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子どもの想像力を育む「デザインあ展neo」子連れ体験レポ|「楽しい」が学びや発見になる!

子連れのお出かけ先をお探しの方へ、東京・虎ノ門ヒルズで開催中の体験型展示「デザインあ展 neo」の魅力をお伝えします。私は第1回から開催されるたびに子どもたちと足を運んでいるほど「デザインあ展」の大ファンです。今回で3回目の開催となる「デザインあ展 neo」は子ども8人と一緒に行ってきました。開催期間や場所、みどころや展示内容、予約方法など、親子で楽しむためのポイントを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「デザインあ展 neo」とは?体験型の作品がいっぱい!
「デザインあ展 neo」は、NHK Eテレの人気番組「デザインあ」の世界を体験できる展覧会です。見て触って楽しめる作品が多く、子どもたちは遊びながらデザインやアートに触れることができます。
五感を刺激するインタラクティブな仕掛けを通して、自ら考えて、創造力を育む良い機会となります。大人だけではなく子どもも一緒に楽しめる工夫が満載で、デザインの視点を全身で感じ、発見できる体験型イベントです。

事前予約は必須!人気の「デザインあ展 neo」の場所と会期
「デザインあ展 neo」は日時指定のオンライン事前予約制です。専用サイトから来場日時を選んで予約します。
※時間帯は30分単位で入場枠が設定されています
夏休みや土日は発売と同時にチケットが売り切れるほどの人気で、なかなか予約が取れませんでした。オンラインで完売すると当日券の販売はないため、私たちは発売開始と同時にアクセスし、やっと8人分のチケットを手に入れることができました。
「デザインあ展 neo」の会場は、虎ノ門ヒルズのステーションタワー45階にある「TOKYO NODE」。

こちらは東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅から直結しており、改札から約5分ほどで受付に到着します。大きなエレベーターもあるので、ベビーカーでもスムーズに移動できました。
尚、「デザインあ展 neo」は、好評につき会期が延長され、2025年10月13日(月・祝)まで開催されています。
「デザインあ」の世界へGO!見て聞いて触れる作品の数々
会場の入り口でチケットのQRコードを提示して入場です。今回の展示テーマは「あるく」「たべる」「すわる」「もつ」といった『行為(動詞)』。
中に入ると、巨大な「あ」のバルーンと、日常の道具が自由に動く「イントロダクション〜動詞の庭〜」が展示されていました。




「くつ底ハイキング」の作品では、靴の裏がスタンプになっています。
さまざまな靴底の模様をスタンプのように押しながら、ハイキングに出発するユニークな体験ができ、未就学児は様々なくつ底の形を楽しんでいました。


「あるき方ログ」では、歩くポーズで静止した6人の画像を繋ぎ合わせると、巨大なスクリーンにパラパラアニメのように動きのある映像が映し出されます。




先に進むと、「横断歩道はどれ?」という作品がありました。

「A」「B」「C」の3つの選択肢の中から、横断歩道の正しいしましまの間隔を当てるクイズです。普段は意識しない横断歩道の間隔ですが、兄弟の間で見事に答えが分かれ、盛り上がっていました。

奥の広い空間には、「たべる」「すてる」「はなす」「さがす」などの行為をテーマにした作品が並んでいました。

特に子どもたちが夢中になったのは、「たべる」をテーマにした「オノマトピース」。
これは「ふわ」「サク」「どろ」といった食感が書かれた球体の積み木を、おにぎりやハンバーガーの器にはめ込んでいく作品です。

大人は食感を考えながら選びますが、まだ文字が読めない子どもたちは、直感でどんどん積み木をはめていきます。
その結果、できあがった食べ物に似つかわしくない食感の積み木が入っていても、子どもたちは気にせず「次はこれ!」と夢中になって遊んでいました。

「おいしそう!? 」も人気の作品で、多くの人が並んでいました。
ここでは、ご飯、ハンバーグ、プリンなどの食べ物をテーマに、厚さや固さ、切り方などを自分で選んで、オリジナルの「おいしそう」な食べ物を作ります。

ボタンを操作するだけなので、ひらがなが読める小学生なら1人でも楽しめます。プリンを体験した人は、フルーツをたっぷりのせている人が多く、みんなで楽しんでいました。

会場では巨大なお箸につつまれるお餅と一緒に写真が撮れる「たべられるきもち」や、「学童イスのゆめ」「えらそうなイス」などユニークでフォトスポットになる作品も人気を集めていました。


「じっくりしっくり」は、穴の空いたシートに合うピンを見つけてはめる、パズル要素のある作品でした。
私はすぐに諦めてしまいましたが、子どもたちはぴったり合う形を探すのに夢中になっていました。


「のぞくをのぞく」という作品の望遠鏡を覗くと、なんと自分の目が拡大されて見えます。
子どもたちは、自分自身が映っていることに気づくと大笑い。
まつ毛の生え際から目の内部まで、普段は見ることができない細部を観察できる、ユニークな体験でした。



会場でひときわ子どもたちの楽しそうな声が響いていたのは、「るてす」という、重力に逆らってゴミを捨てる作品です。

カゴの直下にあるファン(扇風機)に向かってゴミ袋を投げ、天井のゴミ箱に入れるというユニークな作品で、子どもも大人も夢中になってゴミを投げ入れていました。
一定時間経つと、天井に集まったゴミ袋が落ちてくる仕掛けも、子どもたちの好奇心をくすぐっていました。
その他、番組でおなじみの「デッサンあ」のコーナーもありました。
モチーフをデッサンすると、描いた絵が会場のスクリーンに映し出され、くるくると回ります。こちらの体験の待ち時間は約60分で、小学生以上の若い世代に大人気でした。
奥へ進むと、暗幕で遮られた、壁一面に360度映像が映し出される部屋がありました。耳に残る音楽と躍動感ある映像作品は、とても印象的でした。
最後の部屋には、テレビ番組でおなじみの「ぼうや」と「あんちゃん」の意見を聞く、参加型のディベートショー「デザインどっちでショー」、映像とDJ KOOさんの掛け声に合わせて体を動かす「DO IT!」のコーナーがありました。



ライブ会場のような演出に子どもたちは大興奮。巨大なスクリーンに映し出される映像を見ながら、周りの来場者と一緒に楽しんでいました。
「デザインあ展neo」に子連れで行く際の注意点
会場内はベビーカーの利用が禁止されています。混雑も予想されるため、小さなお子さん連れの方は抱っこ紐の持参をおすすめします。

映像作品の部屋は暗く、大きな音が出るため、暗い場所や大きな音が苦手なお子さんは注意が必要です。我が家の場合、3歳の末っ子が暗い部屋を怖がって泣き出してしまい、映像作品をほとんど見ることができませんでした。
また、会場内は一方通行で、一度次の部屋に進むと戻ることはできません。再入場もできないため、入場前にトイレを済ませておきましょう。
子どもから大人まで大満足の展覧会だった!
「デザインあ展 neo」は、従来の展覧会とは異なり、新しい体験が盛り込まれています。特に子どもが積極的に参加できるインタラクティブな要素が強化されていると感じました。英語翻訳もあり、海外の方や番組を知らない人でも楽しめます。駅直結でアクセスも良く、開放的な空間は暑い日や雨の日の子連れのお出かけにも最適です。


「デザインあ展neo」開催概要
開催期間:2025年4月18日(金)~10月13日(月・祝)
※好評につき、会期が延長されました
会場:TOKYO NODE GALLERY A/B/C
(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F)
開館時間:9:00~19:00
(最終入場は閉館の30分前まで)
※一部、開館時間が異なる日があります
※4月23日(水)および各月第一・第三水曜日は17:00閉館(16:30最終入場)
※9月17日(水)は19:00閉館
料金:一般: 2500円/高校生・中学生: 1200円/小学生: 1000円/2歳以上: 500円
※2歳未満は無料
※本展は日時指定予約制です。オンラインで完売している場合は、当日券の販売はありません
展覧会の内容:
NHK Eテレの番組「デザインあ」のコンセプトを体感できる展覧会です。今回のテーマは「行為(動詞)」。"あるく"、"たべる"、"すわる"、"もつ"といった日常的な行為を、デザインの視点から見つめ直すことができる参加型の展示となっています。
番組でおなじみのコーナーに加え、35点の新作が展示されており、子どもから大人まで楽しめる内容です。
※会期中は、虎ノ門ヒルズ内の飲食店でコラボメニューの提供や、来場者向けの特典が用意されています
※最新情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください
※掲載している会場内の写真は、撮影許可エリアで撮影したものです
遊びながら新しい「ものの見方」を発見できる「デザインあ展neo」。
ぜひ、ご家族で足を運んでみてはいかがでしょうか。