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続けやすい“ゆるルール”やミニ習慣で「親子の時間」を増やす小さな工夫

先日、出張で訪れたカナダの学校で、先生たちと話す機会がありました。
印象的だったのは、彼らが「子ども同士や大人との対話時間を意識的に増やす」工夫をとても大切にしていたことです。
そこには「子育てにスマホは使わないほうがいい」という単純な考えではなく、“人とのやり取りの時間を増やす”という前向きな発想がありました。
子育てにスマホを「使うか・使わないか」の二択ではなく…
・音声(歌など)だけにする
・短時間だけ使う
・使わない時間帯をあらかじめ決める
など、柔軟な工夫があると思います。
「今日はスマホを使ったけれど、明日は別の方法も試してみよう」というような発想で取り入れていくのもよさそうです。
シーン別・子どもと過ごすアイデア
【電車】
・色さがし、形さがし(赤・丸・文字など)
・なぞなぞやしりとり
【カフェや病院の待ち時間】
・折り紙、メモ用紙にお絵描きや迷路
・ミニ絵本や布絵本
【ベビーカー】
・クリップ付きの布絵本や歯固め(落ちない工夫を)
・童謡や朗読など音声だけのコンテンツ
【朝の支度や夕飯の準備中】
・「レタスちぎり」や「皿ならべ」などの簡単なお手伝い
・タイマーを使った3分競争(積み木や片づけ)
こうした方法は、0歳から6歳まで年齢に合わせてアレンジできます。
たとえば、1歳ならシール遊び、4歳ならミッションカードやかるた、といった具合です。
これらはカナダの先生たちと話したことや我が家で実践していたことです。

続けやすい“ゆるルール”とミニ習慣
無理なく続けるためには、ゆるく考えること。スマホを使う日があってもいい、そう思うことで長く続く習慣になると思います。
【おすすめのスマホ“ゆるルール”】
・朝食中と寝る前30分だけはオフにする
・移動中は音楽や朗読を流し、画面は閉じる
・タイマーを使って「終わり時間」を見える化する
【親子のミニ習慣】
・1日1冊、3ページほどの読み聞かせ
・寝る前に「今日の楽しかったこと、疲れたこと、明日したいこと」などを話す
スマホをまったく使わない日があってもいいし、頼る日があってももちろんかまいません。
大事なのは、画面には置き換えられない“親子のやり取り”を少しずつ増やしていくことだと思います。
そんな小さな積み重ねが、親子のつながりをゆっくり育てていくような気がします。
