公開 :
アンパンマン作者のやなせたかしさん、詩人としての活躍も素敵!

今期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』、みなさん見ていますか?アンパンマンの生みの親、『手のひらを太陽に』などの作詞でも知られるやなせたかしさん夫妻をモデルにしたストーリー。そんなやなせさんは漫画家でもあり、作家でもあり、そして詩人でもありました。
サンリオと関係が深かったやなせさん
わたしがやなせさんの作品に最初に触れたのはやはりアンパンマンだと思いますが、小さい頃からやなせさんの詩にも親しんでいました。
それは、家に「心の詩集」というやなせさんの詩集があったからです。(親が昔買ったのだそう)

この詩集の出版はサンリオ。
やなせさんは、サンリオ出版から数々の詩集を出版していたのです。
のちに『詩とメルヘン』という雑誌も立ち上げて編集長にもなったのだそう。
サンリオとやなせさんがこんなに関係深かったとは…!
そのことを知って驚き、2024年に出版された『サンリオ出版大全』という本も読んでみました。
サンリオの出版事業のはじまり、詩人のやなせさんとの関わりを様々な方が書かれていて、とても興味深い内容でした。

「詩とファンタジー」という詩誌も誕生
サンリオ出版の「詩とメルヘン」は2003年に休刊しましたが、2007年にかまくら春秋社から「詩とファンタジー」が創刊。
やなせさんが責任編集をつとめられました。
巻頭にやなせさんの書き下ろしの詩が載っていたり、投稿された詩にコメントをくださったり。
いろんなイラストレーターの方とのコラボレーションも美しい雑誌です。
この「詩とファンタジー」はまだ手に入る号もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

やなせたかし記念館にはこんな詩集も
高知県にあるやなせたかし記念館に訪れてみると、書店では見たことのないやなせさんの詩集がありました。
思わず手にとったその本には、たくさんの素敵なイラストと詩が。
やなせさんを近くに感じられるような気がして、ページをめくるたびに心がじんわりとします。

アンパンマンで知っている方も、詩人としてのやなせさんは知らなかった方も多いのでは。
素敵な詩をたくさん残されているので、ぜひ探して読んでみてくださいね!