どもは、ママやパパの感じている不安を敏感に察知する能力が発達しています。これは、子どもが自分一人では生存できないため、周囲の危険をいち早く察知して安全を確保する生存本能の1つ。大人が不安なときは、同じように不安を感じ、幼児ならばぐずったり、落ち着きがなくなったりして大人の注意をひきたがるのです。反対に、ママやパパが不安な気持ちを上手に解消することは、子どもの気持ちの安定にもつながる可能性が高いといえます。

そもそも、不安な気持ちを抱えているのは大きなストレスですよね。気持ちが不安定だと、広い心で子どもに向き合うことも難しくなってしまいます。心に安定感を持つことは、子育てに大きなメリットがあるのです。さまざまな不安の気持ちを手放すには、心理学を利用した、次のような方法を試してみましょう。

不安を手放すおすすめの方法3つ

今の不安を書き出してみる

不安な気持ちを整理するのに効果的な方法の1つが、感じている不安を紙に書き出してみることです。

そもそも人間は、ボンヤリとしたものや形のないものに対して、不安を感じやすい傾向にあります。言葉にして書き出すと、自分が何にたいして不安を感じていたのかがはっきりするため、考えの整理もつきやすくなるでしょう。それだけで不安な気持ちが半減することもあります。

例えば1日の始まりに、ノートや手帳と向き合って、不安に思うことをあるだけ書き出してみます。1日の終わりか、翌朝には書いたことを見直して、不安な気持ちがどのように変わっているかを確認してみると効果的です。

書き出す作業は1日の終わりに行ってもよく、また忙しい場合は週に1度と決めて行うのもおすすめ。また書き出した後は、次にご紹介する2つの方法も、あわせて実践してみてください。

今、対応できることと、できないことに分ける

不安に思っていることを、対応可能なことと、対応できないことに分けてみましょう。この作業をするために、まずは不安を書き出し、リストアップしておくと便利です。ただし、ふと不安に思ったことを「これって対応できるのかな？　できないのかな？」と考えてみるだけでも効果はあるでしょう。

対応できるかどうかは、言い換えれば、自分でコントロールできるかどうか、ということです。自分の行動や工夫でコントロールできることなら、すぐにでも行動を開始すれば不安が縮小する、あるいは解消する可能性があります。一方で自分ではコントロールできないことなら、それは「考えても仕方ないこと」であるとも言えるでしょう。「これは対応できない不安だ」と認識できると、不安に思うことで得られるものがないため、「考えてもしょうがないや」と不安な気持ちが消えてしまう方もいます。