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コーヒーぶちまけに忘れ物…朝からダメダメな日に、わが子が気づかせてくれたこと

双子を育てる母です。仕事の日の朝はいつもバタバタで、双子を急かしながら準備をしています。
ある日、慌ただしい朝に追い打ちをかけるような出来事が続き、「今日の私は本当にダメだ…」と落ち込むことがありました。
そんな私に双子がかけてくれた言葉で、ちょっとした気づきもあり救われました。
「そんな日もあるよね~」と軽い気持ちで読んでいただければ嬉しいです。
始まりは朝の悲劇から
やや大げさな見出しですが、私にとっては朝からかなりの悲劇が起こりました。
一番の悲劇は、壁にコーヒーをぶちまけてしまったことです。
朝ホットコーヒーを淹れたあと、カフェオレにしようと牛乳を冷蔵庫から取り出しました。
牛乳が大好きな双子に見つからないよう、こっそり取ろうとしたのが運の尽き。
うっかり閉まりきっていなかった冷蔵庫の扉にぶつかり、コーヒーが壁にかかってしまいました。
すぐに拭き取りましたが、白い壁に茶色いシミがうっすらと見えます。
「あー、パパになんて言おう…ママダメやなあ…」と思わず口からこぼれてしまいました。
というのも、それ以前から前髪がうまくセットできなかったり、気合いを入れて作った朝ごはんで双子が揉めたりと、うまくいかないことが続いていたのです。
そこに壁のコーヒーという悲劇でトドメを刺された気分になってしまいました。
双子の言葉に気づかされたこと
何個悲劇が起こっても時間は待ってくれません。
壁のコーヒーを拭いている間にも登園時間が迫っています。
「どうしよう」「あーもう、ダメだ」と何度もつぶやいてしまいました。
それを聞いた双子が心配そうに聞いてきました。
「ママ、ダメなの?」
「○○と△△(双子の名前)もダメ?」
私はとっさに「ダメじゃないよ」と答えていましたが、そこでハッとしました。
親が失敗したことを否定的に捉えると、子どもが失敗したときも「自分はダメだ」と思ってしまうかもしれない。
失敗自体が悪いことではなく、失敗した後の行動が大切なのだと改めて気づかされました。
そこで、もう一度双子に説明しました。
「○○と△△(双子の名前)はダメじゃないよ、ママも失敗したけどダメじゃないよ。パパが帰ってきたらごめんねってするね」
失敗がダメなことではない、ということが伝わったかどうかはわかりません。でも、それ以上「ダメ?」とは聞いてこなくなりました。
全然うまくいかない、でもそんな日もあるよね
実は朝の悲劇が通り過ぎたあとも、うまくいかないことが続きました。
登園時に双子の靴を忘れたり、仕事も忙しく、帰りのバスの乗り継ぎもうまくいかず、お迎え時間はギリギリ。
極めつけは、夕食の焼き魚。ドリップの吸水パッドを付けたまま焼いておりました…。
吸水パッドがついた焼き魚を見た夫が、「そんなこともあるよね」と言ってくれましたが、壁のコーヒーのことはまだ言えていませんでした。
双子の前で、おそるおそる「実は…」と話して謝ると、夫は「まあ、しかたないよね」と笑って許してくれました。
そのあとは悲劇が起こることなく、家族みんなで穏やかに過ごすことができました。
おわりに
この日は朝からずっとうまくいかず、その大半は私の不注意が招いたことなので自分に対して「ダメ」と言ってしまいました。
でも、双子からの言葉で「失敗=ダメ」ではないと改めて気づかせてもらいました。
そして、夫が笑って許してくれたことで「そんな日もあるよね」と思うことができました。
「完璧じゃなくてもいいよ」と言ってくれる家族の存在を改めて感じ、最後には救われた1日でした。
ダメダメな日もあるけれど、「そんな日もある」と思えると気持ちが楽になりました。


























