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【育児の心理学】どうする!? お土産物屋さんで泣き叫ぶわが子の対応!

こんにちは、大阪市でストレスチェックや職場のメンタルヘルス対策、企業の人材育成支援の会社を経営しながら、4歳の双子イチくんとニーくんの育児にも全力投球中、36歳の双子パパです。先日も記事にした「リニア・鉄道館」へ家族旅行に出かけたときの、ちょっとした“お土産事件”をきっかけに、子育てと行動心理について考える出来事がありました。
お土産コーナーでまさかの「買って攻撃」
リニア・鉄道館を満喫したあと、出口にあるお土産コーナーで事件は起こりました。ニーくんが、分厚い「シンカリオンの絵本」を見つけて、まさかの「買って買って攻撃」を発動!「今までこんなに主張するタイプじゃなかったのに…」と私たち夫婦は戸惑いました。
しかも旅行のスタート日。どうせ荷物を持つのは私…という心の声もあり、「今日のお土産は鉄道館のものだけにしよう」と話し合いました。絵本はまた地元の本屋さんで買おうねと伝えたものの、ニーくんは泣いて泣いて、なかなか気持ちが切り替えられず…親として試される時間となりました。
「行動の強化」の視点から考えてみた
この出来事を振り返ると、私の専門でもある心理学の理論「行動の強化」を思い出しました。
簡単に言えば、「ある行動にご褒美がつくと、その行動は強化されて繰り返されやすくなる」という法則です。つまり、今回のように「泣く」という行動に「欲しい絵本を買ってもらえた」という結果がつくと、今後「泣けば買ってもらえる」が学習されてしまう、という理論です。
短期解決と長期成長、どちらを取る?
正直、絵本を買えばすぐに泣き止んで、親も楽だったと思います。でも、子どもの育ちは短距離走ではなくマラソン。今は「泣いてもダメなときがある」と学ぶ機会なのかもしれない、と思い直しました。
とはいえ、子どもにも気持ちがある。泣き叫ぶ中で「今日は買えない」ことを伝えつつ、膝を合わせて話を聞くことにも意味があると信じて、時間をかけてゆっくり気持ちを整えていきました。
理論は「正解」じゃなく「道しるべ」
子育てって、テストのように点数がつくわけじゃないので、「これが正解!」というものはありません。でも、理論を知っていることで、親が迷ったときに選びやすくなる「地図」にはなると思っています。
育児と同じように、企業の中での人材育成でも、「長期視点」と「個の違いへの理解」はとても大切です。「今ラクできるか」ではなく「数年後にどうなっていてほしいか」から逆算する視点、子育てにも活かせるなと日々感じています。
泣いた理由も、向き合った時間も、きっと未来の力になると信じています。