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わが家のリアルな双子育児7年記(2)~双子妊娠には安定期がない!? ~

わが家のリアルな双子育児7年記(2)~双子妊娠には安定期がない!? ~

双子妊娠がわかったあの日から、気持ちを前向きに切り替えてスタートした“二人分の妊婦生活”。けれど、実際に始まってみると思っていた以上に体も心もハードでした。
双子が7歳になったいま振り返るわが家のリアルな双子育児7年記、第二回は【双子妊婦生活のリアル】についてお伝えしていきます。

単胎よりもキツかったつわり、支えてくれたのは仕事と夫の言葉

つわりに関していえば、単胎・多胎に関わらず個人差が大きいところだとは思うのですが、私の場合は一人目の単胎妊娠のときよりつわりがずっと重くしんどい日々でした。
私は当時、がん専門病院の門前薬局で薬剤師の仕事をしていました。長男を保育園へ送り電車で通勤する毎日は本当につらく、駅前の自転車置き場の管理人さん、電車の中、保育園の先生など「大丈夫ですか?」と何度か声をかけられたのは、よほどげっそりした表情をしていたのでしょう。

それでも患者様の対応をしている瞬間だけは吐き気などの体調不良が軽くなり、仕事を継続できていたのは今でも思い出せる不思議な体験です。抗がん剤などの命をつなぐ治療を頑張っている患者様の前で体調不良を見せるわけにはいかない、という意地がそうさせていたのだと思います。
1日だけどうしても体が動かず仕事に行けない日があり、上司にお休みをいただきたい旨の連絡を入れるのが悔しかったことを覚えています。

また、その時期に夫に言われて忘れられないのは「2人の人間をおなかの中でゼロから作っているんだから体調が悪くなるのは当然だよ!」という言葉でした。「妊娠」=「人間を作っている」という意識や考え方がなかったので、夫の言葉に妊娠中の体調不良すらまるっと認めて褒めてもらえた気がして、心が軽くなりました。

7年育児の中で実は最もしんどかった妊娠後期

一般的には妊娠5か月を過ぎた頃から安定期と呼ばれますが、双子妊娠は常に母体のトラブルや早産などのリスクが伴うため、安定期が無いと言われています。
私の場合はつわりが妊娠4か月の終わりころには落ち着き、その後も順調に経過しました。ただ妊娠5か月を過ぎたころから歩くと下腹部あたりが痛みました。検診時に医師に相談すると「子宮の張りからくるものだ」と言われ、「こんなに早くから張るの!? 」と驚きました。

双子妊娠の場合、お腹が大きくなることで子宮頸管が短くなったり、高血圧になったりというトラブルが多いため、「管理入院」といって出産の1~2か月前から入院することが多いのが一般的です。しかし私は管理入院なしで出産前日まで自宅で過ごすことができました。しかも検診間隔や回数も単胎と変わらず、診察してくれていた先生には「双子妊娠に向いているお腹なんだね」なんて言われたりしました。

でも実際には、妊娠7か月半の時には腹囲が単胎の臨月くらいの大きさになり、外を歩くとお店や道端で「もうすぐ生まれるでしょう? がんばってね」と声をかけられては、「まだあと2か月あるんです、双子なんです」と返す会話を何度もしました。そしてそのころから出産直前までおなかの重みでふくらはぎや足首は象のようにむくみ、腰や股関節が寝ても起きても痛むようになっていました。
当時2歳のわんぱくイヤイヤ長男を抱えてのこの時期が体力的には本当に大変で、双子7歳までの育児の中で一番しんどい時期だったなと思います。

大きなおなかに圧迫されてむくんだ足

双子ゆえに浮上した里帰りするかしないか問題

私たちは東京に住んでいて、私の実家は四国、夫の実家は埼玉の田舎(車が必須)です。両家の両親ともに仕事をしているうえに長男が東京で保育園に通っていたため、二人目は里帰りしないつもりでいました。
しかし双子となると状況が違います。我が家の夫は仕事に出ると3~4日は帰宅できない状況も鑑みて、検診結果次第で突然管理入院する可能性が高いと聞いていた双子妊娠の場合は、実家に身を寄せていたほうが安心という観点で里帰りを決断しました。

生活面でのサポートは期待できませんでしたが、家族がすぐ近くにいてくれる安心感は何にも代えがたく精神的にはとても助けられました。
とはいえ当時の私は「長男の育児経験があるから」と出産後1か月ほどで東京に戻ろうと計画していました。双子新生児育児生活が始まった途端、その考えが甘かったという現実を突きつけられるのですが、それはまだ少し先のはなしです。

双子情報を求めてInstagramを開始

当時、周りに双子育児をしている知り合いが全くいなかったため、私の情報収集は専らSNSでした。そして私自身も双子妊娠や長男育児の経過を記録するために「双子アカウント」を作ってみることにしました。
そうしたらすぐに、双子の赤ちゃんを育てている方や同時期に双子を出産する予定のママさんとつながることができ、たくさんの情報交換ができました。
双子用ベビーカー、双子用抱っこ紐、双子ならではの授乳や搾乳のタイミングに加えて、上の子の悩み共有などもできてとても安心感がありました。

不安や体の不調を抱えながらの双子妊婦生活でしたが、体調をみて近場に旅行をしたり、長男とマタニティフォトを撮ったりと、振り返ると穏やかで楽しい時間もたくさんありました。

しかし双子育児の醍醐味はここからが本番!次回は【新生児~1歳までの三兄弟ジェットコースター生活】についてお届けします。

あの大変だった日々も今ではいい思い出、次回はついに双子育児スタートです!

この記事を書いた人

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東京都

サンタの母

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学校薬剤師幼児食アドバイザー

小3と小1双子の三兄弟ママ / フルタイムワーママを経て現在は非常勤。仕事と子育てのバランスを模索中。元気があり余っている三兄弟とのリアルな日常を綴ります

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