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5歳娘の“嘘”にモヤモヤしてた私。だけど、理由を聞いた瞬間、涙が出た

最近、5歳の娘が“本当じゃないこと”を言う場面が多くて、正直モヤモヤしていました。そんな時にハッとさせられたエピソードです。
かっこつけたかった
ある日も帰ってきてすぐ、
「先生に“ちゃんと並んで!!”って強く言われたけど、フンって無視した!」と胸を張って言う娘。
え? 先生を無視?
普段そんなことをする子じゃないのに。
でも、少しずつ聞いていくと…
娘は泣きそうな顔で、本当のことを話してくれました。
バスに乗るために並ばなきゃいけない場面で、近くのお友達が泣いていたから「大丈夫だよ」って背中をさすってあげていたこと。
その時に先生から「ちゃんと並んで!」と強めに言われて、びっくりして泣いてしまったこと。
そして、泣きながらも先生に
「いま、お友達を慰めてたの」
と頑張って伝えたこと。
なのに、私は最初に“強がった話”を聞かされていたんです。
どうしてあんな言い方したの? と聞くと、娘はポツリと言いました。
「かっこつけたかったの。」
その瞬間、胸がぎゅっとした。
ただの嘘じゃなくて、自分を守るための“強がり”だったんだ。
子どもの“嘘”は、心を守るための「強がり」
この一言にハッとしました。
娘の言葉は、ただの嘘じゃなくて
「悲しかった自分を隠したい」
「弱いところを見せたくない」
そんな気持ちから生まれた“心の防衛”だったんです。
5歳くらいになると、
・恥ずかしい気持ちを隠したい
・怒られたくない
・かっこいい自分でいたい
という気持ちが芽生えます。
まだ“本当の気持ち”を上手に言葉にできないから、
「強がり」や「空想」で自分を守る時期だそう。
「ママには嘘をつかないで」よりも伝えたいこと
私は正直、嘘をつかれるのが苦手なタイプです。
「もし幼稚園で嫌なことがあったのに嘘をつかれたら…守れなくなる」
そんな思いから、ずっと
「ママには嘘をつかないで」
と言ってきました。
でも、いろいろ調べて分かったのは、
“嘘をやめさせる”よりも
“本音を安心して話せる関係”を育てることが大切ということ。
だから最近は、こんな言い方に変えています。
・「ママはね、貴女が困ったときに守ってあげたいの。だから、本当のことを教えてくれると嬉しいな」
・「言いづらいときは、“言いにくい”って言ってもいいんだよ」
少しずつですが、娘は
「ほんとは悲しかった」
「怖かったから言えなかった」
と話せるようになってきました。
空想の話も、心の成長の一部
娘はよく、こんなことも言います。
「ママのお腹の中でテレビ見てたんだよ」
「お空の上からママを見て、この人のところに行こうって思ったの」
「昔、ママと私は友達だったんだよ」
最初は「また変なこと言ってる…」と思ってたけど、専門書を読むと「正常な想像力の発達」なんだそうです。
空想と現実の線がまだ柔らかい5歳。
世界を理解するために、自分なりのストーリーを作る時期なのだそう。
だから最近は、こんな返し方をしています。
「そうなの? お空の上で見てくれてたの? ママも早く会いたかったな〜」
すると娘の表情がふっと優しくなります。
おわりに
子どもの“嘘”の奥には、小さなプライドややさしさ、不安や恥ずかしさが隠れている。
そう思えたら、少しだけ気持ちが軽くなりました。
嘘をつく我が子にイライラする日もあるけど、その裏には「ママにかっこよく見られたい」「安心したい」というまっすぐな気持ちがあるのかもしれません。


























