繊細な年少長女の参観日！100％の力を発揮できた『魔法の合言葉』

幼稚園での顔と、親の前での顔

長女は現在年少ですが、2歳児クラスから入園しているため幼稚園生活は1年半が経過したところです。
今まで参観日や運動会、制作展と様々なイベントがありましたが、普段と違うことが人よりも苦手な子で、保護者が参加するイベントの時には必ず親の横にきてくっついてきます。
担任の先生にお聞きすると、親がいない普段の園生活ではみんなと同じように遊び、皆と同じように活動にも参加できているようなのですが、私はその姿をまだ見たことがないので信じていませんでした。（先生ごめんなさい）

誕生月の子の親だけが来園できるお誕生会でママ友が長女の様子を動画に納めてくれましたが、そこには皆と同じように歌ったり踊ったりする長女の姿があり、思わず感動！
私や夫が来園した時には片時も側を離れず「抱っこ～」と言っている長女が！お友達と一緒に楽しそうに遊んでいる姿やクラスでの活動に積極的に参加している姿を見て、本当に長女なのか！？と衝撃を受けたほど。

これはなんとしてでも次の参観では『普段の園生活を送る長女』を見てみたい。
そこで参観日に向けて、毎回お決まりの事前準備から始めることにしました。

参観前の準備

長女は4歳にしては言葉の理解は早い方で、こちらのお願いごとに対して納得すれば、約束はほとんど守ってくれます。
そこでまずは「あと5回寝たら、参観日だよ～」「ママが見に行くからね、楽しみだね！」と前向きな気持ちになれるような声掛けを1週間前から開始。
まだよく参観日がわかっていない長女ですが『あと5回寝たらママが幼稚園にくる！』『お友達のパパやママも来るんだ！』と心の準備をしてもらいます。
参観日当日も「今日はママが行くからね」「お友達のパパやママもたくさんくるけど、大丈夫だよ」と声をかけてお見送り。

クラスでの参観が始まる一時間前の自由遊びの時間から、希望者は来園して子どもの様子をみることができるので、もちろん一時間前に幼稚園に到着した私。まさかの一番乗りでした（笑）
自由遊び中の長女をこっそり探しますが、もちろんすぐに見つかります。そしてやっぱりベッタリくっついてくる長女。しかしここまでは想定内。
長女にゆっくり、でもハッキリとお話をします。

離れるための、心の準備

「今日はママ、長女が幼稚園でどんな風に遊んでいるのかを見にきたよ。いつも通り遊んでくれないと、せっかくきたのに帰らなきゃいけないの。」と伝えました。
「え、ママ、帰っちゃうの？」とビックリする長女。
「いつも通り遊んでくれるなら、帰らないよ。参観日って、普段幼稚園でどんなことしてるのかな～？ってパパやママが見に来る日だから、いつも通り遊んでるなら、ママ最後まで長女のこと見てるからね！」と伝えると、納得した様子。

けれどやはり普段とは違ってパパやママがたくさん来ていると、ドキドキしてくる長女。
「じゃあギューってして10数えたら、頑張れるかも」と言います。

普段長女と離れる前に、寂しい気持ちでいっぱいになると「10数える間ギューってして、それからバイバイね」とお約束してから10秒間、ひたすらにお互い抱きしめあい、離れるための心の準備をしています。いきなり離れるよりもこの10秒間のギュータイムがあることで、心の安定具合が全く違います。
なのでいつも通り10秒間ギューした後に「大丈夫、いつも通りでいいんだよ。大丈夫。」と伝えました。

長女と私の『合言葉』

繊細で慎重な長女は不安な気持ち、心配な気持ち、怖い気持ちがとても強くあるようで、まだ言葉を覚える前からひたすらに『大丈夫』と声をかけてきました。
大丈夫じゃない時も、とりあえず気持ちを立て直すために『大丈夫』と唱え続け、『大丈夫』その一言が長女の心の拠り所になっているように感じています。
そして私が思っている以上に、私の声掛けが長女の心の安定に繋がっていることも知っているので、マイナスな感情になりそうなことはこういった場面では絶対に言いません。
『大丈夫』の合言葉と、前向きになれそうな言葉かけ、そして10秒間のギュータイムで顔が変わった長女。

その後の自由遊びの時間では園内をちょろちょろと駆け回り、朝の会では名前を呼ばれるとしっかりお返事をし、クラス活動もしっかり参加していました。
正直ここまでしっかり行動できているとは思わなかったので、ビックリ。私が予想していた以上に成長した姿を見ることができました。
時折、不安そうな顔でこちらを振り返る場面もありましたが、小声で『大丈夫だよ』と伝えると頷き、また前を見て頑張っていました。

参観の時間は約一時間でしたが、今までにないほど普段の園生活に近いであろう長女の姿を、この目で見ることができました。ここまで頑張れるとは思っていなかったので、いい意味で裏切られた気がします。
参観後には「今日は長女ちゃん、すっごく頑張ったんだよ！」と夫にも報告していました（笑）

幼稚園は集団生活への最初の一歩。今回の参観でもママと離れるのが寂しくて泣いている子やパパが来るのが遅くて怒っちゃう子、先生に抱っこされたままの子、様々な子がいました。
どの子も皆、いつもと違う雰囲気なのに、本当によく頑張ったと思います！

体もですが『心』もお友達や先生との関りの中で成長している日々。
時には寂しくなっちゃうことや心配な気持ちが大きくなっちゃうこともあるとは思いますが、『大丈夫』の合言葉を胸に、いろいろなことに挑戦していってもらえたらと思いました。