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えっ?!息子が言った「ぼくは月には【○○】が見える」 思わず立ち止まった子どもが観ている世界

秋はもう終わってしまったかのように涼しい夜が続いていますね。
なかなか夜に出歩かない我が家ですが、昨年の秋に小学生の長女の習い事のお迎えの帰り、たまたま遅くなってしまって夜道を歩いているとポッカリと満月が浮かんでいました。
「ほら、お月さまだよ。うさぎさんが餅をついているかな」
となにげなく私が言うと、当時年中さんだった長男がポツリ。
「ぼくは月にはカニが見える」
えっ!?と思わず立ち止まって、長男の顔を見てしまいました。
「それって、そう見えるってこと? 誰かに教えてもらったの?」と聞いても、
「ぼくはそう見える」。
カニ…。
たしかに、南ヨーロッパの一部の地域では月の模様がカニに見えると言われているけど、日本ではもっぱらうさぎ。
年長になった今、あのときの話を聞くと、やっぱり「カニに見える」という長男。
先入観がない子どもは、見たままの姿で、感じたままに言葉にできる――。
そんな子どもの純粋さを素敵に感じました。
秋の夜長には子どもとゆったり絵本タイム。我が家のおすすめは【おつきさまこんばんは】年少の末っ子に何度も読んでいるお気に入りの一冊です。

アースシャインとは?私が小さい頃から夜空に見えていたもの
小さいころから月にはうさぎ、という先入観で私にはうさぎにしか見えないんですが、長男の「カニ見え話し」をきっかけに子どもの頃から「私にしか見えていないのかも!?」と思っていたことがありました。
「月が半月や三日月のときに、月の暗い部分がうっすら見える」ということ。
それを小さいころ家族に話すと、不思議がられたのを覚えています。
大人になったころには「月の光の残像かな」くらいに思っていましたが、調べてみるとこの現象にはちゃんと名前があったんです。
「地球照(ちきゅうしょう)」、英語で「アースシャイン」といいます。
地球に当たった太陽の光が反射して月の夜の部分をうっすらと照らしている現象だそうです。
特に、空が暗くなってきて月がまだ明るすぎない夕方や夜明け前の時間帯だと、より見えやすいのだとか。
月の見えていない影の部分に、うっすら丸い輪郭が見えたら、それは地球の光に照らされた月の「夜」の部分。
2025年10月30日は上弦の月。お子さんとのんびり月を見上げてみるのはいかがですか?
もしかしたら「アースシャイン」が見えるかも!?

月は大好きですが、我が家はもっぱら月より団子です。


























