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アリを踏む理由に「子どものやさしさ」を見た…その上で伝えるべきこと

子どもの行動って、ときに「えっ!? 」と大人をびっくりさせますよね。でもそれには子どもなりの理由があったり。頭ごなしに否定するのではなく、話を聞いてみなきゃなと思ったお話です。
アリを踏んでいた
この前、わが子がアリを踏んでいて、思わず「残虐だな…」と感じてしまいました。
「虫好きなのに、なんでそんなことするの?」と聞いてみると、返ってきた答えにびっくり。
「ダンゴムシを食べるから!」
そう、わが子はダンゴムシが大好き。
だからアリはダンゴムシを食べる“敵”だと思って、必死に守っていたのです。
子どもにとっては正義感からの行動で、ある意味“やさしい”理由からだったのだなと思いました。


伝えるべきこと
とはいえ、やっぱり命を奪うのは悲しいこと。
そこで私はこう声をかけました。
「このアリさん、お父さんとお母さんお家で待ってるかな?もう死んじゃったから、お父さんとお母さんに会えなくなっちゃったね。みんな泣いてるかな。かわいそうだよ」
子どものやさしい気持ちを認めながらも、「小さな命の大切さ」も伝えたいと思ったからです。
アリの絵本
支援センターでアリの絵本を読む機会がありました。
声かけだけだとどうしても抽象的になってしまうけれど、絵があると子どもはぐっと理解しやすいようです。
実際に読んでみると、「アリにも暮らしがあるんだね」「可愛いね」と感じてくれたみたいで、自然と「大切にしよう」という気持ちにつながっていました。
やっぱり絵本って、子どもに伝えたいことをわかりやすく届けてくれる力があるなと実感しました。

そうは言っても
もちろん、正直なところ私自身もゴキブリや蚊は容赦なく退治します。
だから「すべての命を大切に」とまでは言えません。
でも、子どもと一緒に「どうして命は大切なのか」を考えるきっかけとして、こうした会話を重ねていければいいなと思っています。
残酷に見える行動の奥にも、子どもなりのやさしさや正義感があるんだなと気づかされた出来事でした。