公開 :
「セアカゴケグモ」が小学校にいた…見かけたらどうする?

先日、子供の小学校で習い事があり、子供が校庭の手洗い場で手を洗っていた時、「あ!クモや!」と息子のお友達が言っているのを聞きました。息子が見に行くと、背中に赤色のあるクモがいたのです。
息子が「セアカゴケグモや!」と報告してきて、実際に見てみると確かに背中に赤色の特徴があるクモでした。「小学校にも普通にいるんだな…」と思いました。今回は、毒を持つ「セアカゴケグモ」について、見かけた時の対処法などをお伝えします。
「セアカゴケグモ」とは
和名:セアカゴケグモ
科名:ヒメグモ科
原産地:オーストラリア
特徴:成熟した雌の体長は約0.7~1cm。全体が光沢のある黒色で、腹部の背面に目立った赤色の縦条がある。
咬まれた時の症状:局所の疼痛、熱感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫脹が生じます。通常は数時間から数日で軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することもあります。重症例では進行性の筋肉麻痺が生じることがあります。
このクモは外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定されています。
咬まれた場合の対処法
セアカゴケグモやハイイロゴケグモに咬まれた時には、速やかに医療機関に相談してください。重症化した場合は抗毒素血清による治療が必要となります。咬んだクモの種類がわかるように、できれば駆除したクモを病院へ持参するようにしましょう。
駆除方法について
自治体や環境省の情報によると、セアカゴケグモやハイイロゴケグモを発見した場合は、素手で触らず、軍手など手袋を着用して家庭用殺虫剤を使用して駆除してください。靴で踏み潰すなどの方法もありますが、必ずお住まいの自治体の指示に従ってください。

今までに確認された都道府県
セアカゴケグモのみ確認:32都道府県
セアカゴケグモとハイイロゴケグモの両方を確認:13都道府県
詳しくは「セアカゴケグモ 確認された場所」で検索してみてください。
発見した場合は?
セアカゴケグモを発見した場合は、お住まいの自治体に連絡してください。素手で捕まえたり触らないようにしましょう。
もし子どもが学校で見つけた場合は、絶対に触らず、近づかず、すぐに先生へ知らせるようにしましょう。親御さんも日頃から「見つけたら大人に伝える」というルールを教えておくと安心です。
このクモが生息しやすい場所は、日当たりの良い暖かいところです。地面や人工物のくぼみ、穴、裏側、隙間などに営巣します。自転車やプランターの底、室外機の裏、庭に置いた靴の中などにも潜んでいる可能性があるため、十分注意が必要です。

意外と身近にいる毒グモ…。皆さんも気をつけてくださいね。