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皮膚科で処方される保湿剤「ヒルドイド」4種を薬剤師ママが徹底解説!

皮膚科で処方される保湿剤「ヒルドイド」4種を薬剤師ママが徹底解説!

▶︎2021年3月記事を更新しました!【乾燥肌の強い味方!ヒルドイドシリーズについて薬剤師ママが解説】

乾燥する季節がやってきました!

こんにちは!薬剤師のママとこどものおくすりやさんです。乾燥する季節になってきましたね!実は私自身アトピー性皮膚炎を患っているので、乾燥対策にはとても敏感なのです。

今回は皮膚科でよく処方されるヒルドイドシリーズについて解説してみます。皆さん一度はみかけたことのある保湿剤だと思います。自分の薬であったり、子どものだったり、小児科や皮膚科でよく処方されるお薬です。

ヒルドイドの効果とは

ヒルドイドの一般名はヘパリン類似物質といいます。とはいっても一般名とは何?と思うと思います。一般名とは有効成分の名前と思ってもらっていいです。

ヒルドイドの効能効果は
1.血液凝固抑制作用
2.血流量増加作用
3.血腫消退促進作用
4.角質水分保持増強作用 皮膚に対する保湿効果
5.線維芽細胞増殖抑制作用

なんだか難しい医療用語がずらり、簡単に説明すると「血流をよくして水分を保持してくれる」作用といったところです。

広く知られている作用としては保湿剤としてが有名ですが、血流増加の作用もあるので冷えの改善や外傷の早期回復に使われることもあります。

ヒルドイドには4種類の剤型があります。

ヒルドイドには下記の4種の剤型があります。

・ヒルドイドクリーム
・ヒルドイドソフト軟膏
・ヒルドイドローション
・ヒルドイドフォーム

これらをジェネリックと合わせて解説していきます。

ヒルドイドクリーム

・一般名(有効成分名)はヘパリン類似物質クリーム
・クリームなのでべたつかない
・今はだいぶ改善されているが、独特なにおいがあり(昔はだいぶ臭かった…)
・有名なジェネリックは日医工が発売しているビーソフテンクリーム(他にもジェネリック品あり)
・ヒルドイドクリーム1本あたり約162円(3割負担)
・ビーソフテンクリーム1本あたり約56円(3割負担)

ヒルドイドソフト軟膏

・一般名(有効成分名)はヘパリン類似物質油性クリーム
・クリームと軟膏の間の使用感だが、ほぼクリームに近い
・今は改善されているが、昔は独特なにおいがあった(私的にミスドのドーナッツの甘さをとったような油のにおい)
・ジェネリックはヘパリン類似物質油性クリーム(日医工)など
・ヒルドイドソフト軟膏1本あたり約162円(3割負担)
・ヘパリン類似物質油性クリーム(日医工)1本あたり約56円(3割負担)

ヒルドイドローション

・有効成分名はヘパリン類似物質外用液
・ジェネリックはビーソフテンローションなど
・ヒルドイドローションとビーソフテンローションの使用感がだいぶ違う!ヒルドイドローションは白く、乳液のようだが、ビーソフテンローションは透明で化粧水のような使用感。さっぱり感がお好みな人へはビーソフテンローションがオススメ
・ヒルドイドローションは25gと50gがあり。ビーソフテンローョンは50gのみ
・ヒルドイドローション50g1本約325円(3割負担)
・ビーソフテンローション50g1本約112円(3割負担)

ちなみに、左が、ヒルドイドローションで右がジェネリックのビーソフテンローションです。全く外観違いますね!

ヒルドイドフォーム

・ヒルドイドシリーズの中で一番新しい剤型
・泡のような見た目と使用感
・1本あたり約660円(3割負担)
・ジェネリックはありません
(類似商品にヘパリン類似部室泡状スプレーがありますが、こちらはヒルドイドフォームのジェネリックには該当しません)

ちなみに、ヘパリン類似物質外用スプレーという化粧水をポンプ式でだす形状のものもありますが、こちらは元の先発品はありません。

ヒルドイドフォームはこのような泡な感じです。

市販薬でも買うことができます!

ヒルドイドの成分ヘパリン類似物質は今や処方箋がなくてもドラックストアで買えるようになりました。

ヒルドイドと同じ、ヘパリン類似物質単独の成分のものや、かゆみどめなども配合されているもの様々なものがあります。

効果は同じ成分なので処方箋薬と変わりないでしょう。ただ、すべての商品に共通していえることは処方箋薬と比較すると高い!!

例えば、同じ容量くらいでヒルドイドソフト軟膏は約162円なのに、市販薬は1000円以上する場合もあります。ただし、病院で診察代をかけて、処方してもらい、薬局で薬代以外のもろもろの金額と合わせると市販薬のほう安価かもしれません。

保湿剤の適切な使い方 入浴後5分以内がカギ!

どの保湿剤にも共通していえることは、入浴後5分以内に塗るのが効果的とされています。なぜなら、水分は5分でとんでいってしまうからです。

また、2歳までに保湿を頑張って継続すると、アトピーなどの皮膚疾患も予防できるとの報告があります。私自身アトピーのため3歳の娘には、この保湿方法をうまれたときから実践しています。そのおかげか、今のところ娘にアトピーの兆候はみられません。

冬の乾燥対策!今から保湿剤を使って備えましょう!

ライター

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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