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海外在住だからって、投票諦めないで!シンガポールで初めて「在外投票」してきました!

海外にいても、日本の未来に関われる!
2025年参議院議員通常選挙。私はシンガポールから「在外投票」をしてきました。
海外に住んでいると、日本の選挙ってちょっと遠く感じてしまうこと、ありませんか?
実は私も、2024年9月の衆議院補欠選挙では、在外選挙人証の登録が間に合わず、投票できませんでした。
そのときの悔しさをバネに、今回は早めに準備し、念願の「初・在外投票」を叶えることができました。
「えっ、海外からでも投票できるの?」
「どうやって登録するの?」
そんな声をママ友からもたくさん聞いたので、今回は私の体験をもとに、在外投票のしくみと手続きについてまとめてみました。
「在外投票」ってなに?
「在外投票」とは、海外に住んでいる日本人が、日本の国政選挙(衆議院・参議院)に投票できる制度です。
たとえ海外にいても、日本の政治に自分の声を届けられる。それが在外投票であり、とても大切な権利です。
投票できる選挙は?
在外投票の対象となるのは、衆議院議員総選挙の比例代表および最高裁判所裁判官国民審査、参議院議員通常選挙の選挙区と比例代表の両方、さらに衆議院・参議院の補欠選挙や再選挙(条件付き)です。
ただし、都道府県や市区町村などの地方自治体の選挙は投票できません!
シンガポールでの在外選挙人証の申請方法
在外投票をするには、「在外選挙人証」という証明書の登録が必要です。
日本国籍を持ち、18歳以上で、日本の住民票を除票している(国外転出届を提出済み)ことが条件です。
さらに、シンガポールに3か月以上継続して住んでいて、在シンガポール日本大使館に「在留届」を提出している必要があります。
とくに注意したいのは、渡航直後には申請できないという点です。
私もこの「3か月ルール」を知らず、前回の選挙に間に合わず…という悔しい経験をしました。
どんな風に申請するの?
まず、外務省のORRネット(在留届電子届出システム)から在留届を提出。
3か月以上滞在した後、日本大使館に必要書類を持参して在外選挙人証を申請します。
提出に必要な書類は、有効な日本のパスポート、自分宛てに届いたハガキや封筒などの住所確認書類です。
また、日本の運転免許証やマイナンバーカードなどもあると安心です。
色々な申請時、住所確認書類が必要なので、私は自分宛に届いた葉書や封筒は大切に取っておいています。

発行までの期間と受け取り方法
申請から約2〜3か月ほどで在外選挙人証が発行されます。
発行後は、必ず本人が大使館へ出向いて受け取る必要があります。
※申請の国によって、申請の仕方は変わることがあります。

投票はどうな方法があるの?
在外投票の方法には、「在外公館投票」「郵便投票」「日本国内での投票」の3種類があります。
私は今回、「在外公館投票」を選びました。
【体験レポート】私の記憶をもとにした投票の流れ
※この体験は記憶をもとに構成しています。撮影は禁止されていたため、イラストを掲載しています。
日本大使館に入ると、在外選挙人証とパスポートを提示。
受付で「選挙用紙等請求書」に必要事項を記入しました。

その後、投票用紙を送る封筒に宛名を記入し、投票用紙とともに本籍地の市町村へ送られます。
投票用紙と封筒を受け取り、記入の方法について説明を受けました。
印象的だったのは、会場に椅子が設置されていたこと。
日本の多くの投票所では立ったまま記入しますが、ここでは座って記入でき、とてもありがたく感じました。
また、在外選挙人証の交付番号は数字が多く、記入時に少し緊張しました。
記入後は職員の方と内容を確認し、立会人の署名をもらって提出。
受付から終了まではおおよそ20分程度でした。

子連れでも大丈夫?
私自身、小さな子どもを連れて投票に行きました。
大使館の職員の方が子どもたちに優しく接してくださり、安心して投票できました。

在外投票、意外と知られていないのでは?
この話をママ友にすると、「えっ、海外からでも投票できるの?」と驚かれることが何度もありました。
実際、在外選挙人証を持っている人は世界で約10万人。一方、海外在住の日本人は約130万人と言われています。
在外投票の投票率は?
在外投票の投票率は概ね10〜20%前後。
制度自体の認知度が低く、参加者が少ないのが現状です。
もうすぐ日本では投票日がやってきますね。
「たった一票」かもしれませんが、その一票が未来をつくる大切な力になります。
子どもと「選挙ってなに?」と話すきっかけにもなります。
海外にいても日本とつながれる。その体験を、ぜひ一度してみてください。
是非、この機会に子ども連れで選挙投票に行きませんか??