公開 :
クラスの半数が泣いた教科書の物語、長男の感想が目からウロコだった理由

長男は9歳、小3です。就学前から言葉が遅くて苦労しましたが、予想通り国語は苦戦しています。ただ意外なことに苦手でも『国語は好き』だそうです。
音読や文字を読むことが苦手で、本や漫画を読む姿は一度も見たことがありません。ブログに登場したがる割に、私のブログも読んでくれません(泣)
そんな長男がある日「ママ、これ読んでみて」と持ってきたのが国語の教科書!その日に授業で習った物語を私に勧めてくれました。
教科書を通して長男とたくさん会話をした日。私にとって忘れられない一日になりました。
クラスの半数が泣いたお話
「ママ、これ読んでみて」と長男にオススメされたのが『ちいちゃんのかげおくり』
長男から物語をオススメされたのは初めてでとても嬉しかったです。ただいつもは教科書をランドセルから出すことさえない長男。
「なんでママに読んで欲しいと思ったの?」と聞くと「ママが好きそうなお話だったから」「ママなら絶対泣くと思う!」そんなにオススメしてもらったら、忙しいけれど手を止めて読むしかないじゃないか。私が小3の時には習ったことがない物語だったため、久しぶりの教科書の物語にちょっとワクワク。
詳しい内容は書き控えますが、最近やたら涙もろい私。教科書をめくるたびに涙が溢れ、最後には大号泣。長男がそっと差し出してくれたティッシュで涙を拭きながら、長男はこのお話を学校で読んで泣いたのか聞いてみると「泣かなかった」とのこと。でもクラスの半数くらいの子は泣いていたそうで、みんなで「悲しいね」と言い合ったそうです。
この物語、戦争中のある一家のお話なのですが、教科書にのるくらいだからハッピーエンドなんだろうな~と勝手に都合よく思っていた私。最後はバッドエンドに私には感じられ、衝撃を受けました。
思わずもう一度読み直してしまい、もう涙が止まらず、忙しい最中だというのに長男とちいちゃんのかげおくりについて語り合ってしまいました。
長男に感想を聞くと…
長男も結末にビックリしたようで、最初の感想は「悲しかった」と言っていました。
物語の内容がわかっているのか怪しいと思いましたが、きちんと内容は把握できていました。
ちいちゃんが一人でいるのにセリフがある場面があり、これはきっと寂しくないように自分自身に言っているセリフなんだろうなと考えましたが、9歳の長男にはまだそこまで考える力はなく、思わず力説してしまいました。
最後の展開について、長男は「悲しかった」と考えたものの「家族みんなでまたいられるから」ハッピーエンドだと考えたようで、私とは違う捉え方をしていたことに目からウロコでした。
私とは違った考え方をし、何故そう思ったのかを説明してくれる長男。同じように日々生活していて同じ家に住んでいても、同じ文章を読んでバッドエンドだと思う私とハッピーエンドだと思う長男。
長男の前向きな明るい性格から、悲しい出来事の中にも僅かな希望を見つけてハッピーエンドだと考えた姿に成長を感じました。
死んでしまうこと、その先のこと、生まれてくること、生きていくこと。
保健の授業で【命のはじまり】について触れ、長男が生まれてくる前に思っていたこと、生まれた時に感じたことをお家の人にインタビューしてくるという宿題に最近答えましたが、その時は忙しいあまりに大したことも言えずに流してしまいました。
今回ちいちゃんのかげおくりの物語から【命】のこと【戦争】のことといった普段は話さないであろうテーマで長男の考えを聞けたことがとにかく嬉しかったです。
小3ともなれば授業も難しくなってきて、躓くことも増えてきました。
たまには忙しい手を止め、親子でじっくり話し合う時間を作るのもいいな。今しかできない、貴重な時間の過ごし方だと感じました。
ちいちゃんのかげおくり、気になった方はぜひ読んでみてください!


























