公開 :
顔に大きな特徴のある子どもを生んでみて変わった世界観

我が家の長男には生まれてきた時から顔に大きな【ホクロ】がありました。顔の右側にあるため正面を向くとわからないのですが、右横を見ると必ず気づく大きさです。
そのためブログを書く時にはモザイクではなく、スタンプを押してホクロが隠れるように対応してきました。(今後はまたスタンプで対応します)
ところが先日、たまたま出かけ先で長男と同じく顔に大きなホクロがある男の子と出会いました。そして勝手に親近感を持ち、思わずその子のママに心の中でエールを送ってしまいました(笑)
顔に目立つホクロや痣、傷といった特徴があるお子さんは数は少ないにしろ、一定数いると思います。
そして普通なら悩まなくていいことで悩んだり、『どうして普通のお顔に生んであげられなかったのだろう』と自分を責める母親もいると思います。
そこで長男が生まれて8年経った今、彼の顔のホクロについて思うこと、感じたことを母親目線で綴りたいと思います。
生まれてすぐの頃
長男は難産だったものの、とっても元気に生まれてきてくれました。エコーの段階でなんとなく顔つきを見ることは出来ましたが、大きなホクロがあることまではさすがにわからず、出産して初めて長男の顔を見た時からはっきりとホクロは存在していました。
最初はそこまで気にしていませんでしたが、もし万が一悪性のものだったらどうしよう…という不安はあったため、オムツかぶれで皮膚科を受診した時に医師に相談し診て頂きましたが結果は『ただのホクロでしょう』とのことでホッとしたのを覚えています。また『思春期になって気になるようであれば、レーザーでとることも可能です』と説明を受けました。
ホクロをとる、という選択肢はその時までなかったため『今後のことを考えると今のうちにとってしまった方が良いんだろうか?』と悩みましたが、親の判断で長男に痛い思いをさせるのは嫌だと考え、長男が自分自身の意思で『ホクロをとりたい』と選択した時にレーザー治療を受けようと考えました。
2~3歳前後が周りとの比較のピーク
徐々に言葉が増えだしてきた2~3歳頃。長男は周りの子に比べると発語は遅かったのですが、言葉の意味の理解はしていました。
公園や児童会館、子育てサロンに行くと必ずと言っていいほど「それ、なぁに?」と周りのお友達に顔のホクロのことを聞かれ始めたことで、長男自身も【自分には顔に大きなホクロがある】【周りのお友達やパパ、ママに大きなホクロはない】と認識したように思います。
お友達にはホクロのことを「痛そうだね」「傷、大丈夫?」と心配される声掛けが一番多かったです。お友達の保護者の方は一目見てホクロだと認識され「ホクロって言うんだよ」とお子さんに説明される姿をよく見かけました。
また長男から「このホクロって、なんでついてるの?」と聞かれたのもこの時期でした。この質問は8年間の中で、この一度きりでした。
いつか聞かれるとは思っていたのであらかじめまだ幼い長男に伝わるように「ママがおっちょこちょいだから、他の子と間違えないように神様が『ママの可愛い長男君だよ』って目印をつけてくれたんだよ」と答えると納得していました。
そこからは長男自身も周りとの違いを受け入れ、お友達にホクロのことを聞かれても「痛くないから大丈夫だよ」「これはね、ホクロっていうんだよ」と説明し、「触ってみる?」「触っても全然大丈夫なんだよ!」と積極的に話している姿に彼の強さを感じました。

入学してから、現在に至るまで
私が一番心配していたのが小学校に入学した後でした。初めて会うお友達が多い中で、大きなホクロのことをからかわれないか、そこからイジメに発展してしまったらどうしよう、と考えたこともありましたが、結果としては全然大丈夫でした。入学してからホクロについて言われたことは特にないそうです。
私が小学生だった頃は周りと違うことでからかわれたり、嫌な気持ちになる発言を聞く場面もありましたが、今はそういった風潮はないようでホッとしています。
(もちろん地域性や周りのお友達の系統もあるとは思いますが、私自身が思っているよりも優しい世の中になっているように感じています)
このブログを書くに辺り、長男にホクロのことをどう思っているか聞いてみると「別に普通、どうとも思ってないよ」との返答でした。
もし長男がホクロをとりたいのであればレーザー治療でとれることも説明しましたが「なんか怖そうだし痛そう…今のままでいい」とのことでした。
親が思っていた以上に長男はホクロのことを受け入れていて、気にしている素振りも今のところはない様子。
これが女の子だった場合対応が違う場合もあるかもしれませんが、親が気にし過ぎてしまうと子ども自身も気になってしまうのかな、と感覚的に思いました。
また大げさに聞こえるかもしれませんが、私が思っている以上に世界は優しくなってきていて、私が子どもだった頃より生きやすい世の中になっているように感じました。
お子さんが人とどこか違うところがあって、悩んでいる方がもし近くにいたら『そこまで周りの目を気にしなくても大丈夫。違いを受け入れて認め合っていくのは、大人より子どもの方が上手なんだよ』と伝えたくて、今回の記事を書こうと思いました。
悩んでいる方に届きますように。

日々の子育てはカオスですが(笑)、学ぶことがいっぱいで充実しているな、とも感じます!