公開 :
【体験談】子供を怒ってばかりだった私が変われた理由。ペアレントトレーニングとは?

先月から、療育の一環としてペアレントトレーニングに通い始めました。我が家の場合は、通院中の児童精神科のリハビリ外来に、親だけが通っています。息子には発達特性があり、子育て本のセオリー通りにやっても、うまくいかないことが多々ありました。「子育ての指標となるものが何か欲しい」と、藁にもすがる思いでペアレントトレーニングを受講することにしました。
ペアレントトレーニングってなに?
保護者が、子供の行動をより良くし、困り事を減らしていくためのプログラムです。特に、発達特性のある子供を持つ親が、子供の行動を理解し、適切な対応を身につけるために利用されることが多いです。具体的には、どんな状況で困り事が起こるか分析し、保護者の声かけ方法を学びます。
子供の発達特性によって、入りやすい指示が異なるため、自分の子にはどんな方法が合うのか試していく必要があります。

私の通っているトレーニングでは、毎月、親への課題が宿題という形で出されます。その課題をもとに、臨床心理士の方と現状の問題点を把握し、声かけや指示の出し方など、具体的な解決方法を考えていきます。

我が子のタイプ
医師から伝えられた特性として、自閉症スペクトラムの傾向があると言われています。スペクトラムなので、症状が出る時と出ない時の差が大きく、悪い行動が目立つ時の我が子の扱いづらさをなんとかしたいと思っていました。
気に入らないことがあると奇声を発する、切り替えが苦手、複数の指示が入りづらい、友達とすぐに喧嘩になる、口より先に手が出る、人の表情が読み取りづらい、いろんな場面でマイルールがある…などの傾向があります。
療育やトレーニングに通う前の私は、特性のある行動に対して我が子を怒る→子供の行動がエスカレートする→怒ってしまったことへの自己嫌悪という負のループ状態でした。
効果的だった声かけ、指示の方法
まずは自分の子の観察からスタート。どんな時、どんな状況で困り事が起こるのかを把握しました。
具体的なエピソードとしては、うがいの時に毎回コップ1杯に水を入れてしまい、こぼすの繰り返し。そのたびに「なんでできないの? 毎回言ってるよね…」と怒ってしまう、ということが続きました。
指示を言葉ではなく絵で表示すると、物事の良し悪しが理解しやすいようでした。息子の場合、耳からの指示は返事はあるものの伝わっておらず、理解できていないことが多かったのです。そこで絵や図を使って伝えると、ぐっと伝わりやすくなるという特性を見出すことができました。
子供の行動を深く観察することで、どこで困っているのかを理解し、子供に入りやすい指示や声かけを見つけていく。その繰り返しで、困り事が少しずつ減ってきている実感があります。
まとめ
療育やペアレントトレーニングを受けてみると、自分の子の特性を理解し、子供に合う声かけや指示出しが分かることで、怒る回数はぐっと減ります。怒るのではなく、どうしたらいいのかを具体的に伝えることが、適切な行動を増やしていく第一歩だと感じています。
親が発達特性を深く観察し、怒らない方法や声かけを学ぶことで、楽しく育児ができる手助けになるのではないでしょうか。
おわりに
「怒ってばかりの育児」から少しでも抜け出したいと思ったら、自分ひとりで抱え込まず、支援を頼ってみてください。
あなたのお子さんは、どんな時に困りごとが起きますか?
もしかしたら、その行動の背景に、まだ知られていない特性やサインがあるかもしれません。
専門家と一緒に、お子さんに合った関わり方を探していくことで、親も子も、もっとラクになれる可能性があります。
育児や発達のことで相談できる場所
・子育て世代包括支援センター(お住まいの自治体で確認を)
・保健センター
・児童相談所
ペアレントトレーニングは
我が子の観察からスタート
子供の性格や発達特性に合わせて
親が対応方法を学べば、困り事も減っていき
子供にとってもプラスに