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「ぼくが守るからね」——5歳差兄妹の、やさしさに泣けた話

「5歳差ってちょうどいいよね」なんて言われることもあるけれど、実際に育ててみると毎日がバタバタ!
わが家は5歳の息子と0歳の娘の兄妹。年齢も性別も違う兄妹育児は、予想外の大変さと、想像以上のあたたかさが詰まっています。
今回はそんな、5歳差&異性兄妹育児の「ちょっと困ること」と「うれしいびっくり」を、リアルなエピソードとともにお届けします。
5歳児、まさかのイクメン力発揮!?
娘が生まれたとき、正直一番心配だったのは息子の“赤ちゃん返り”。
でもいざ妹と対面した瞬間、「ぼくが守るからね」と小さな声でささやいてくれた息子。そのやさしさに、ママはいきなり泣きそうになってしまいました。
ある日、私の膝の上に娘を抱っこして座らせていたときのこと。
「きゃーーー!」と叫んだ私。なんと娘がうんちをしていて、ズボンの太もも部分が盛大に汚れてしまったんです。固まっている私の前で、息子がすっと立ち上がり、ものの5秒で
「はい、どうぞ」
と、おむつと着替えを差し出してくれました。
なにも言ってないのに、空気を読んでくれる…。
気がきくにもほどがあるし、夫よりもイクメンかもしれないと本気で思った瞬間でした(笑)。
他にも、私がゆっくりお風呂に入りたいときには、妹と一緒にテレビを見ながら待っていてくれることも。
泣いたら「泣いてるよー!」と教えてくれたり、頭をなでながら「だいじょうぶだよー」と声をかけてくれることもあります。
5歳って、まだまだ甘えたい年頃なはずなのに。
それでもこんなにも妹にやさしくできるなんて…息子の成長に、何度も胸がじーんとしています。

年齢も性別もちがうからこそ、むずかしいことも
とはいえ、やっぱり5歳差&異性ならではの難しさもいろいろあります。
まずはお出かけ問題。
下の子はまだ0歳。授乳やおむつ替え、気温や人混みなど、気をつけたいことが山ほど。でも今はどうしても、5歳のお兄ちゃんに合わせた場所選びになります。アスレチック、公園、遊び場…赤ちゃん連れで動き回るのはなかなか大変!
そして、おもちゃ問題も深刻(笑)。
家の中は完全にプラレールワールド。線路があちこちに張り巡らされて、ママは踏まないようにスパイのような歩き方。
これから妹はプリンセスやお人形に興味を持つのかな?と思うと、おもちゃの世界がますますにぎやかになりそう。でも、年齢も性別も違うふたりがどうやって一緒に遊べるかは、ちょっとした課題です。
それに、将来的な「子ども部屋」問題も。
今は一緒の部屋で寝ていて平和だけど、小学生と中高生になったらどうしよう?性別の違いもあって、プライバシー面も気になります。

5歳差兄妹の育児は、ラクじゃない。
でも、だからこそ出会えた尊い瞬間がたくさんあります。
娘が生まれたことで、息子の成長とやさしさに気づけたこと。それが、私にとってのいちばんの宝物です。
これから先、ふたりの性格や興味がもっとバラバラになっても、それぞれの世界を認め合って、やさしくつながってくれる兄妹でいてくれたら——それ以上の願いはありません。


























