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子連れでアンコール・ワットってどうなの?寝台バス・持ち物・注意点を詳しく紹介〜カンボジア親子旅 Part3〜

子連れでアンコール・ワットってどうなの?寝台バス・持ち物・注意点を詳しく紹介〜カンボジア親子旅 Part3〜

カンボジア旅のハイライトといえば、やはり世界遺産「アンコール遺跡群(アンコール・ワットを含む)」。今回は、最終回。
プノンペンから寝台バスで向かい、現地で実際に体験した子連れ観光のリアルをお届けします。記事の最後には、遺跡巡りに役立った持ち物リストもまとめています。

遺跡の壮大さと、戦争の爪痕

アンコール・ワットは12世紀、クメール王朝によって建てられた世界最大級の宗教遺跡。その美しさとスケールに圧倒されながらも、歩いていると一部が崩れたままの建物や破壊された石像が目に入ってきます。

実はこれ、風化や自然災害だけでなく、内戦や戦争によって破壊された部分もあるのだそうです。特に1970年代以降の内戦・ポル・ポト政権時代には、多くの文化財が失われたり、盗掘されたりした歴史があります。

顔から上が無い仏像。悲しいよね。

そんな過去を経て、今も修復が続けられているアンコール・ワット。日本を含む複数の国の専門チームが遺跡の保存・修繕に携わっていることを知り、「この美しさが未来に引き継がれていくように」と願う気持ちになりました。

色々な場所が修繕されているよ。

日本ではあり得ない!? フラットタイプの寝台バスに大興奮

シェムリアップへは、プノンペンから寝台バスで移動(所要:約6〜7時間)。夜出発し、朝には遺跡観光が始められるので、時間を有効活用できるのがポイント。

しかもこの寝台バス、なんと完全フラットの2段ベッド式!日本では見かけないタイプに、子どもたちは大興奮。「秘密基地みたい!」と大はしゃぎ。

ただし注意点としては、
・多くの会社で大人・子ども同料金の場合がある
・小さな子でも座席の確保が必要なことが多い=家族は隣同士の席が安心
※運行会社により条件が異なるため、予約時に要確認。

また、バスは途中停車やピックアップで到着が遅れることもあるため、予定はゆとりを持って組むのが安心です。所要時間の目安は運行会社や交通状況で変わりますが、概ね5〜7時間程度です。

こんな感じだったよ。日本には無い感じ。

チケットは事前購入が断然おすすめ!

アンコール・ワットは通常5:00に開門、17:30に閉門します。早朝の朝日鑑賞で人気の時間帯です。入場料は大人1人$37です(為替により円換算は変動)。オンラインでの事前購入も可能ですが、決済等の手数料が加算され総額が変動する場合があります。チケット売り場は混雑しやすいため、事前購入が便利です。

※子ども(12歳未満)は基本的に入場料無料ですが、年齢確認のためにパスポートの提示を求められる場合があります。現地での確認方法に注意してください。

オンラインチケットで、チケット購入待ちも無く、快適だったよ。

アンコール・ワット観光はトゥクトゥク1日チャーターで効率的に!

アンコール・ワットは想像以上に広大な敷地です(寺院本体の敷地は約162.6ヘクタールで、東京ドームに換算すると約35個分に相当します)。移動するだけでも一苦労なので、トゥクトゥクを1日チャーターすると安心です。相場は時期や交渉で変動しますが、目安は$20〜$40/日(約2,800〜5,600円)程度です。現地で客待ちの運転手さんに行き先を伝え、金額交渉するスタイルが一般的です。

私たち家族がチャーターしたトゥクトゥクの運転手さんは、遺跡や見所のポイントを教えてくれて、風を感じながらの移動は、子どもたちにとっても楽しい時間でした。

遺跡の説明もしてくれて、大満足だったよ

子どもと一緒に楽しむための注意点

・中央塔の最上層は、安全上の理由で12歳未満は入場不可。そのため我が家では、片方の親が子どもと外で待ち、もう片方が上まで登ってから動画を撮影してあとで一緒に観るという方法で楽しみました。

こんな感じで動画を撮って、下で待っている子ども達に見せたよ。子ども達も興味津々。

・段差とぬかるみに注意
遺跡内部は段差も多く、足場が悪い場所もあります。雨のあとはぬかるみもあるため、履き慣れたスニーカーがおすすめです。ベビーカーは段差・砂地・ぬかるみの多い環境では不向きで、安全性や移動のしやすさを考えるとスリングや抱っこ紐を推奨します。

※宗教施設のため、肩と膝を隠す服装が求められます。マナーとして肌の露出を控えましょう。

至る所にぬかるみが…

かわいいけど要注意! 野生のサル

日本では、連日クマ関連のニュースが多く流れていますね。海外では、クマだけではなく、遺跡内には野生のサル(マカク類)にも注意が必要です。見た目はかわいいですが、咬傷やひっかき傷に伴う感染症リスクがあり、食べ物や荷物を狙ってくることがあります。実際に息子がいたずらされてしまい、ちょっぴりサルが苦手になりました。

対策としては、餌を与えない、荷物はファスナーを閉めて身に付ける、近づかないなどを徹底してください。近年はサルが観光客に馴れて攻撃的になる事例も報道されているため、特に小さなお子さん連れは注意が必要です。

可愛いけど、猿も要注意!!

子連れで遺跡巡り!あってよかった持ち物リスト

実際に行ってみて「持ってきて正解!」「あれがあればもっと快適だった!」と思ったものをまとめました。

まずは大前提として、カンボジアは、宗教的な理由で肩と膝を隠す服装が望まれるため、膝が隠れるズボンやスカート、すぐに羽織れる七分袖や長袖のシャツは家族分あった方がいいと思います。

履き慣れたスニーカー、帽子・サングラス、日焼け止め(子ども用もお忘れなく)、虫よけスプレーが必要!

子連れならではの便利グッズは、ウェットティッシュ/ポケットティッシュ、子ども用の水筒(フタ付きが安心)、軽食(クラッカーやグミなど)、動画撮影用スマホがあると便利です。

あると助かる+α:レインポンチョまたは折りたたみ傘(スコール対策)、替えの靴下・着替え(汗・ぬかるみ対策)、エコバッグやビニール袋。

ベビーカーは×。
段差・砂地・ぬかるみが多く、ベビーカーは不向きです。スリングや抱っこ紐の方が安全かつ移動しやすいです。

折り畳み傘持って行って良かった!

壮大な歴史と“今”を感じる子連れアンコール・ワットの旅

美しさだけでなく、【守られてきたものの重みにもふれる旅】でした。子連れでも工夫すれば、世界遺産アンコール・ワットを十分に楽しめます。

沢山守られていたものを学んだよ

子どもがいても…ぜひ親子でカンボジアに行ってみませんか?

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ここさ

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薬剤師 スポーツファーマシスト

夫・長男7歳(小2)・次男5歳(年中)
成長曲線の下をいくにーにと特定の食べ物しか食べないチビ。悩みながらの子育て情報をお届けします。

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