更年期はシミが増えやすい?今のうちから知っておきたいシミの種類と特徴

“フェムケア”“フェムテック”という言葉を知っていますか?女性は毎月の生理や妊娠、出産、更年期などのイベントと共に体調の変化が起こります。ママの身体や心の変化を知り、正しいケアの方法を知ることで、家族の日々の幸福度をアップさせていきましょう!
助産師の石嶺みきさんによる最新“フェムケア”のコラム。今回からは、皆さんから寄せられた「お悩み相談」にお応えします。今回のテーマは「シミ」についてです。
更年期にシミが増える理由は?
最近、シミが濃くなったような気がする。数が増えたような気がする。このようなお悩みはありませんか?
シミとは一般的に、肌にできる色素斑のことを指し、紫外線や加齢、炎症などが原因でメラニンが肌に沈着してできる濃い斑点模様です。「急に増えた」と感じても、実は長年の積み重ねが見えてきているだけ、ということも多いのです。
更年期にシミが増えやすくなる主な理由は、ホルモンバランスの変化にあります。更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少し、肌のバリア機能やターンオーバー(新陳代謝)が低下します。その結果、メラニンが排出されにくくなり、肌に蓄積しやすくなるため、シミが目立つようになるのです。
また成人期であっても、妊娠、経口避妊薬の使用、ホルモン治療などもホルモンバランスに影響を与え、シミができやすくなる要因となります。さらに、紫外線はメラニンの生成を強く促進しますが、年齢とともに日焼けによる紫外線ダメージが蓄積したり、肌への刺激が重なることでシミが増えたり濃くなったりします。
シミには種類がある
更年期にできるシミにはいくつかの種類があるんですよ。ひと口にシミといっても、できる原因や見え方はさまざま。更年期に多く見られる代表的なシミについてご紹介します。
1.年齢とともに増えやすい「老人性色素斑」
長年の紫外線ダメージが少しずつ肌に蓄積してできるシミです。30代後半頃から目立ち始め、年齢とともに増えていく傾向があります。
特徴
・丸く、輪郭が比較的はっきりしている
・色は薄い茶色~濃い茶色までさまざま
・頬やこめかみ、手の甲など紫外線の影響を受けやすい部位に出やすい
2.ホルモンバランスとの関係が深い「肝斑(かんぱん)」
更年期ならではのシミとして知られているのが肝斑です。紫外線や洗顔時の摩擦、ホルモンバランスの変化などに影響を受けやすく、頬部に左右対称に現れます。ちなみに、肝斑の語源は「肝臓の形に似ている」、「肝臓の働きと関連がある」、「中国医学における肝の不調が顔に現れたもの」など諸説あります。
特徴
・両頬に左右対称に広がる
・境目がぼんやりしている
・薄茶色〜くすんだような色味
3.肌トラブルのあとに残る「炎症後色素沈着」
ニキビやかゆみ、かぶれなど、肌が炎症を起こしたあとにできるシミです。更年期は肌がゆらぎやすく、治ったあとに色が残ることもあります。
特徴
・炎症があった場所にそのまま残る
・最初は赤みや濃い色が目立つ
・時間とともに薄くなることが多い
実は生まれた時から仕組まれている時限装置「後天性真皮メラノサイトーシス」
20歳代後半から出現してくる、頬部を中心とした両側対称性の色素斑です。紫外線や女性ホルモン、炎症などなんらかの作用により、元々真皮に潜在していたメラノサイトが活性化して色素を産生するようになってできるシミです。
特徴
・前額、上下眼瞼、頬骨部、鼻翼部、鼻根部などに両側対称性にみられる
・色調は灰褐色、紫褐色~黒褐色とさまざま
・頬部では、径数mmの点状小斑の集まり、額部では斑状
更年期のシミは「正しい知識をもつこと」や「がんばりすぎないケアをすること」が大切
お肌はとてもデリケート。強い刺激や無理なお手入れは、かえってシミを濃くしてしまうこともあります。「今の自分の肌をいたわる」気持ちで向き合うことが、いちばんの美容習慣です。年齢を重ねたからこそ生まれてくる美しさもあります。
ゆっくり、無理なく、肌と仲良く付き合っていきましょう。

次回は、シミの予防法やケアの仕方、美容的アプローチ法についてお伝えします。
ナビゲーター
担当カテゴリー
子どもの健康・発達
助産師・看護師・栄養士 石嶺みき
助産師、看護師、栄養士。ミキズハウス助産院院長。株式会社FM BIRD所属。不妊治療中に献身的に励ましてくれた助産師に強い憧れを抱き、出産後に看護学校に進学。助産師専攻科を経て助産師資格を取得。卒業後は大学病院産婦人科外来・病棟に勤務し多くの出産に立ち会う。
その後、保健センター勤務に転じ、産後のメンタルサポートや妊娠SOS相談窓口、新生児訪問、乳幼児健康診査なども行う中で、フェムケア教育の普及活動を思い立ち独立。一般の方だけでなく、看護学校の教員や助産師、看護師などを対象とした講習会などを開講。現在は“全ての世代に、泌尿生殖器ケアを通して幸せになってもらいたい”という信念のもと、「フェムケア」「おちんちんケア(オムケア)」「思春期性教育」をはじめとする講演を広く行うなど、積極的に活動中。
「ぞうちんとぱんつのくに」原作・監修(2024年、KADOKAWA)



























