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幼児の耳瘻孔、手術から術後ケア・家族の体験談

耳の病気 手術と経過
3月の春休み中に、次女が耳の手術をしました。
生まれつき両耳にある小さな穴。耳の縁にポチッとピアスのような窪みがありました。この「耳の淵に小さな穴」が、実は意外と家族や身近な方にもあるとご存じでしょうか。
この耳の病気の手術と経過についてご報告します。
病気の名称
「病気」と書くと大げさかもしれませんが、持っていても気付かずに過ごす方も多いようです。
この病気の名称は「耳瘻孔(じろうこう)」です。遺伝的な要素が強いとされ、私の姉にもありますが私はありません。私の子ども3人のうち、長女と次女の2人にあります。
長女には片側の耳、次女は両耳に。なお、1番下の息子には耳ではなく「口角瘻(こうかくろう)」といって、唇の端に小さい穴が左右にあります(これは長女にも見られます)。
姉や長女の耳瘻孔は特にトラブルはありませんでしたが、次女の耳瘻孔は昨年夏から化膿し、痛みや腫れが出るようになりました。飲み薬や塗り薬で様子を見ましたが長引き、最終的に手術を受けることになりました。
※詳しくは以前の耳瘻孔について書いた記事もご参照ください。

近くの耳鼻咽喉科から紹介状をもらい、大きな病院を受診。約3ヶ月後、春休みに2泊3日で手術を行いました。
手術名は「耳瘻孔除去術」です。術式としては、外から見える穴部分に目印として紫色のインクを垂らし、穴の深さや向きを確認。その位置を把握してから患部を切除し、縫合します。
縫合には自然に溶ける糸を使用するため抜糸の必要がなく、小さなお子さんにも負担が少ないとのことでした。大規模な病院は待ち時間が長いですが、抜糸のための再通院が不要なのは助かりました。
術後は茶色の消毒液を塗られ、3ミリ幅程度の細いテープが縦横に貼られていました。
特殊なテープのようで、そっと触れるとかなり硬めで接着剤で固めたようにカチカチです。
術後、テープは無理に剥がさなくて良いと言われました。と言うより簡単には剥がせない感じでしたが、何となく貼ったままだとばい菌が繁殖しそうでやや不安がありました。
術後1週間の再診日に消毒の必要がないか質問するも、「そういうのは心配せず、時間が経って剥がれてくるのを待ってもらって大丈夫ですよ。」と言われました。

よくあるテーピングのようなものとはだいぶ違うようです。
ただテープにちょっと触れるだけでも嫌がるので、無理矢理テープを外すことはできません。
術後1ヶ月半ぐらい経つと、だいぶテープ周りが浮いてきた感じになったので
リビングで夜ウトウトして寝始めてしまった時に、サッと引き剥がしてみました。
時間も十分たっていたので、思いの外すんなり剥がれました。
次女本人にも気付かれずに済み、そのまま寝ていました。

幼児の手術の場合全身麻酔となり、すごく大事な雰囲気にはなります。
次女は以前高熱で異常行動があったり、迷走神経反射で急に貧血のように倒れた経験があったりで、全身麻酔にも不安はありました。ですが、終わってみれば本人はケロッとして何ともなかったようです。
むしろ入院中にはおやつがたくさん出て、私もずっと付き添っていたので、
「また入院したい!」なんぞ言っている位です。
病院や先生により手順や使用する医療機器に多少の違いはあると思いますが、もし【耳瘻孔】で腫れたり膿んだりを繰り返している方がいたら、手術や経過がこんな感じであるという目安として、参考になれば幸いです。
