公開 :
「夕暮れ、風、ごはん、全部ちょうどいい」メコン川クルーズは家族旅のごほうび in カンボジア〜カンボジア親子旅 Part2〜

先月、タイとカンボジア国境での武力衝突もありましたね。どちらの国も素敵な国なので、武力衝突のない平和が続いてほしいなって思います。
前回の記事では、カンボジア・プノンペンの街歩きと人々の優しさについてお伝えしました。今回はその続編として、家族みんなの思い出に残った「メコン川クルーズ」について詳しくご紹介します。

東南アジアの大動脈「メコン川」とは?
メコン川は、中国・チベット高原から流れ出し、ラオス、タイ、カンボジア、そしてベトナムの南シナ海までを結ぶ、全長4,350kmを誇る東南アジア最大級の大河です。カンボジアにとっては、古くから人々の暮らしと経済、文化を支えてきた命の川。王都プノンペンはこの川のほとりに築かれ、クメール王朝時代から栄えました。現在もこの川では漁業・農業・物資輸送が盛んで、都市にいながらにして川沿いには昔ながらの暮らしが残っているのが魅力です。そんな歴史ある川を、ゆったりとクルーズで巡る夕暮れ体験は、ただの観光を超えた深い時間となりました。

行きはトゥクトゥクでゆったりお迎え
出発前、クルーズ会社が手配した子どもたちの大好きなトゥクトゥクが迎えに来てくれました。プノンペンに来て何度も乗っていたトゥクトゥクですが、子どもたち曰く「ゆっくりしたゴーカートみたいで、乗っていてすごく楽しい!」。風を感じながら夕暮れ前の川沿いを進むだけで旅気分が高まります。

お食事付きのクルーズプランを選択
今回利用したのはディナービュッフェ付きのサンセットクルーズプラン。出航は17時過ぎで、日が少しずつ傾いていく中、船上で夕食を楽しみながらゆったり時間がスタートしました。
船から眺めるプノンペン中心部の夜景
私たちが乗ったコースでは「チャム族の水上集落」や「島の果樹園エリア」は通りませんでしたが、その代わり、ライトアップされた王宮前広場やリバーサイド沿いの美しい街並みを、ゆっくりと船の上から眺めることができました。高層ビルと歴史ある建物が同居するプノンペンの夜景は、どこかノスタルジックで心に残ります。

ビュッフェは多国籍!辛くなくて子どもも大満足
船上のビュッフェは民族料理、中華、串焼肉など多国籍メニューが豊富。「辛い料理ばかりだったらどうしよう」と少し不安でしたが、実際はほとんど辛くなく子どもでも食べやすい味付けでした。旅行中、子どもがごはんを食べてくれないと困ることもありますが、カンボジア料理は子どもたちの口にも合うようで、みんなたくさん食べてくれました。

船の上は涼しくて快適!とても快適な避暑体験
この日は気温35度超えの猛暑日。日中は街歩きでぐったりでしたが、船に乗った瞬間、涼しい川風に癒されて思わず「天国〜!」と声が出ました。夕食を食べながら夕陽を眺める時間は、旅の疲れもふっとぶ特別なひとときです。

所要時間と費用の目安
所要時間:約1時間半(サンセット〜夜景)
料金:大人1人2,000〜3,000円ほど(ビュッフェ付き)
※子どもは無料または半額/送迎付きプランもあり
食事付きでこの価格はコスパ◎
メコン川で感じた、静かで豊かな時間
プノンペン滞在中の1日を、心穏やかに締めくくれる癒しの体験でした。子連れ旅でも安心して楽しめる、おすすめのアクティビティです。

次回は最終回!
次回はいよいよ、夜行バスで行くシェムリアップ&アンコール・ワット編。子連れでも巡りやすいルートや感動ポイントをたっぷりご紹介します。

この記事で利用したクルーズ詳細(2025年8月時点・GetYourGuide掲載情報より)
催行会社:Mekong Magic Cruises
集合・送迎:市内中心部ホテル(3km以内)から専用トゥクトゥクによる送迎あり。午後4時15分〜4時30分にピックアップ。「Mekong Magic」の看板が目印です。
所要時間:約1.5時間(サンセット〜ディナークルーズ)
内容:ビール&ソフトドリンク飲み放題に加え、BBQビュッフェ(チャーハン、フライドポテト、サラダ、串焼、フルーツなど)付き。
キャンセル:出発24時間前までキャンセル無料。
料金目安:1人あたり¥1,500〜2,500($9〜・為替による)。
※料金は執筆時点の目安です。実際の予約時は最新の現地価格・為替・年齢別料金・子ども設定などをご確認ください。
親子で、派手じゃないけど、忘れられない静かな贅沢をしてみませんか?