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今話題の「8時10分前問題」“感覚ギャップ”をうまく共有していくには

「8時10分前に集合ね」と言われたら、あなたは何時を思い浮かべますか?
多くの方は「7時50分」と即答するかもしれません。
でも今、SNSでは「8時のちょっと前ってことだから、8時8分くらいに行く」と解釈する若者が多いという話題が盛り上がっています。実はこのずれ、ちょっと驚いて終わる話ではないのかもしれません。
専門家いわく、スマホ時代の到来によって“◯分前”というあいまいな表現が通じにくくなってきているのだとか。リアルタイムで1分単位の行動ができる現代では、「ちょっと前」の“常識”も世代によって大きく違うんですね。
「我が家はまだ4歳だから」と思っていましたが、この機会に「今後起きてくるであろう感覚ギャップ」について、我が家はどうありたいかを考えてみました。
「私のときはこうだったのに」はもう通用しない?
「赤ちゃんには白湯が当たり前だったのに…」
「男の子なんだから泣いちゃダメ」
「抱っこしすぎると甘えるよ」
こういった“昔はこうだった”系のアドバイス、育児中に一度は耳にしたことがありますよね。
でも今は、科学的な根拠や子ども主体の育て方が広まり、“当たり前”がどんどんアップデートされています。私たち親世代でさえ、「えっ、今ってそうなんだ⁉」と驚く場面があるのに、おじいちゃんおばあちゃん世代との間にはさらに大きなギャップがあるはずです。
そして子どもが成長すれば、今度は私たちと子ども自身とのずれも出てくるでしょう。
時代の変化が早い今、「ずれ」は避けられない
昭和・平成・令和と、時代が変わるスピードはどんどん早くなっています。言葉の使い方、常識、働き方、教育観、価値観。すべてが目まぐるしく変化している時代。
「テレビを見せるのは悪」
「お母さんが全部やるのが美徳」
そんな価値観は、今では逆に問題視されることも。そう思うと、これからの親子関係、家族関係では「違いがあることを前提にした会話力」がますます大切になってくると感じています。
「これだから今の子は」と言う前に、聞いてみたい
私が目指したいと思ったのは、「なぜそう思ったの?」と耳を傾けられる親でいること。
「え、8時10分前って7時50分じゃないの⁉」そう思ったときこそ、「どうしてそう思ったの?」と問いかけるチャンスだと思いたい。意外と納得できる理由があるかもしれないし、そこから“伝え方”や“受け取り方”の違いを一緒に考えるきっかけにもなるんではないでしょうか。
我が家が今から心がけたいこと
まだ我が家の子どもたちは4歳ですが、これから成長する中で、ずれにたくさん出会うと思います。
だからこそ今から、
・「ママはこう思ってるよ」と丁寧に伝える
・「あなたはどう思った?」と聞いてみる
・違いを“否定”するのではなく“面白がる”
・家族で“ちがっていい”感覚を共有していく
そんなマインドで過ごしていけたらいいなと思っています。
ずれは「対話のチャンス」にできる
話題になった「8時10分前」問題。ただのネタとして笑い流すのではなく、私たち親世代にとっても「これからどう子どもと向き合うか」を考えるヒントが詰まっている気がします。
子どもたちの成長の中で、“常識”や“感覚”のずれは避けられません。だからこそ、責めたり放置したりせず、「違いを面白がる姿勢」を大切にしていきたい。
これからも、育児の中で生まれるギャップを家族で対話するチャンスに変えていけますように。