公開 :
日本でたった1店舗。静かであたたかい“手話のスタバ”に行ってきました

東京・国立市にある「スターバックス サイニングストア」は、日本でたった1店舗だけの“手話でつながるスタバ”。
聴覚に障がいのあるスタッフと聴者が共に働いています。
スターバックスではマレーシア、アメリカ、中国でサイニングストアを展開しており、nonowa国立店は世界で5店舗目にあたります。
手話を勉強中のわが家も訪れてみると、想像以上にやさしくて、学びにあふれた時間が待っていました。
スターバックスのダイバーシティ&インクルージョン
このスターバックスは、多様な人々が自分らしく過ごし活躍できる居場所の実現を目指した、スターバックスのダイバーシティ&インクルージョンを象徴する店舗の一つです。
聴覚に障がいのあるスタッフやお客様にとって、ありのままの自分でいられる場所であり、障がいのある若者にとって夢や未来を描ける場所。そして、この店舗を訪れた誰もが新たな気づきを得られる場所になればという思いで作られたそうです。
我が家の次女は聴覚に障がいがあるため、こちらのスタバは何度か利用させていただいたことがあります。
初めて訪れた時は、スタッフの皆さんが生き生きと働いていてとても輝いており、心を揺さぶられたのを覚えています。

手話がわからなくても大丈夫!
手話を勉強中の私たちでも、オーダーのときは少し緊張してしまいました。
ですが、優しくフレンドリーなスタッフさんばかりで、つたない手話も読み取っていただけたり、新しい手話を教えてくださったりと、コミュニケーションがとても楽しかったです!
もちろん、手話だけでなく、指差しで商品をオーダーできたり、タブレットを使って音声を文字起こしするシステムが整っていたり、筆談具などの用意もあるそうなので、手話を知らなくても安心して利用することができます。

目でも楽しめる要素がたくさん!
店内にはさまざまな視覚的情報が散りばめられていて、見ていて楽しい!
例えば、受け取り場所にあるデジタルサイネージ(電子掲示板)。商品の提供時は手話での案内と共に、レシートに印字された番号がデジタルサイネージに表示されます。また、挨拶などでよく使う手話も表示され、商品の出来上がりを待ちながら楽しく手話を学ぶことができます。
子どもたちも一緒になって、表示される手話をまねしていました!


印象的な手話アート
店内のアートにも手話をモチーフにしたイラストがずらり。カラフルでポップなアートを眺めながら、手話の世界に触れることができます。
子どもたちとは「これはなんの手話かな?」とクイズにして楽しみました。手話の動きはわかりやすいものが多く、子どもでも想像力を働かせて読み取ることができるようでした。

人と人のつながりを大切にし、誰もが自分の居場所と感じられる環境づくりを追求しているスターバックス。
とても温かく、静かだけれど人の温もりを感じる賑やかさのある、ほっとする空間でした。
また、働かれている方はもちろん、お客さんも「手話のお店だから」と特別視しているわけではなく、本当に自然に地域に根付き、日常の一部として愛されているお店だと感じました。
当たり前のように違いや個性を認め合っているその姿を見られてとても嬉しかったです。
難聴を持つ次女のことで、これまで心配や不安もたくさんありましたが、このお店に来て「何も心配することはないんだ。世界はこんなにも優しくて温かい。障害の有無に関わらず、誰もが自分らしく輝けるんだ」と、改めて感じることができました。
素敵な体験を、本当にありがとうございました。
※店内写真は許可を得て撮影しています。

店舗情報
店舗名:スターバックス コーヒー nonowa国立店
住所:〒186-0001 東京都国立市北1-14-1 nonowa国立
TEL:042-505-9223
営業時間:7:00-22:00
定休日:不定休
店舗面積:207.96m2/席数:83席
この体験が、子どもたちの「ちがいは素敵」という気持ちの芽になりますように。


























