更新 :
【おねしょ】の復活から《心因性頻尿》になったときのはなし
すっかり寒くなってきました。
この時期、夜のオムツが復活するというお子さんもいらっしゃるのでは?
我が家の娘も、そんな「おむつ戻り」を体験しました。
【自ら宣言して卒業したはずだった夜のオムツ】
早生まれの娘、3歳の夏(当時年少さん)のある日
「夜にオムツ履いてるとかぶれてかゆくなるからやめるね!」と自らオムツを卒業。
何て楽なんだ!と思っていたのですが
この半年後、三日間続けておねしょをしたことがありました。
汗をかかなくなるから冬場はオネショをすることが増えると聞いていたので
そんなもんか、と夜のオムツを復活させました。
【その数日後、さらなる異変が】
ところが、今度は昼間もおしっこが出そう、オムツを履きたい、
と言い出したのです。
この時、昼間のオムツが外れてから約一年が経過していました。
20分、10分、と
日に日にトイレに行きたいと言う間隔が短くなり
犬の散歩に連れ出せば歩き出して数メートルで「トイレ…」。
湯船に浸かることさえ、「トイレ行きたくなるかも知れないから入れない」と言い出すように。
さっきしたばかりだから大丈夫、でないよ、と声をかけても
「でも出るかもしれない」と悲しそう。
夜間のオネショはもちろん、ちょっと疲れたからと横になって数分お昼寝したときでさえオネショをするようになりました。
実はその少し前に数日高熱を出していた娘。
もしかしてそのせいで排尿の器官に何か不具合でも起きているのか??と不安になったので、
一度小児科に行って調べてもらうことにしました。
【クリニックで知った衝撃の事実】
来院してすぐ、尿検査をしますので…と紙コップを渡されるや否や
「漏れちゃう」「出そう」と言う娘。
大急ぎでトイレに駆け込み採尿すると
出てきた尿の量は、なんとたったの一滴。
あんなに漏れそうと大騒ぎしたのに?!
この量では尿検査ができません、
せめて小さじ1位取れればなんとかなります、と言われ
待ち時間の間何度も「出そう」「漏れる」と言うたびに一滴ずつ採尿しなんとかたまったものを検査してもらうも特に問題はなし。
心因性の可能性があります、
と大きな病院に紹介状を書いてもらいました。
心因性…、
早生まれで幼稚園受験に合わせて急いでオムツを外したのが悪かったのかな?とか、
当時時を同じくして幼稚園ではじめての学芸会が催され、その本番直前に熱でお休みをしてしまっていた娘。
リハーサルにも出られず少々練習不足で舞台に立つことになってしまっていたので、その疲れが出ているのかな?とか
何日もオネショをしてしまって気持ちが下がってしまったのかな?とか
色々と思い当たる節はありましたが
大きな病院の予約が取れたのは1ヶ月も先。
この1ヶ月間をどう過ごすか、頭を抱える日々が始まりました。
当時幼稚園の年少さんだったので、これじゃ幼稚園生活がままならないぞ、と
担任の先生や主任の先生などにもお伝えしたところ
「確かにトイレが近い傾向にはありますけどそんなに困ってる感じはしないです~」と先生たち。
でも家に帰ると、どころか家に帰る途中の道でもうすでに「漏れる」「トイレ」と大騒ぎ。
なんでだろう…?家だからかな…?と、ますます私の接し方に問題があったのでは?と悩む日々でした。
【夜尿症を診てくれるというクリニックを受診】
紹介状を書いてもらった大きな病院の予約まではかなり時間があったので
夜尿症を詳しく見てくれるというクリニックにかかってみることにしました。
尿検査ではやはり異常なし。
そこでまずは寝る前に採尿、起きて一番の採尿、オムツにもしている場合はオムツの重さも測るように言われました。
それを毎回表に書いて1週間分たまったらクリニックに持っていくことに。
採尿の際に使用していたのはダイソーで購入した計量カップ。
最初はほとんど量が出ていなかったので、50mlまで測れる大さじ用のサイズで事足りました。
量が増えてきてからは同じくダイソーで購入した計量カップをしびんがわりに。
こちらは300mlまで測れます。
この形が採尿しやすくて役に立ちました。
【食生活を見直そうというアドバイス】
食生活でも気を付けることを指示されました。
塩分が多いと頻尿になりやすい傾向があるということでまず塩分を摂りすぎないことを指摘されました。
とはいえ、幼児ですしいわゆる普段の食生活から「減塩治療」をするというほどでもないので
今まで食べていたものを止めるというよりは、摂る時間に気を付けたほうがいいそうなんです。
たとえば、牛乳などの乳製品は夜に摂らないように気を付けてと言われました。
なぜかというと、乳製品は摂ってから尿になるまでに時間がかかるため、夜間は特に避けたほうがいいのだとか。
夜尿対策であれば乳製品は食べたり飲んだりするのは午前中がオススメ、ということで
今までよく15時のおやつにヨーグルトを食べさせることがあったのですが
それは朝食後に変更、牛乳を使ったポタージュなども夜に食べることを一切やめてみました。
水分そのものも午後になるにつれて徐々に減らしていくことにも心がけました。
【一番大事なことは】
採尿、食生活など、対処法は色々ありますが
一番大事なこと、それは
何度も何度も「トイレに行きたい」と言われても「また?」と言わないことだと言われました。
何度でも「ハーイいってらっしゃーい」と自由に行かせて根気よく付き合う。
またオネショをしたとしても「また?」や「もう〇歳なのに」は絶対NG。
「あーそうなんだー」くらいで気にしてない風を装い、流しましょう、と。
そして、起床後に採尿したときの量については
ちょっとでも増えれば「増えたね!!」と大喜び、
たとえ増えてなくても「昨日よりちょっと多いかも!」と励まし続けて
娘に自信がつくように見守りました。
【気持ちの問題なら、おまじないも!】
それでも「心因性」…気持ちの問題ということであれば
もしかしたら「おまじない」も効くかもしれない?!と思いたった私。
そこで、1歳から飲めるビタミン剤を購入してみました。
効能としては栄養補助というものですが、当時漢字もカタカナもほぼ読めなかった娘にはこれを「おトイレにはそんなにたくさん行きたくなくなるお薬」として毎日食べさせていました。
これが割と効果があったようで
5歳になった今でもちょっと元気がなかったり緊張するイベントがあったりする前には
「お薬食べてから行く」と話していることもあるので
いつしか娘の心のお守りになっていたようです。
【少し間隔があいてきたら次のステップへ】
今までトイレに行きたいと言ったら「はーいいってらっしゃーい」と自由に行かせるように、と言われていた頻尿の娘。
朝晩の採尿で少し量が増えてきてからは、次のステップに移行しました。
それは、今度は少し我慢させる、ということです。
とはいえトイレに行きたいと言ったら、「行ってはダメ」ではなく
それとなく他の事をやるようにして気持ちを紛らわせて忘れてもらうようにしました。
例えば、「着替えてからにしたら」とか、テレビを見ているときであれば「CMになってからにしたら」とかの声掛けをして5分、10分とトイレに行く間隔をのばし
少しずつ溜められる量を増やす訓練です。
それから、出かける際などは特に聞きがちですが
「トイレ行った?」と聞かない!!
これが結構大変でした(笑)
何せ数週間前まで5分ごとにトイレトイレと言っていた娘ですので
出かける際には絶対に「トイレは?」としつこく聞いていたし、どうしても言いたくもなったのですが
絶対にしつこくは言わないこと。
それで絶対そのあとトイレに行きたくなるわけですが
その時にも慌てずトイレはココ、とスムーズに行けるようにしておく。
「ここにトイレがあるから大丈夫だよ」と安心させる、
これが大事だと言われました。
そのため、そのころ出かけた先では必ず行ける範囲の全てのトイレの位置を事前に把握し、慌ててトイレを探す事のないよう準備をしていくようにしました。
このような地道なやり方ではありましたが
娘は徐々に回復していき、少しずつ膀胱に尿を溜められるようになり
暖かくなってきたこともあってか最初の夜尿騒動から4か月後ほどたってから、夜尿もなくなっていきました。
その後また次の年の秋、そして冬がきても夜尿をぶりかえすことなく今に至っています。
いつか、不安がおそってきて溜められなくなってしまうこともあるかもしれませんが
またそのときは地道に見守ろうと思います。
同じように心因性の頻尿や夜尿のぶり返しに悩むお子さんをお持ちの方に
娘&私の経験が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Have a nice day!