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田植え体験後、令和の米騒動を親子で学んでみた

今年も親子で田植え体験へ行ってきました。令和の米騒動が騒がれている今、食育や米の成長を学ぶためだけではなく、今回は体験参加後に「農家さんと米の需要」についても息子と一緒に考えてみました。
米、高くなりましたね。なんで高値になったのか、子どもにも分かるように私も一緒に学んでみました。6月頃までは田植えシーズンで体験される方もいらっしゃるかと思うので、このきっかけに令和の米騒動について考えてみるのはいかがでしょうか。
米の需要
私たち日本人はもちろん米を食べますが、昨今、コロナ禍明けのインバウンド需要で米もまた海外から注目されているようです。寿司やおにぎりは海外の方の胃袋をがっしり掴み、日本食ブームがあちこちで起きているそうです。
海外でも米は生産されていますが、日本食にはやはり日本の米がよく合いますよね。そこで日本の米の需要が以前よりも増えているのだそうです。

生産量の低下
それなら米農家さんも儲かって、たくさん作ってたくさん売ればいいじゃないか、となりますが、人手不足や高齢化も影響し、日本の米農家さんはどんどん減っているそうです。若者のなり手も減っているのだとか。
さらに米を作っても、農業機械の導入や修理などが高額だったり、肥料代も高騰したりと、生産費を引くと赤字になってしまうそうです。そこで、農家さんは家畜の飼料米を生産し、政府からの補助金を活用するなどして利益を得ているのだとか。
そして昨今の異常気象とも言われる温暖化も品質に悪影響を与え、出荷量が減っています。長年の政府による減反政策(現在は終了している)も原因の1つとのこと。
そんな中で生産量は減っているのに、インバウンド需要もあり消費量が増えてきて、業者がお米の確保をしようと高値で売買しているため、米の値段が上昇傾向にあるようです。

子どもには簡単にザックリ説明
という内容をそのまま伝えても小学2年生の息子はちんぷんかんぷんでしょうから(笑)、もっと簡単に説明します。
1、夏が暑くなりすぎると良い米ができず、売れる量が少なくなる
2、米農家さんが減って、作る量が減っている
3、海外で日本の料理や米が人気で、買いたい人が増えている
4、作る量が減っているのに、食べる量が増えている
結果、「米を高い値段でもいいから買いたい!」となり、値段が上がっている、とザックリ説明しました。
ちなみに子どもに説明するにあたって参考にしたのは、読売KODOMO新聞です。田植え体験後に新聞を一緒に読みながら、米について考えました。

でも、「米が高くなって買うのが大変だぞ」ということは理解できても、「それでどうしたの?」となるため、息子には一番取り組みやすい温暖化が生産量に影響するところを一緒に考えてもらいました。
今年の夏も例年より暑くなる予報ですが、息子の植えた稲がどうなるのか...一緒に見守ろうとなりました。暑い夏は天敵のカメムシも大量発生するようで、そういう害虫被害も出るそうです。収穫の時期まで稲の成長を見守りながら、ちょこちょこ見に行ってみようと思います。

田植えの感想
田植えの日は生憎の雨でしたが、ちょっとした雨くらいなら農家さんも実際の田植えを実施するそうで(親戚や地域総出だったりするため)、それに倣って雨の中開催されました。
どうせ足元は泥んこですしね。幸いにも寒くはなかったので元気に参加できました!こんな風に農家さんが頑張って米を作っているんだよ、という所も伝われば良いですが、どうでしょうね。
息子は苗の塊から3~5本ずつ取る作業に苦戦していました。真っ直ぐ等間隔で植えるのも結構難しいですね。それでも泥んこになりながら頑張って植えたのは楽しかったようです。
昨年は「泥んこまみれでも田植えを楽しむ!」をモットーに参加しましたが、今年は2回目なので、ちょっとお勉強もしてみました。親である私も調べる中で勉強になりました。米の生産量自体は昨年増加に転じたそうですが、さて今年はどうなる?

田植えシーズンなので、ほんの少し令和の米騒動について息子とお勉強してみました。田植え体験と一緒に学ぶと、理解が深まる良いチャンスです!