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サンタさんは本当にいる?答えに迷う親へ届けたい“公認サンタ”の話

もうすぐ12月。クリスマスの準備を始めたご家庭も多いのではないでしょうか。
子どもたちはサンタさんを心待ちにし、ワクワクした気持ちでいっぱい。
一方で、大人の私たちはこんな質問にドキッとすることがあります。
「サンタさんって本当にいるの?」
年齢が上がるほど増えるこの質問。
どう答えたらいいのか悩む親御さんも多いはずです。
そんなとき、親としての答え方のヒントになるのが、“実在する公認サンタクロース” の存在です。
絵本で出会える「実在のサンタさん」
アジア初の公認サンタクロースである パラダイス山元さんが書いた絵本『サンタさんみっけ!』には、実在するサンタさんの活動が描かれています。
公認サンタクロースとしての資格を維持するため、パラダイスさんは毎年、デンマークのコペンハーゲンで開催される「世界サンタクロース会議」に出席しています。
絵本の中では、主人公の女の子が夏休みに旅行中、空港でサンタさんに出逢います。
「夏なのにサンタさん?」と驚きますが、会議は毎年7月に開催されているため、夏のサンタさんも実在するのです。
この絵本では、サンタさんがどんな会議に参加し、どのような試験をクリアして“公認サンタ”になるのかが、子どもにも大人にも分かりやすく描かれています。

子どもにも話したくなる「サンタという職業」
公認サンタクロースには受験資格があります。
・結婚している
・子どもがいる
・サンタクロース活動に従事経験がある(要履歴書提出)
・サンタに相応しい体型である(衣装含め120kg以上)
※女性の場合は、この体型の条件は緩和されています
現地で行われる試験内容もユニークです。
・体力測定(袋を持って走る、煙突に登るなど)
・長老サンタによる面接(英語またはデンマーク語)
・見だしなみチェック(伝統や風習に合う装備を自作)
・誓いの古文書の朗読
サンタさんになるには、たくさんの項目をクリアしなければなりません。
こうした裏側を知ることで、子どもたちの興味もぐっと広がります。
公認サンタクロースが担う大切な役割
公認サンタクロースは「グリーンランドにいる長老サンタのお手伝い」を任されています。
クリスマスに家族と過ごすことが難しい子どもたちのもとへ行き、福祉施設や小児病棟を訪問してプレゼントを届けます。
そして年に1度デンマークで会議を行います。
パラダイスさんはこう語っています。
『日本では「おまえ、まだサンタクロースなんか信じてんの?」という会話が子ども同士であるけれど、実はこれは日本だけ。他の国では、もし身近な人がサンタなのかも?と思っても追及しない。サンタさんはいる、だからプレゼントが届くとみんな思っています。』
厳しい試験を突破した公認サンタクロースは世界に約120人。
その人数で全世界の子どもにプレゼントを配るのは難しいかもしれません。
でも、その“気づき”こそが、子どもと話す大事なポイントになります。
「サンタさんって本当にいるの?」と聞かれたら
小学校高学年になると、子どもたちは少しずつ疑問を持ち始めますよね。
そんなとき、こんなふうに伝えてみるのはいかがでしょうか。
「サンタさんは実在するよ。長老サンタのお手伝いをする“公認サンタ”がいるんだよ」
そしてさらに続けます。
「世界中には公認サンタさんのお手伝いをする人たちがいっぱいいるんだよ」
おもちゃメーカーの人、運送会社の人、そして家の中にプレゼントを運んでくれるパパやママ。
誰もが子どもたちの笑顔のために動いている。
その“つながる力”こそが、クリスマスの魔法なのです。
参考:絵本情報
絵本『サンタさんみっけ!』文 パラダイス山元、絵 ソリマチアキラ(YAMAVICO HAUS)2000円(税抜)。
パラダイスさんが公認サンタクロースになるまでをえがいています。
サンタさんの魔法が、みなさんのおうちにもしっかり届きますように。


























