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「育児ってこんなもん」から「産婦人科受診」に至った、臨床心理士さんの一言

3年前の冬、小皿を割りました。落として割ったのではなく、置いたら割れたのです。

それを当時臨床心理士さんに話したら、「産婦人科に相談したらどうですか?」と言われました。当時2歳の娘を自宅保育中。端からみれば順風満帆な子育てなんだけど…なんかモヤモヤ。もし私以外にそんな方がいましたら、この経験談が参考になれば幸いです。
「そんな風に見えない」の罠
娘の内弁慶っぷりに悩んでいましたが、今思えば私自身も内弁慶でした。人と喋ることが大好きで、家に居るより外で過ごすほうが楽しく思えるタイプでした。ありがたいことにママ友にも恵まれ、支援センターでは常連となり、充実した日々の中で「悩んでいるように見られない」ことが悩みでした。

「時間が解決する」の罠
母親業5年目の今ならわかります。自分の不調も、子どもの悩みも、永遠には続かないのです(私の場合)。多くは終わりがある上、成長する中で悩みは更新され、尽きることはありません。けれども3年前の私は完全に行き詰まり、「今だけよ」「こんなもんよ」「大丈夫」などの励ましの言葉を信用できませんでした。
「産婦人科」という窓口
当時話を聞いてくださった臨床心理士さんも、育児の悩みを病院受診によって解決した経験があったことから勧めてくださいました。産婦人科で案内された解決策は、「漢方薬」か「低用量ピル」の処方。もともと生理痛がひどい体質だったこともあり、私は「低用量ピル」を選択。生理前後の不調が軽減されただけでなく、経血量も落ち着いたことで、気持ちにゆとりができたように感じました。
結局「時間が解決」
「低用量ピル」には副作用があります。私に現れた副作用は頭痛です。毎日、ピルと頭痛の予防薬を飲み、そして頭痛時には鎮痛剤を飲む展開になりました。そんな日々の中で娘の幼稚園入園が決まり、気候も穏やかになり、第二子を考え始めたことも重なり、薬を卒業。

最初は「病院沙汰ではないでしょ…」と軽く見ていましたが、心の安定のために欠かせないプロセスでした。
まとめ
産婦人科を受診する過程で、1ヶ月の体調や気持ちの変化を記録してほしいと言われ実践。立ち止まることはとても大切でした。そして言葉にならない「モヤモヤ」は、病院を受診する理由になり得ます。周囲のお母さん方と話をしていると、育児に行き詰まって病院に通った経験者が何人もいました。悩んでいた当時とは違う意味で、育児って「こんなもんだ」と思えた経験でした。
季節の変わり目は不調の現れどき。これからも自分の身体を大切に過ごします。


























