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娘の「かわいくない!」に泣きそうになった日。イヤイヤ期に気づいた“言葉の重み”と心の成長

3歳の娘は、ただいま絶賛イヤイヤ期。毎日が感情のジェットコースターです。先日、ちょっとしたやりとりの中で、娘の心に深く触れてしまった出来事がありました。
「かわいくないよ」と言ってしまった瞬間
疲れのためか、イライラした様子の娘。口調があまりにきつくて、つい「そんな言い方、かわいくないよ」と言ってしまいました。すると娘は怒って、「ママもかわいくない!」と反撃。そして「私が一番かわいいんだよ…」とつぶやきながら、みるみるうちに目には涙が。
怒って反撃しながらも、今にも泣き出しそうな表情を見て、胸がギュッとなりました。
娘にとって「かわいい」は「だいすき」と同じ意味だった
その後、娘の様子を見て気づいたのは、「かわいい」と言われることが、娘にとって“愛されている”という証だったということ。だからこそ、「かわいくない」と言われたことが、まるで「だいすきじゃない」と言われたように感じてしまったのかもしれません。
イヤイヤ期の心
発達心理学では、2〜3歳は「自律性 vs 恥・疑惑」の段階(エリクソンの発達理論)とされ、自分の意思を持ち始める時期なのだそう。子どもは「自分でやりたい」「自分の考えを認めてほしい」という欲求が強くなり、親の言葉に敏感になるようです。
この時期の子どもは、まだ「行動」と「存在」を分けて理解するのが難しいようなので、「かわいくない」という言葉を、自分自身の否定と受け止めてしまったのかもしれません。

言葉の選び方が心を育てる
そこで私はこう伝えました。
「どんな貴女でもだいすきだよ。ただ、さっきの言い方がきつかったから、それはかわいくないよって言ったの。ごめんね。ママは貴女がだいすきだから、言葉には気をつけようね」
娘は大泣きしながら、ぎゅっと抱きついてきました。
まずは存在を肯定し、でも良くない行動は指摘したことで、本来私が伝えたかったことも伝わり、仲直りができました。
子どもは、大人が思っている以上に言葉を深く受け止めています。イヤイヤ期は親も試される時期。でも、言葉の選び方ひとつで、心が通じ合う瞬間があることを、娘が教えてくれました。
「かわいい」は、ただの形容詞じゃない。子どもにとっては、愛の証なのかもしれません。