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戦後80年、子どもたちと観た『火垂るの墓』と女学生の絵日記—子どもに戦争をどう伝えるか

2025年の8月で終戦から80年が経ちました。
これを読んでくれる方は戦争を体験していない方がほとんどだと思います。
私の祖父は心臓が弱く、戦争には行かなかったと母から伝え聞いていたので、戦争体験者から直接戦争の記憶を聞いたことはありません。
映画『火垂るの墓』を観て
先日テレビで『火垂るの墓』の再放送がありました。私は過去に何度か観たことがありますが、戦争を体験していなくても苦しくなる場面がある記憶があり、しばらく観ていませんでした。
それもあり、子どもにも見せていませんでした。
でも戦後80年という節目であるし、現在でも戦争が起きる可能性があります。過去の歴史を知る上でも、このタイミングで子どもと一緒に観たいと思いました。
録画した上、リアルタイムで長女と観ました。次女6歳と長男3歳には、夜見せるには刺激が多くどう反応するか分からなかったので、翌日日中に一緒に観ました。
中3、小1の娘は、それぞれ違った反応がありました。
次女は
「きゃー、あー!」
「えー、やばいやばい!」
初見から詳細に解説して観るのは良くないと思い、“昔日本であった出来事を題材にしている”ということのみを伝え、それ以外はあえて質問されるまでは解説はせずに観ました。
所々での回想場面などがあり、
長女も「ん?どういう状況?」
1度観ただけではしっくり行かず、2度目でやっと内容を理解できたようです。

展示物を見て身近に感じるか?
その後、木更津市郷土博物館金のすずで開催されていた【木更津高等女学生が描いた 戦争と平和】の企画展を見に行きました。
これは千葉県木更津市の木更津高等女学校(現在の木更津東高校)の生徒たちが、終戦の1945年の1年間の出来事を描いた絵日記が展示されていた企画展です。(2025年8月31日で終了)
80年前のものと思えない程保管状態も良く、それぞれとても丁寧に描かれていました。
戦争前、戦争中、戦争後、順番に見ていきました。
環境や心境の変化が絵の中に文章でも添えられていて、いたたまれない気持ちになりました。
中でも、戦争には負けてしまったけれど、無事に家族が帰った家の中はお祭りのようになってしまった、という内容の絵が印象的でした。

企画展を見た変化
娘2人に戦争に関しての企画展が響いたかはわかりませんが、少しでも考えるきっかけになればと思っています。
なぜ【戦争】が起きたのか。
どうやって終わったのか。
【戦争】で何がどう変わったのか。
私はまだうまく説明できません。
ただ子どもには物事を一面だけでなく、様々な方向から見たり考えたりする習慣をつけてもらいたいと思いました。
みなさんなら、お子さまに【戦争】をどう説明しますか?
