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看護師ママが子の付き添い入院で実際に持参してよかった物・使わなかった物

私はこれまでにわが子の入院を2回経験しました。
その際付き添いをしたのですが、持って行く物が多かったり、持っていくか迷ったりと大変でした。
看護師として病棟で働く中で、患者さんが実際に持ってこられている物も参考にしながら持ち物を整理しました。
この記事では、保険証や母子手帳などの基本的な持ち物とともに、付き添い者が実際に持って行ってよかった物・使わなかった物を紹介します。
子どもの入院はできれば経験しない方がいいですが、もしもの時の参考になればと思います。
子どもの入院の基本的な持ち物
まずは、子どもの入院時に必要な持ち物をご紹介します。
子どもの年齢や病状によっても変わってくるので、参考程度にご覧いただければと思います。

子どもの付き添い入院で持参してよかった物の一覧
次に、子どもの入院の基本的な持ち物に加えてよかった物をご紹介します。

ベッド周囲で快適に過ごすための物:掛け物・加湿器等
温度や湿度を調整したり、すぐに取りたい物をベッド周囲にセッティングできるようにしておくと、親子ともに少しでも快適に過ごすことができます。
【掛け物(薄手のタオルケット、ひざ掛け、ブランケットなど)】
院内は空調管理されていますので、薄手のものでOKです。
付き添い者用に寝具レンタルできる場合もありますが、薄手の掛け物が常備されていることは少ないので持参しておくと安心です。
もしレンタルがあれば内容を確認して手続きしておくと持ち物が少なくて済むので、病院に確認してみてください。
子どものお気に入りの掛け物があれば安心材料にもなります(わが家は手術室までお気に入りのタオルケットを持っていきました)。
【加湿できる物】
院内は乾燥しやすく、とくに暖房の季節になると親の喉にも不調をきたすことがあるので要注意です。
電源が必要だと持ち込みできない場合もあるので病院に確認が必要です。
洗濯物を干すことでも少し改善されます(11月は半日でジーンズがパリッと乾くほど乾燥していました)。
【S字フック】
ちょっとしたエコバックや小物入れなどをかけられます。すぐに取り出したい物を入れてベッド柵にかけておくと便利です。
幼い子どもはサークルベッドになるのですが、柵をしているとちょっと物を取るにも億劫になります。
柵の幅がわりと分厚いので「持って行ったのにひっかけられない!」とならないために大きめのS字フックを用意しましょう。
あまり物をかけすぎると治療や移動の妨げになる場合もあるので、かける場所には注意しましょう。
食品保存や衛生面で役立つ物:ラップ・洗剤・粘着クリーナー等
入院中の持ち物の中には使い捨てで代用できない物があります。
感染対策としても、衛生面にも気を配れるような持ち物を加えておきましょう。
【ラップ、保存袋(ジップロック・アイラップ等)】
自分の食事を保管しておきたいときやゴミを捨てるときなど、様々な使い道ができるので持っていくと便利です。
【洗剤、使い捨てスポンジ】
食器用洗剤や洗濯洗剤は、小分けの容器に入れて持っていくとかさばりません。
持参したタンブラー・ストローマグ・哺乳瓶・おしゃぶりなどは、自宅で行っている消毒方法が使えない場合もあるため、洗剤とスポンジがあれば定期的な洗浄が可能になります。
洗濯洗剤は、付き添い者の衣類やタオルを院内のコインランドリーで洗う際に役立ちます。
ちなみに、食器用洗剤の小分け容器には「お弁当用のドレッシングや醤油を入れる小瓶」がぴったりでした。
スポンジは、ニトリの使い捨てタイプをカットして持参するとちょうどよかったです。
【粘着クリーナー】
子どもは治療中のためベッド上で過ごすことが多く、髪の毛や食べかすなどがシーツに落ちてしまうのが気になりました。
私は百均に売っている小型の粘着クリーナーを持参して、時々コロコロお掃除していました。
シーツ交換は週1回程度ありますが、毎日過ごすベッドを清潔に保つためにも持参しておいて損はないと思います。
書類整理に必要な物:クリアファイル・ペン等
外来でも入院用の書類を多くもらいますが、入院中もさらに増えていきます。
整理しておかないと必要な書類が埋もれてしまうため、タイムリーに仕分けしておくことをおすすめします。
【クリアファイル】
私は、外来でもらった説明書類・同意書などサインを書いて提出すべき書類・入院してからもらう書類(検査結果など)の3種類くらいに分けて整理していました。
同意書など病院への提出書類だけでも分けておくと必要なときスムーズに出せるので便利です。
【ボールペン・印鑑】
黒ボールペンだけでもいいので持っておくとメモやサインに使えます。
最近はどの病院でも自署のみで印鑑は使わなくなってきていますが、いざというときのために持っておくと安心です。
付き添い者のお助けアイテム:現金・癒し・薬
これらはなくても困らない場合もありますが、あると助かる便利な物たちです。
病院内では入手困難な物もありますので、事前に準備しておくことをおすすめします。
【現金(小銭、千円札)】
院内で使用するコインランドリーやテレビカードの購入は現金の場合がほとんどです。
コインランドリーなら百円玉、テレビカードなら千円札が必要になることが多いため、付き添い中に銀行や両替へ行かずに済むようあらかじめ準備しておきましょう。
【癒しグッズ】
小児科病棟にはプレイルームや子どものおもちゃ・DVDの貸し出しがある場合も多く、持参したおもちゃに飽きてもなんとかなります。
しかし、付き添い中の大人は娯楽が少ないため、付き添いが長期になるほど疲弊します。
本・お菓子・コーヒー・スキンケアグッズなど、ちょっとした癒しがあると気持ちに余裕が生まれます。
動画視聴用にスマホスタンドを持っていくと、親子ともに使えて便利です。
【常備薬】
子どもは入院中なので何かあれば対応してもらえますが、付き添い者はそうはいきません。
ドラックストアが近くにないと入手困難なので普段内服している薬があれば持参していくようにしましょう(私は頭痛薬や胃薬を持っていきました)。
子どもの付き添い入院で持参したが使わなかった物
子どもの入院準備で持参したけれど使わなかったものはこちらの2つです。
・厚手の服や毛布
・子ども用の食品
下記で詳しく説明していきます。
院内は思ったより暑い!厚手の服や毛布はなくてもOK
院内は空調が整っており、冬場でも暖かいことが多いです。
スタッフも半袖のユニフォームを着ている人が多く、付き添い時も半袖や薄手のシャツで十分過ごせました。
羽織り物やブランケットがあれば体温調整もできます。
私は11月末の入院だったため、防寒を意識してセーターや毛布を持参しましたがまったく使いませんでした。
厚手の物はかさばりやすいので、よほどの寒がりな方でなければ不要です。
食品の持ち込みは原則NGの場合が多いため事前確認が必須
入院中は衛生面の問題や、検査・手術前後の制限、治療や疾患による食事制限のため、病院食以外の食品を持ち込めない場合があります。
基本的には病院食のみの提供となり、食品を持ち込む場合は医師の許可が必要です。
入院当時わが子は偏食傾向だったので、念のため長期保存できるパンやジュースを持ち込みましたが許可されず。
わが子は病院食を食べたり食べなかったりでしたが、幸いにも短期の入院で済んだのでスタッフの方に相談してできるだけ好みのものに変更してもらうなどで対応しました。
偏食以外にもアレルギーや食欲低下などの理由で病院食が合わない場合は、医師・看護師・栄養士などに相談することで、内容を調整してもらえることもあります。
事前にその可能性がある場合は、入院前に相談しておくと安心です。
おわりに
初めての入院付き添いでは「とりあえず全部持っていこう」と荷物が増えすぎてしまいましたが、実際に使わなかったものも多くありました。
子どもの年齢や病状、病院の環境によって異なりますが、事前に情報収集して持っていく物を整理し、院内のレンタル品なども上手く活用すれば少しでも身軽に快適に過ごすことができます。
看護師として、母としての体験が、同じように付き添い入院をされる方の参考になれば幸いです。
もしもの入院の際、少しでもお役に立てますように。