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テーブルにパン直置き!?フランス人夫とのパン文化の違いが面白すぎた

テーブルにパン直置き!?フランス人夫とのパン文化の違いが面白すぎた

私の夫はパンを愛するフランス人。
国際結婚をして文化の違いに驚かされることがたくさんありました。
今回は、そんな「パンとフランス人」にまつわるエピソードをご紹介します!

パンはお皿に置かない⁉

とっても衝撃的だったのが、パンをお皿に置かずにテーブルに直接置いていた時のこと。
夫と付き合い始め、日本で一緒に食事をしていたときです。
「え、汚い…!」と思わず言ってしまった私。
「お皿あるよ?」と渡そうとすると、夫はさらっと一言。
「フランスではパンに皿は使わないよ」と。
そんなことある!?と思い、フランス人の上司や友人に聞いてみたら…
やっぱりみんな、パン皿は使わないとのこと!
これは家庭だけでなく、レストランでも同じで、パン用のお皿が出てこないことが多いそう。
理由は、「テーブルの上はお皿と同じ。清潔にしているから大丈夫」なんだとか。
(ただし、高級店では例外もあるそうです。)
それ以来、日本の我が家のテーブルにパンを直置きされても、文句は言わなくなりました(笑)。
たまに娘たちも、フレンチスタイルでパンをテーブルに直置きしています。
「日本ではうち以外ではやっちゃダメだよ〜」と教えています(笑)。

大人も子供も直置きスタイル
クレープだって直置きよ

クロワッサンは「パン」じゃない!?

日本では、クロワッサンもクリームパンもぜんぶ「パン」の仲間ですが…
フランスでは違うそうなのです!
パン好きな夫のために「パン買ってきたよ〜」と見せたら、
「これはパンじゃないよ(笑)」と鼻で笑われたことがあります。
フランス人の言う「パン」は基本的にバゲットのこと。
クロワッサンは「ヴィエノワズリー(viennoiserie)」という分類に入るそうです。
日本でいう「菓子パン」のような扱いで、パイ生地っぽいパンもこのカテゴリーに含まれるとのこと。
ややこしい〜!

バゲットは「音」で選ぶ!

フランスのパン屋さんでは、手でバゲットを軽く触って感触や音で選ぶそうです!
「パリパリパリ…」と良い音がするもの、外が硬くて中がふんわりしているのが理想なんだとか。
まるで野菜を買うときのチェックみたいですね。
夫は日本ではやりませんでしたが、義母が来日したときには、なんとパン屋さんで実際にやってました…!
さすがに買う前に触るのはNGなので、
「日本では買う前の商品は触らないんだよ」とやんわり伝え、そのバゲットはしっかりお買い上げ(笑)。
結果的に、良い音がしていて感触もバッチリだったそうで、ほっ。

バゲットは手持ち&バッグ直入れが基本!?

「フランス人といえば、片手にフランスパン」のイメージ、ありませんか?
あれ、実はけっこう本当です!
フランスでは、袋にも入れずそのまま抱えて持つ人が多いんです。
びっくりしたのは、紙袋すら使わずにリュックにそのままバゲットを突っ込んで持ち運んでいた人。
バゲットの先っぽがリュックからちょこんとはみ出していて、日本でいう「ネギが袋から飛び出してる」状態(笑)。
義父も「パン買ってくるね」と出かけて、このスタイルで帰ってきました。
買う量も持ち方もフレンチスタイル!

一度にすごい量を買ってきます

街のパン屋さんと顔馴染みに

夫の実家は田舎の町にあり、よく行くパン屋さんとは顔馴染み。
子どもたちが学校帰りに通りかかると、パンをくれることもあったそうです。
ある日、姪の学校のお迎えに付き添って歩いていたら、パン屋さんの中から
「お腹すいてない?これ持っていきな!」と声が。
子どもたちは慣れた様子で「メルシー!」とパンをもらい、そのまま食べながら帰宅。
なんだか、心がほっこりする文化ですよね。

パンをもらってご機嫌の子供たち

パンを日焼け肌に塗る!?

日本では子どもの発熱に「キャベツ枕」がありますが、
フランスではなんと、日焼けした肌にパンを塗ることがあるそうです!
パン(バゲット)を水でふやかして、火照った肌に塗ってクールダウンさせるとか。
「ええ〜っ!?本当に!?」と驚きましたが、よく考えたら小麦粉パックみたいな感じ…?
今度試してみようかな。

赤ちゃんの歯固めにもバゲット!?

フランスでは、赤ちゃんもバゲットが大好き!
おしゃぶりや歯固めの代わりに、バゲットをチューチュー・カミカミしている子をよく見かけるそうです。
娘もフランスに遊びに行ったとき、離乳食期にバゲットをもらって夢中でカミカミ。
「えっ!?硬すぎない?成分は??」と心配になりましたが、
よだれですぐ柔らかくなるし、歯がむずがゆい時期にはぴったり!
しかも、バゲットの材料は小麦粉・水・塩・イーストとシンプル。
硬い部分を噛むことで顎が鍛えられ、言葉の発達にも良い影響があると言われているそうです。
とくに端っこの一番硬い部分がおすすめ!
おにぎりみたいに手がベタベタにならないし、親も片付けがラクでうれしい!
(※塩分があるので、与える時期やアレルギーには十分ご注意ください。)

無我夢中でカミカミ...

番外編:室内ヒーターでパンを温め!?

これは家庭によると思うのですが、夫の実家では室内のヒーターの上にバゲットが温められていたのです…!
初めて見たときはびっくりしましたが、日本でもストーブでお餅を焼いたりするので、同じ感覚なんだろうなと、なんだか面白くなりました。

温められているバゲットがなんだかシュール

文化が違えば、パンひとつとってもこんなに違いがあるなんて!
最初は驚くことも多かったけれど、今ではすっかり我が家の「当たり前」に。
ちょっと変わったパン事情を知るだけでも、世界がぐっと近く感じられる気がします。
これからも、家族の食卓にはフランスと日本の美味しい“いいとこどり”をのせていきたいです。


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神奈川県

Akiko

Bonjour!日本在住日仏ファミリーです

旅行、お出かけ、お菓子作り、工作が大好き!ピアノとスイーツ作りが大好き長女(5歳)生まれつき重度難聴の次女(2歳)パンとチーズにうるさいフランス人夫の4人家族。

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