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この花触らないで!よく道端に咲いているこのお花に要注意

よく見かけるかわいらしいお花、なんて名前の花なのかなぁ?なんて軽い気持ちで調べたら、まさかの危険な植物でした!!
お花の駆除を呼びかけている自治体もあるみたいでびっくり!知っておいた方が絶対いいと思うので、良かったら参考にしてくださいね
このお花、誰もが絶対見た事あるはず!
最近、とくによく見かけるようになったこのお花

ポピーに似てるけど、ちょっと違うのかなぁ?という興味から調べてみたら…

触ったら危険な外来種の植物でした!
ナガミヒナゲシはヨーロッパ地中海沿岸原産のケシ科の一年草で、外来植物だそうです。ナガミヒナゲシは和名で「長実雛芥子」と表記します。
繁殖力が強く、生態系に影響を与える可能性があるため、除草や駆除をお願いしている市町村や自治体がたくさんあってびっくりしました!

ナガミヒナゲシの茎や葉っぱには、アルカロイド性の有毒物質が含まれていて(害虫や動物から自分の身を守るため)、素手で茎に触ったり、折ったりすると茎の中から黄色い汁が出てそれに触るとかぶれるおそれがあるそうです!
間違って口に入れてしまうと、腹痛や嘔吐などの中毒症状が出る場合もあるそう!!

可憐でかわいいな〜なんて、のんきに思っていたのですが、知れば知る程怖い植物。

駆除を推奨されている、恐ろしい理由…
可憐でかわいらしい花ですが、ナガミヒナゲシは、1つの実に1500粒以上の種子が出来るそうです。未熟な種でも発芽が可能で、異常な繁殖力があります。1株からは、なんと16万粒以上の種を放出するそうです。

長実雛芥(ナガミヒナゲシ)とあるように、長実…実の部分が長いのが特徴、ちょうど梅雨にあたる6月頃に種がこぼれ落ちます。雨で濡れたタイヤや靴に種がくっ付き、道路沿いのあちこちに落下することで、分布範囲を拡大させているそうです。
よく道路脇でこのお花を見かけるのは、これが理由だったんですね!
さらにナガミヒナゲシは「アレロパシー」という物質も放出し、他の植物の生育を阻止します。自分達だけが群生できるようにするらしく…その物質は「根」から出るそうです。
最近、よく見かけるようになったのはその繁殖力からなのか!と納得。

ナガミヒナゲシの特徴
高さ:30~50cm程度
開花時期:4~6月
花の色:薄いオレンジ色
※各地域で花色の変異が見られ、オレンジ寄りのレッド、サーモン、ホワイトなどの色も最近では見つかっているそうです
生育場所:日当たりが良いところを好み、荒れ地や道路と側溝の隙間にも生えています。
※私はコンクリートの隙間から生えているのも見た事があります
葉:細かく切れ込みが入る
茎:硬い毛が生え、高さが15~60cm程度
種子(果実):長さは約2.5cmで、細長い形をしている
原産地:地中海沿岸

除草(駆除)の仕方
手がかぶれる恐れがありますので、直接触らないように気を付けて作業します。
作業時は必ずゴム手袋や軍手を着用して、植物の汁が触れないように気を付けましょう。
※足や腕に汁が付着する場合もあるため、露出の少ない服装で作業を行うようにしてください
草刈り機やカマを使うと、ナガミヒナゲシの茎が左右に大きく揺れて実がこぼれ落ちてしまい種が広がる恐れがあるので、注意した方がいいそうです。
軍手やゴム手袋を着用し、根から引き抜き、「可燃ゴミ」として処分します。開花後の刈り取りは、種がこぼれ落ちてかえって分布を広げることになるため、種ができる前に抜き取ることがいいそうです。
種ができている場合は、種が飛ばないように注意して処分してください。
抜いても抜ききれない場合は、刈らずに除草剤を使用するか、地上近くで刈り取るといいそうです。

かわいい顔して、本当に恐ろしいナガミヒナゲシ
お子さんやペットが触ったりしないように
気を付けてくださいね!