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読み聞かせがもっと楽しくなる!親子でハマる森永製菓の隠れた名作絵本を紹介

毎晩の読み聞かせ。子どもが喜ぶ顔は嬉しいけれど、読む側としては「また同じ本かぁ…」と思うこともありませんか? 正直な本音をいうと、私もその一人です。
そんなある日、娘が保育園からある絵本を借りてきました。それは「メルとマールのピクニック」という本で、作者は「森永エンゼルスクール」となっています。「森永」「エンゼル」と続くと、森永製菓のエンゼルパイや金銀のエンゼルを想像する方もいるのではないでしょうか?
その予想は大当たりで、「森永エンゼルスクール」は「子どもたちの心身の健やかな成長を応援するために」という目的のもと、森永製菓が提供している体験プログラムの総称で、この絵本は森永製菓ととても縁が深いものになっています。
今回は、この意外と知られていない森永製菓の絵本の魅力をお伝えします。
森永製菓の絵本って?
森永製菓といえばマリービスケットやチョコボールでおなじみですが、上述のとおり「森永エンゼルスクール」という活動も行っています。その一環として生まれたのが絵本「メルとマールのピクニック」。
主人公は、黄色うさぎの「メルくん」とピンクうさぎの「マールちゃん」。メルくんは好奇心旺盛だけど実は臆病で寂しがりや。マールちゃんはやさしくてしっかり者だけど、メルくんには負けず嫌いな一面も。そんな二人が、ある日、マリービスケットを持って森へお散歩に出かけます。お菓子を持っていたことで、その森の住人たちとの何気ない出会いが、思いがけない心のふれあいを生むことになる――という、心温まる絵本です。
娘もはまった!その理由は?
2歳の娘に読み聞かせしたところ、一発でお気に入りに。このあと、何日にもわたって借りてくることになりました。子どもウケする理由として、下記が考えられます。
・ うさぎのキャラクターが可愛い
・ 森の動物たちとの出会いがワクワクする
・ お菓子が出てくるので親近感がある
・ 「やさしさ」や「分けあう気持ち」がテーマで分かりやすい
特に、メルとマールがマリービスケットを森の動物たちと分けあうシーンでは、娘も「私もお菓子分けてあげる!」と言っていました。思いやりの心を自然に学べるのが素晴らしいと思います。
もちろん、大人も楽しめる
子ども向けの絵本って、正直大人には退屈なものも多いですよね。でもこの絵本、大人が読んでも面白いんです。大人的に嬉しいポイントは下記の4点です。
・ 知ってるお菓子(マリービスケット、その他お菓子)が出てきて親近感
・ 絵がとにかく美味しそう!見てるだけでお腹が空く
・ ストーリーがしっかりしていて、読み手も飽きない
・ 「分けあう喜び」というテーマが現代にも通じる
特に印象的だったのは、お菓子の描写です。マリービスケットがこんなに美味しそうに見えるなんて!読み終わった後、スーパーにいくとなんとなくマリービスケットに手が伸びそうになりました。そのほかにもおなじみのお菓子がたくさん出てくるため、「あ、これは…!」と探すのも楽しいです。見つけると、にやり、としてしまいます。
この絵本の一番の魅力は、自然に「思いやりの心」を教えてくれることです。
メルとマールは最初、自分たちだけでお菓子を食べるつもりでした。でも森で出会った動物たちが困っているのを見て、持っていたマリービスケットを分けてあげるんです。そのおかげで、思いがけない素敵な体験をすることになります。
「人に優しくすると、自分も幸せになる」というメッセージが、説教臭くなく伝わるのが良いですね。子どもにとって「お菓子を分ける」という行為は身近で理解しやすいから、共感しやすいのかもしれません。
実際、この絵本を読んだ後の娘は、おままごとや食事の時に「ママも一緒に食べる?」と声をかけてくれることが増えました。小さな変化だけど、嬉しいものです。
こんな家庭におすすめ
この絵本、特にこんなご家庭におすすめです:
・読み聞かせの新しいネタを探している
・ 思いやりの心を育みたい
・ お菓子好きのお子さんがいる
・ 親子で一緒に楽しめる絵本を探している
また、普段からマリービスケットなどを食べているなら、より親近感を持って楽しめると思います。「あ、この前食べたお菓子だ!」って子どもも喜びますよ!
他の絵本にマンネリを感じたら試してみて
図書館にある定番絵本も良いけれど、たまには違った視点の絵本も新鮮です。特に企業が作った絵本って、意外と穴場です。教育的でありながら、エンターテイメント性もしっかりしているものが多いんです。
森永製菓の「メルとマールのピクニック」も、そんな隠れた名作の一つ。読み聞かせのレパートリーに困ったら、ぜひ一度手に取ってみてください。
(うちは保育園で借りてきましたが、図書館やネット通販でも取り扱いがあるようです)
お菓子の美味しそうな絵を見ながら、親子で「思いやり」について話すきっかけにもなりますよ。きっと、お子さんもお気に入りの一冊になるはずです!
書籍情報
タイトル:メルとマールのピクニック
森永エンゼルスクール/作 playsetproducts/絵 NHKエデュケーショナル/制作協力
定価 :1650円(本体1500円)
発行年月:2018年2月
ページ数:32ページ
ISBN:9784577600023
対象年齢:4歳、5歳、6歳
ちなみに世間には日本郵便やステラおばさんのクッキーとコラボした絵本もあるようで気になります!