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この子らしさを大事にした、就学相談。我が家は支援学校に決めました!

年長さんになると、園でもママ同士の会話で「ランドセル、もう買った?」「就学前健診いつだっけ?」なんて話が自然と増えてきますよね。長男の時の話になりますが、ママ同士でそんな会話が増える中で、正直私ちょっと焦っていました。「うちはどうするんだろう?」「ランドセル選びより先に考えることが多すぎる…」なんて…。長男には発達の特性があって、療育に通っていたこともあり、就学に向けては「普通級?支援級?それとも…?」と、ずっとモヤモヤ。みんなと同じように進むのが難しそうな気もするし、でも選択肢が多すぎて決めきれない。そんな中で、就学相談を通して支援学校という選択肢にも出会いました。そして、実際に見て、話を聞いて、家族でたくさん話して…我が家は「支援学校に進学する」という決断をしました。
この記事では、就学相談のこと、見学のこと、そして合わせて考えておきたい放課後等デイサービス選びについて、我が家の経験を書きたいと思います。「うちはどうしよう…」と同じように迷っているママたちの、少しでも参考になったら嬉しいです。
就学相談って何?どうやって進むの?
就学相談は、教育委員会の担当の方や心理士さんと面談しながら、「普段の様子」「得意なことや困りごと」などを伝えて、そのうえで、子供に合った学びの場を一緒に考えていくことです。
選択肢として出てくるのは、だいたいこの4つ:
・通常学級(いわゆる「普通級」)
・通級指導教室(特定の教科や時間だけ支援を受ける)
・支援学級(特別支援学級/通称「支援級」)
・特別支援学校(支援が手厚い専用の学校)
初めて聞くと「なにがどう違うの?」って感じですが、実際に話して、見て、知っていくことで、少しずつわが子に合いそうな環境が見えてきます。ちなみに「通級指導教室」は、普段は普通級に在籍しながら、週に1回など決まった時間だけ別室で支援を受けるスタイル。言葉の練習だったり、気持ちのコントロールの仕方を学んだり、その子に合わせたサポートが受けられるので、「授業にはなんとかついていけるけど、集団の中でのやり取りがちょっと難しい…」そんなお子さんにとっては、通級という選択肢が心の安心につながることもあります。
我が家は年長になる前後からなんとなく「小学校どうしようね~」なんて話が出るようになっていて、ちょうどその頃、地域の情報誌や自治体のホームページで「就学相談がスタートします!」という案内を見かけて、「これ、のんびりしてたら予約埋まっちゃうかも…!」とドキドキしながら受付開始とともにすぐに連絡。受付開始とともに教育委員会に就学相談の予約を入れることができました。早めに動いたことで、見学の予定もゆとりを持って組めて、いろんな選択肢を比べたり、家族で話し合う時間がしっかり取れたのは本当によかったです。
見学は「なるべく複数」がポイント!
就学相談を受けてから、実際にいくつかの学校を見学しました。見学は、可能であれば通常級・支援級・支援学校すべて見るのがおすすめです!見学して初めて分かることが本当にたくさんあって、校舎の雰囲気、先生の関わり方、1クラスの人数、授業の進め方など、子どもがどんなふうに過ごすかを具体的にイメージできるのが大きかったです。
支援学級では、普通級とのつながりを大切にしながら、少人数での学習や生活のサポートがある様子が印象的でした。「みんなで一緒に学ぶ」ことが大事にされている反面、本人のペースや困りごとへの支援がどこまで届くのかな?と感じる場面もありました。
特別支援学校では、ひとりひとりの個性や発達段階に合わせたカリキュラムが組まれていて、先生方の関わりもとても丁寧。「ここなら安心して過ごせそうだな」と思える空気感がありました。一方で、「周りのお友達の刺激を受けながら成長してほしい」という思いとのバランスに悩むことも…。
子どもにとってどの環境が一番安心して過ごせそうか?親の希望と子どもの実際の様子のちょうどいいところを探す作業は、正直かなり悩みました。見学して、先生のお話を聞いて、目で見て、雰囲気を感じたことで、我が家なりの「これだ!」が見えてきたように思います。
特別支援学校はこんなところ!
特別支援学校も見学させていただきましたが、実は、行く前はちょっと緊張していました。「どんな場所なんだろう…」「子どもにとって合うかな?」と、正直なところ不安もありました。でも実際に足を運んでみると、とても明るくて、あたたかい雰囲気。先生方は一人ひとりの子どもにじっくり向き合っていて、「できること」や「得意なこと」を引き出すような関わり方をしているのが印象的でした。
そして、支援学校の良さは、なんといっても手厚いサポート体制。先生の人数も多くて、医療的ケアや身体的なサポートが必要な子どもにも対応できるように整っているところが多いです。学習も、ひらがなや数字だけじゃなくて、生活スキルやコミュニケーションなど、実生活に近い形での学びが多く取り入れられていました。
そして何より、「子どもが安心して自分らしく過ごせる場所ってこういうところかもしれない」と思えました。もちろん、周囲の刺激や多様な関わりを求めたいという気持ちもありましたが、我が家にとっては“安心して学べる”ことがいちばん大事だと感じて、支援学校への進学を決めました。
デイサービス選びは「早め・複数」が安心
就学と同時に考えたのが、放課後等デイサービス(通称「放デイ」)のこと。「デイサービスは早めに埋まるよ!」と療育先のママたちから聞いて、実際に年中のうちから見学をスタートしました。デイは施設ごとにカラーが違うので、子どもの様子をしっかり見ながら選ぶことが大切です!私が意識したのは、「その子が自然体で過ごせるか」「職員さんとの相性」「通うことが楽しみになりそうか」の3つ。そして、我が家では2箇所に通う選択をしました。理由は「1箇所だけだと合わなかったとき不安だから」という気持ちと、「曜日や支援内容によって選べた方がいいかな」と思ったから。
そして実は…その選択がとても大切だったと感じた出来事がありました。なんと、1年の途中で1つのデイサービスが閉鎖になってしまったんです!とても驚きましたが、もう1つは継続して通えていたので、子どもも大きく混乱せずに済みました。あのとき、「複数通う」という柔軟な選択をしていて本当によかったなと、今でも思っています。デイサービス選びは「早め・複数」が安心だなと思います。
以上が我が家の就学相談&デイサービス選びでしたが、就学相談など悩まれている方がいらっしゃればご参考にしていただければと思います。
どんな道を選んでも、大丈夫。わが家の記録が、悩まれている方のヒントになりますように。