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僕が6カ月の育休を取った理由。男性の育休が当たり前の社会を目指して
38歳広告代理店勤務サラリーマンの浅田伊佐夫と言います。現在、44歳の妻(社内結婚)と、1歳8か月の娘の3人で暮らしています。
2020年4月に娘が産まれた後、9月30日まで、約6か月間の育休を取得し、育児の大変さと素晴らしさを体感することで人生観が変わり、現在は男性育休取得推進活動をしています。
このブログでは、基本的に「男性育児」「男性育休」に関する発信をしていきたいと思っています。
初回の内容はタイトルにもある通り「僕が6カ月の育休を取った理由」です。
結論から言うと「2度の流産、3年の不妊治療、妻の42歳の高齢出産」が主な理由です。
もし、宜しければお付き合い下さいませ。
2度の流産経験
2018年3月。妊娠が初めて発覚しました(自然妊娠)。安定期などの知識も疎く、すぐに周りに「妊娠しまして…」と言ってしまう程でした。
そして、5月に産婦人科の先生に言われました。「心拍が確認できないので、流産ですね」
ショック過ぎて、何も言葉が出なかったのを今でも覚えています。
その後、色々調べていくと、35歳以上の女性の4人に1人くらいの割合は流産すること、流産は染色体異常に過ぎず、親の行動が原因ではないこと、などを知りました。
その後、妻の年齢も38歳だったこともあり、すぐに不妊治療を開始しました。約1年後に妊娠判定が出たのですが、この時も約8週目で流産をしました。
3年の不妊治療を経て思った事
2度の流産経験と、約3年の不妊治療期間を経た、2019年8月。待望の妊娠判定をもらいました。
「魔の12週」(12週以内の流産がほとんど)を乗り越え、安定期に入り、出産準備期へ。
2度の流産と3年の不妊治療を経て思ったことは。
「妊娠して、子供が生まれるという事は奇跡なんだ」ということ。
無事に生まれてきてくれるならば、大袈裟ではなく、自分の人生の全てを捧げようと、思うようになっていました。
妻・42歳の高齢出産に決意したこと
出産時(2020年4月)の妻の年齢は、42歳でした。
年齢より若く見られる妻ですが、当然20代のような体力も無く、出産・育児1年目を迎えるにあたり、僕がどれだけ「高い当事者意識」を持てるかが重要だと感じていました。
そして、私は決めました。
「育休を取ろう。とにかく長い期間。」
期間が「6カ月」だった理由
妻と同様に保育園に入るまでの約1年間の育休も検討しましたが、結果6カ月にしました。
理由は、金銭面などを踏まえた総合的な判断です。
育児休業給付金の制度上、6カ月までは前年度月収の約67%(上限あり)、それ以降は50%(上限あり)ということで、収入面などを総合的に考え、一旦、6カ月取得を目指すことにしました。
上司に勇気を出して相談した時の事
安定期に入り、戌の日参り(妊娠5カ月)を迎えるあたりで、上司に育休取得の相談をしました。
入社から15年。社畜のように広告代理店で働いてきた自分にとって、正直不安でいっぱいでした。
「こいつは仕事がやる気がない」「こんな長い期間休むなんて何を考えてるんだ」そう思われてもおかしくないと思いますし、キャリアへの支障を考えなかったわけではありません。
キャリアのマイナスも受け入れる覚悟で、上司へ相談をしました。
当時の上司から言われたのは「わかった、全力で業務を調整しよう」でした。
この当時の上司には感謝してもしきれず、今でも「今後の人生で何があってもこの上司をサポートしよう」と心の底から、誓いました。(Iさんにこの場をお借りして感謝申し上げます)
さいごに…「人生に意味のないことは起きない」
紆余曲折を経て6カ月の育休を取得するに至りましたが、振り返って思うことがあります。
2度の流産はとても悲しい事でしたし、3年の不妊治療期間が楽だったわけでもありません。
ただ、今は、その経験があったからこそ、6カ月の育休を自分に取ろうと思わせてくれたし、今の幸せがあるのは、その経験のお陰だと思っています。
私の母は「人生に意味のないことは起きない」と、良く言います。
もしも、同じような環境を迎えている方に、何か少しでも届くものがあれば良いなと、願っています。
「僕が6カ月育休を取った理由」の話にお付き合い頂き、ありがとうございました!