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料理中のテレビ卒業!2歳児と楽しむ台所育児のススメ

料理中の「困った」あるある
「ママ、お腹すいた〜」「何してるの〜」
料理をしていると、必ずと言っていいほど足元にまとわりついてくる2歳の我が子。夕食の準備で忙しい時間帯に限って、構ってほしがりますよね。皆さんもこんな経験ありませんか?
テレビに頼る罪悪感とその限界
忙しい時は「とりあえずテレビを見せておこう」と思うものの、どこか罪悪感を感じてしまう…そんなママは多いのではないでしょうか。私もまさにその一人でした。「また今日もテレビに頼ってしまった」という後ろめたさを感じながら、料理をする日々が続いていました。
さらに困ったことに、2歳児はすぐに飽きてしまいます。テレビを見せても途中で「ママ〜」と台所にやってきて、結局料理に集中できない…そんなことが日常茶飯事でした。
台所育児との出会いで変わった日常
ある日、「邪魔されるなら、いっそ一緒にやってもらおう」と思い立ちました。これが我が家の台所育児の始まりです。
最初は「2歳児に何ができるの?」「むしろ時間がかかるのでは?」と半信半疑でしたが、実際に始めてみると「三方良し」の結果になりました。具体的には下記のとおりです。
1. 子どもが楽しそう:料理に参加できることが嬉しそう
2. 教育効果も抜群:食材への興味、手先の器用さ、達成感が育つ
3. 自分の負担も軽減:子どもが集中してくれるので料理に専念できる
おすすめ台所育児メニュー1:ミニトマトのヘタ取り
2歳児でも簡単にできて、達成感も味わえる作業のため、個人的には一番おすすめです。ヘタとミニトマトを分けるだけなので、失敗する心配もありません。
実際のやり方は下記のとおりです。
1. 「ヘタ(緑の部分)とミニトマトを分けてね」と簡単に説明
2. 一つ手本を見せた後は、子どもに任せる
3. ヘタ用とミニトマト用のボウルに分ける
4. ミニトマトを一緒に洗う
5. ふきんで拭いてタッパーに入れる工程を見せ、残りを子どもに任せる
6. タッパーに全部入れ終わったら完了
なお、ミニトマトは2歳児にとって魅力的な食材のため、作業中のつまみ食いは要注意です。「お料理が終わったら一緒に食べようね」と声かけすることで、楽しみを後に取っておくことができます。ちなみにイチゴも同様に試してみましたが、つまみ食いが止まらなかったためやめました。
娘は任されることが嬉しいようで、「やるやる!」と積極的に参加してくれるようになりました。小さな手で一生懸命ヘタを取る姿は、見ているだけで微笑ましいです。
おすすめ台所育児メニュー2:ホットケーキ作り
ほかにも、ホットケーキ作りは、2歳児が参加できる工程が多く、達成感も大きい台所育児メニューです。
ただし実際にやってみて、下記の2点に注意が必要だと感じました。
1. 混ぜる工程は最初は親がお手本をみせる
粉と液体を混ぜる最初の段階は、親が手本を見せることが重要です。粉が飛び散らないよう、粉と液体がある程度なじむまでは大人が担当しましょう。
ある程度混ざったら、子どもにバトンタッチ。「10回混ぜてみて」など、具体的な数字を伝えると集中して取り組んでくれます。
2. ホットプレートを活用して焼く
ホットプレートなら比較的安全に一緒に焼くことができます。ただし、やけど防止のため以下の点に注意が必要です:
・子どもの手が届かない位置にホットプレートを設置
・「熱いから触らない約束」を事前に確認
・ 生地の流し込みは一緒にやる。ひっくり返す工程は大人がやったほうがよいかもしれません
初めて一緒にホットケーキを作った時、娘が「ママと一緒に作った!」と嬉しそうに話していました。また、我が家では「しろくまちゃんのホットケーキ」を読んでいたため、絵本に書いてあるような効果音をつけて楽しんでいました。
その他アイデア
・レタスちぎり
手でちぎるだけなので安全で簡単。「小さくちぎってね」と伝えると、集中して取り組んでくれます。小さくなりすぎたり、逆に大きいままのときもありますが…。
・おにぎり作り
ラップを使えば、2歳児でも安全におにぎりを握ることができます。形はいびつでも、自分で作ったおにぎりは特別美味しく感じるようです。
・お米研ぎ
水を張ったボウルの中にお米を入れ、簡単にかき回してもらう程度はできました。
台所育児を始める前に知っておきたいこと
1. 時間に余裕がある日から始める
最初は慣れない作業で時間がかかります。平日の忙しい夕食準備ではなく、休日の午前中など、時間に余裕がある時から始めることをおすすめします。
2. 完璧を求めない
2歳児の作業は完璧ではありません。でも、それで良いと思います。大切なのは一緒に取り組む過程と、子どもの達成感です。
3. 安全第一で環境を整える
台所は危険がたくさんあります。事前に以下の準備をしておくとよいと思います。
・子どもの手の届く範囲に危険なものを置かない
・踏み台、あるいは小さな机を用意して安定した姿勢で作業できるようにする
・汚れても良い服装に着替える
まとめ:台所育児で親子時間がもっと豊かに
台所育児を始める前は「時間がかかりそう」「逆に面倒そう」と思っていましたが、実際に取り入れてみると想像以上にメリットがありました。
子どもも楽しそうに過ごし、私自身も料理に集中できるようになりました。何より、一緒に料理を作る時間が、特別な親子時間になっています。
2歳児でもできることは意外とたくさんあります。まずはミニトマトのヘタ取りやホットケーキ作りから、気軽に始めてみませんか?
きっと皆さんの家庭でも、料理時間がもっと楽しく、豊かな時間に変わると思います。
もっと大きくなったら一緒に料理教室に通うのが夢です