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ちょっと待って!その水着は危ないかも?安全な水着の選び方

園プールや夏の海遊びの準備が始まるこの時期。その中で、つい見落としがちなのが「水着の色」。実はその“色”、お子さんの安全を大きく左右するって知っていましたか?危ないのは、同化しやすい「青い水着」だけじゃないんです。
海育ちのママだからこそ伝えたい、「見えやすい水着の色」と「幼児の水着の安全な選び方」をまとめました。
なぜ「青い水着」は危ない?海とプールの視認性の話
私が育った環境は、海岸まで徒歩3分の漁師町。小さい頃から「海では必ず目立つ色を着るように」と教わってきました。昨年の夏休みは、ほぼ毎日当時3歳双子とワンオペで海水浴におでかけ。子どもたちを見失わないために心がけているのは、「とにかく目立たせる」こと。
プールは水面や床が青系であることが多く、海や湖でも水は青や緑がかっていますよね。そこに水色やブルー系の水着を着た子どもが入ると、水との境界がぼやけてしまい、大人が注意していても見失いやすくなるのです。
太陽の反射によるまぶしい照り返し、波や泡による水面の揺らぎ、プール底や海底の色とのコントラストなど、さまざまな要因で水中の人影は驚くほど見えづらくなるもの。「うちは大丈夫」と油断せず、ほんの少しの工夫でお子さんの安全性を高められるなら実践したいですよね。
【安全×目立つ】水着の選びで大切な2つのポイント
具体的に、安全面での大事なポイントは大きく分けて「色」と「デザイン(形)」。
「色」で断然おすすめなのは、蛍光カラーや原色系のビビッドカラーです!具体的にはネオンイエロー(蛍光イエロー)やオレンジ、ピンク、真っ赤など、パッと目を引く色合いが理想的。これらの明るい色は水面上でも水中でも遠くからはっきり視認でき、万一の際に大人やライフガードが素早く子どもを見つけやすくなります。
もし「どうしてもこの色がいい!」と淡い色の水着を欲しがった場合は、目立つ色の帽子を被せたり、蛍光色のラッシュガードを上に羽織らせるなど工夫しています。
安全な水着の「形」は、できるだけ肌の露出が少ないものが安心。例えばラッシュガード(水着素材の長袖や半袖のシャツ)+スイムパンツのセットなら、蛍光色が広範囲に見えて安全性UP。視認性が高まりますし、日焼け防止にもなります。

避けた方が良い水着の色と形
水色・青・グレー・薄い緑など、水辺の景色に溶け込みやすい淡いカラーはなるべく避けましょう。白い水着も要注意。白い水着は一見目立ちそうでいて、太陽光を反射して水面の泡や光の反射に紛れ込み、水中では見えにくくなることも。
透明感のある色・くすんだ色・淡い色は、総じて視認性が低いので注意が必要です。柄物の場合でも、水色ベースのボーダー柄やパステル調の花柄など、水に溶け込みそうな色合いが多いデザインは避けるのがベター。
ひらひらのフリルが多すぎるデザインや、紐で結ぶタイプの水着は遊んでいるうちにほどけたり外れたりする恐れがあるため、園や海での使用は避ける方が良いかもしれません。
でも大丈夫!目立ちにくい水着でも工夫して安全性UP
「去年買った水着がブルー系だから買い替えはもったいない…」という方もいますよね。わが家もお下がりでいただく水着のほとんどが青色です。
その場合は、蛍光色の帽子やラッシュガード、浮き輪やアームヘルパー(腕用浮き具)を活用するのも手です。浮き具自体が目立つ色なら、万一お子さんがぷかぷか浮いてしまったときにも視認性が上がりますし、子どもも安心感を得られます。「鮮やかな色=安全のための目印」と意識して、水着+αでできる対策は積極的に取り入れましょう。
子どもの命を守る水着選び
色選びひとつで、子どもの安全がグッと高まるのが「水着選び」。
「うちは大丈夫」と思わず、この夏は“目立つ色”を意識して選んでみてください。プールや海での思い出が楽しいものとして残るように、準備はしっかりと。
「安心」を準備すれば、最高の夏の思い出が待っています。