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鼻血が40分止まらない…日曜早朝ワンオペで#8000に電話した結果

#8000(シャープはっせん、と読みます)
これは子育てに関わる全ての方に知っておいて欲しい番号の一つです。我が家も存在自体は知っていたものの、使ったのはつい最近。
子育てをしていると大人の予想だにしていない怪我や病気、事故や事件に立ち会う場面が多々あり、そんな時に大活躍するのがこの番号。
4歳長女が日曜日の早朝、ワンオペ時に鼻血が止まらず悩んだ末、この番号に電話をかけて助けていただきました。
子育てをしている方全員に#8000を覚えていただきたいし、もっと広まって欲しいと強く思います。
※血の写真は載せていませんがブログの内容上、鼻血の量や出方の表現の記載があります。苦手な方はご注意願います。
日曜早朝ワンオペ中に鼻血を出す長女
我が家の夫は医療職なので、子どもたちが怪我や病気をしても大抵のことは夫が診てくれてとても助かっています。ただ育児あるあるの一つでもあるのですが、肝心な時に不在にしていることも多々…
とある日曜日、その日は夫は仕事の関係で不在。私と9歳の長男、4歳の長女でのんびり朝寝坊するぞー!と思いながら寝ていたら、長女が「鼻水出るから鼻かみたい」と起こしてきました。まだ寝ぼけ眼でティッシュを探しましたが寝室にはなく、階段を下りてリビングの収納庫まで取りに行かねばなりません。内心面倒くさいなと思っていると長男も起きて「取ってきてあげるよ!」と言うのでお任せし、私は再び夢の世界へ…長男が持ってきてくれたティッシュで勢いよく鼻をかんだ長女。勢いがよすぎたのかたまたまなのか、大量の鼻血が出てしまい「ママ、鼻血でたー!」とまた起こされてしまいました。
この時点で朝の7時。日曜日の朝はできたらもう少し寝ていたいけれど、鼻血の長女を看病するため渋々起床し、3人でリビングへ。長男がアレルギー性鼻炎でよく鼻血を出しているので、我が家での鼻血は日常茶飯事。長女も鼻をほじることがあり今までにも数回鼻血を出しているので、そのうち止まるでしょ!なんて気楽に考えていました。
アレレ…止まらない?
我が家では鼻血が出た時にはティッシュを半分に切って鼻に詰めれるサイズに折って丸めたものを鼻に入れています。通称、鼻つっぺ。実は今回の事件が起きるまでこの鼻つっぺが北海道の方言だとは知りませんでした。(後ほど関東出身の夫に事件の説明をしている際に「ところで鼻つっぺって何?」と聞かれて方言だと知り衝撃を受けました)
ここでは言い慣れてる『鼻つっぺ』を引き続き使いたいと思います。
鼻つっぺを取り換えても取り換えても、鼻血は止まらず…なんとなく鼻つっぺに血がついてこなくなったから、そろそろ止まるかな?と思ってもまた鼻つっぺをとると血がついている…
といったことを繰り返す内に、気づけば時刻は7時半になっていました。
つまり30分の間、鼻血が出続けている長女。え、そんなに長い時間鼻血が出て大丈夫なの?長女は鼻血が出ている以外は元気で普段と様子は変わりなく見えますが、もしこのまま鼻血が止まらなかったらどうしよう…とだんだん心配になってきて、思わず『鼻血 子ども 止まらない』で検索。通常10~20分で鼻血が止まらなかったら受診した方がいい、と書いてあるネット情報も見かけましたが医学的な根拠はないし、現在日曜日の朝7時半過ぎ。小児科も耳鼻科も診療時間外だし、救急病院にかかるのがいいのか?でもコロナウイルスやインフルエンザで高熱の方も多いだろうし、そんな中で鼻血が止まらないからといって元気な長男まで連れて私一人で受診するのはハードルが高すぎる。もしかしたら周りに迷惑をかけてしまうかもしれないし…もう少し様子を見る?でも、もしも緊急を要するなら早く対応しなければならないだろうし…と頭の中はグルグルグルグル…
そんな時に思い出したのが『#8000』の存在でした。

#8000とは?
#8000(シャープはっせん)
子ども医療電話相談事業のことで、保護者の方が休日や夜間の子どもの症状にどのように対応したら良いのか、病院を受診した方が良いのかなど判断に迷った時に、小児科医・看護師に電話で相談できるものです。この事業は全国同一の短縮番号『#8000』をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスがもらえます。(引用/厚生労働省の子ども医療電話相談事業について)
47都道府県で窓口が定められており、平日、休日(土曜日含む)によって対応時間は異なりますが、電話で小児科医・看護師に相談ができてアドバイスがもらえるこの番号。ワンオペで過ごすことも多い我が家なので、この番号を長男が生まれた9年前からお守り代わりにしていました。そして、初めて使う時がきました。
※北海道の場合、IP電話、ひかり電話からは繋がりません。また各都道府県で対応時間等に差があるようなので、一度在住の都道府県の確認をしておくといざという時に安心だと今回感じました。

初めて#8000に電話をしたら
ドキドキしながらスマホから#8000をプッシュ。時期的にインフルエンザが爆発的に流行していることもあって待たされるかな、と思いましたが、5コール目ですぐに女性の方に繋がりました。ワンオペで頼れる大人がいない状況だったので、この『電話が繋がった』という状況だけですでに安心で泣きそうになりつつ、4歳の長女が7時から鼻血を出していてまだ止まらないこと(この時点で7時40分でした)、鼻つっぺを今もしていて未だに真っ赤な血が鼻つっぺ全体についていること、このまま鼻血が出続けるようならどのタイミングでどこへ受診したらいいのか教えて欲しいことを伝えました。
最初に言われたのが「その方法は間違っています!」でまずはビックリ。今まで鼻血が出たらかかさず鼻つっぺを作ってせっせと鼻に詰めてきましたが、この方法だとせっかく鼻血が固まって止まりそうになっても、鼻つっぺの出し入れが刺激となり鼻血が止まらない原因になるため、鼻つっぺはしないでくださいと言われました。
まずは椅子に座らせて顎を少し引く姿勢をとるように指示をいただき、鼻のこのでっぱりの部分を親指、人差し指でつまんで圧迫。この圧迫でも30分鼻血が止まらないようなら、受診した方が良いとアドバイスをいただきました。また圧迫中に鼻から血が垂れてきたり、口から血が出てくることもあるようですが、その場合はすすったり飲み込むことはせず、全て体外から出すように、とも言われました。
もし30分たっても鼻血が止まらなかった場合の受診先も併せて教えていただき、他には私の年代、在住の市区町村、他に兄弟はいるかといった事務的なことも聞かれました。
※あくまで我が家の場合の話です。鼻血が出続けて意識がない、顔面蒼白といった場合にはこの限りではないと思いますし、状況はそれぞれ異なると思いますので、一つの体験談としてご理解ください。

#8000に連絡した結果
電話していた時間は8分弱でした。電話が終わった後も教えていただいた止血法(上記写真の方法)で鼻を圧迫した結果、10分経たずにやっと鼻血は止まりました。本当に良かった…
長女は終始元気でその後も様子をみましたが、特に変わったことはなくご飯もよく食べ、以降は鼻血を出すこともありません。きっと勢いよく鼻をかんだ拍子に血が出てしまい、鼻つっぺの出し入れが刺激となったせいで鼻血がなかなか止まらなかったのかな、と思います。
もし#8000の存在を知らなかったら。日曜早朝ワンオペ中の私にできることって、一体何があったんだろう。
たまたま存在を思い出せて正しい止血法を教えていただけたから良かったものの、もしあのまま鼻血が止まらなかったらと考えると本当に恐ろしいです…大げさかもしれませんが、長女の命を救っていただいたような気持ちだと言っても過言ではないかもしれません。
今回ブログに書くにあたり、#8000の認知度調査なるものも拝見しましたが、認知度が非常に低くてビックリしました。電話一本でもしかしたら助かる命があったり、我が家のようにワンオペで頑張っている方を救えるかもしれないと、私は本気で思います。
だからこそ、まずは#8000を頭の片隅に入れておくことは、子育て世代の強い味方になると思います。
この記事がどなたかのお役に立てると幸いです。
ちなみに#8000で対応してくださった方にも北海道の方言の『鼻つっぺ』は通じました!地域ごとに窓口が異なるので、こういった地域に根差した医療という観点から見ても、良いサービスではないかと私は思います。

























