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「やめろ」「いいぜ」“男の子がよく使う言葉”は女の子は使っちゃだめ?5歳長女の質問に悩んだ話

ある日、5歳の長女が少し照れながら「いいぜ〜」と言いました。(笑)
なんとなく「女の子はあまり使わない言葉遣い」という意識がありそうでした。
5歳児の疑問「男の子と女の子で言葉遣いが違うのはどうして?」
年中さんになったあたりから幼稚園では、「おい、やめろよ」「遊ぼうぜ〜!」といった、少し強めで“かっこいい言葉遣い”を男の子がよく使っているそうで、長女も真似したくなったようでした。
すると長女から質問が…。
「幼稚園の〇〇くんが言ってたから真似したの。でもこれ女の子が使うのはあんまり良くないこと?」
確かに正直、少し使って欲しくない言葉かも?とは思いましたが、「良くない言葉」ではないと思いました。
仮面ライダーや戦隊モノを観ると、おおよそがこの“かっこいい言葉遣い”なので、憧れる子たちは当然真似をすると思います。
でも決してこの言葉遣いが「男の子のモノ」という認識も少し違うのかなとも思いました。
「かっこいい言葉遣い」は女の子は使っちゃだめ?私が出した答え
あくまで、私の個人的な答えですが「使ってもいい」と答えました。ただし、「自分がどんな人になりたいか」を考えたうえで使ってほしいと併せて伝えました。
長女は現在「プリキュア」に大ハマリ中。将来は「キュアキュンキュンになりたい」と七夕の短冊に書くほど熱狂しています。
長女に、「長女ちゃんがなりたいキュアキュンキュンはどんな言葉遣いかな?真似したらキュアキュンキュンに近づけるんじゃないかな」と伝えたところ、“かっこいい言葉遣い”への熱は冷めたようでした。
実は私自身、幼稚園の頃に戦隊モノにハマって一人称が「僕」だった時期があったそうです。しかしその後、セーラームーンにハマったことで、セーラームーンごっこに心酔し、一人称は「私」、将来の夢は「プリンセス」へとあっさり変わりました。(笑)
子どもの「言葉遣い」や「自分らしさ」は、その時の憧れによってどんどん変わっていくのかもしれませんね。
多様性の時代、子育てにおいては見極めが難しい…!
年中さんになった長女からは、「どうして男の子の水着は上が無いの?」「トイレが男の子と分かれてるのはなんで?」など、「男の子と女の子の違い」についての疑問がたくさん出てくるようになりました。
男の子と女の子で区別することは無いよと言いたいところですが、娘たちには水着は上も着てほしいし、トイレも男の子とは別の場所でしなくてはいけません。
男女の違いをどう伝えるか、多様性を尊重しながらも社会のルールをどう説明するか…。子育ては本当に難しいと感じます。
今回の言葉の件も、親目線で見ると、周りから何か言われて嫌な気持ちになるんじゃないかと先回りの心配をして「女の子は使わない方がいい」と切り捨ててしまいそうになりました。でもそれでは、娘の「自分らしさ」を奪ってしまう気がしました。
多様性を尊重する時代ですが、かといって協調性を蔑ろにしても生きてはいけないと個人的には思います。
我が子たちには、人に迷惑をかけない範囲で「自分らしさ」を大切にして、自分の言葉や行動を選べる人になってくれたら嬉しいなと思った出来事でした。