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【迷路好き必見】バーバパパ、意外と高度だった!頭フル回転のたび

世代を越えて愛され続けるバーバパパ。読み聞かせる側になると、その世界観と鮮やかさに魅了されつつも、ページの切り替わりがテンポよく、程よい長さに救われます。そんな中で見つけた「めいろのたび」に感心したのでご紹介します。

これは脱出ゲーム!?
主役は、蝶々になるはずの「けむしくん」。故郷に帰してあげたいバーバ一家が旅に出るという展開です。もちろんハッピーエンドなのですが、道中でけむし→サナギ→蝶、と変化します。ページをめくるたびに少しずつ成長するけむしくんを見て、「急げ急げ〜!」というドキドキ感満載です。
9種の迷路に舌を巻く
交差のない平面迷路から始まり、はしごやトンネルを駆使した空間認知能力が問われる「へやぬけ迷路」(クオリティの高さに唸りました)、同じ形の穴同士がつながっているという道の全貌が掴めない「まっくら迷路」、ゴールへ向かうためのお題(くだものを全部取って!など)が課された「ジャングル迷路」などがあります。驚いたのは、難易度の幅広さ。飽きが来ず、最後まで刺激的です。
自由自在なバーバたち
全27ページの物語と同時に進行していくので、バーバパパらしさが垣間見える面白さも魅力のひとつです。また他のシリーズ同様、それぞれの個性が光るところもポイント!けむしくんを中心に進むので、動物好きのバーバズーが大活躍の展開でもあります。
まとめ
後半に進むにつれ難易度は高くなれど、基本的にシンプル。子どもの目で全体を把握できる構造で、道幅も小さな指にぴったり。迷路にイライラはつきものですが、それが軽減されるような工夫も感じます。娘は迷路好きなので、知育教材など書き込み式の迷路に加え、今回のように図書館でもよく借りて指でたどります。その中で群を抜いて「良い!!」と思ったのでご紹介しました。
こんな世界があったらいいのに、と夢膨らむシリーズ。不朽の名作に今夜も浸ります。


























