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2度目のイギリス駐在に帯同中。男子2人抱えてワンオペ率高し。

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全幼児の親が『トゥンク…』癒しのイベント、ネイティビティ

全幼児の親が『トゥンク…』癒しのイベント、ネイティビティ

クリスマスといえば、ネイティビティ!
イギリス現地校に通う子どもたちは、必ず経験する癒しのイベントを紹介します。

12月、それはクリスマスに向けてのカウントダウン

私の住むイギリスは、言わずもがな、クリスマスをとても大切にしています。
ボクシングデーと呼ばれる12月26日には『クリスマスまであと364日!』とカウントダウンが始まり、8月にはクリスマスツリーのオーナメントが売られるぐらいですから、
12月なんてもう学校も仕事もかなりの惰性運転に入ります。

そんな中、プライマリースクール(日本でいう小学生)の低学年の子たちが取り組むのは、『ネイティビティ』と呼ばれるイベントです。

ネイティビティっていったい何?

キリスト生誕のことをネイティビティと呼びますが、学校では主に歌と劇でキリスト生誕を祝うことが多いです。
現地校の低学年による出し物なので、雰囲気的には、日本の幼稚園の学芸会に近いのではないでしょうか。
そしてこのイベント、日本式学芸会を経験した親としては、突っ込みどころもたくさんなのです(良い意味でね)。

配役が適当すぎる!

イエス=キリストは馬小屋で生まれたとされています。
そのため、劇中の登場人物はMary(マリア)、Joseph(ヨセフ・イエスの養父)、馬小屋の動物たち、そして天使とお星さまです。
ここまではもうどの学校でもほぼ固定で、生徒の人数によって、ナレーター役が増える、といった感じです。

ここまでお読みになってなんとなく想像がつくと思いますが、マリア様とヨセフがいわゆる主役、そのほかは完全にモブキャラです。
ナレーターでセリフがある子はまだ見せ場がありますが、動物役の子たちは、立って座って歌うだけ、という負担がかなり偏った構成になっています。

日本式の親心としては、『子どもにはマリアやヨセフの主役をやらせたい!』とか『娘には天使の役になって、可愛いドレスを着てほしい!』といった思いを抱くわけですが、
現地校の先生方の配役は超適当です。

主役やナレーターは、一応英語が理解できる子を配役しているようですが、モブキャラにいたっては、端から割り当てたとしか思えない適当さが垣間見えます。

ちなみに我が長男、チキン役の予定が、当日羊役の子の欠席が多く、チキンの衣装を着て羊の列に立つ、という適当ぶりでした。
一応羊っぽく見えるように、先生が即席で作ってくれた羊毛のような飾りをつけていたので、てっきり羽をもがれたチキンなのかと思いました(笑)
ちなみに配役変更はもちろん親には知らされていません。
多分本人も理解していません(苦笑)

練習が適当すぎる!

劇中で歌う歌の歌詞カードなどが事前に配られますが、学校で一生懸命練習している様子もなく、セリフがある子も自分のセリフだけが書いてある紙切れ1枚を渡されるだけなので、
いったい劇中のどのタイミングでそのセリフを言うのか全く分かっていません(笑)
家でたまに劇中歌を口ずさんでいる様子はあるものの、練習はどう?と聞いても「I don't know. (わかんない)」
練習もかなり適当なようです。

衣装が適当すぎる!

もちろん本番では役ごとに衣装を着るのですが、これは各家庭で準備します。
天使役の子は白い上下、またはワンピースなどと指定がありますが、羊はクリーム色のトップス、チキンは黄色、ロバはブラウンと適当な指示が割と直前に学校から出ます。
クリーム、黄色、ブラウンの解釈が人によってかなり違うので、当然当日はチキン役より濃い黄色のセーターを着た羊や、それ、ほぼ白?アイボリー?みたいなロバが登場することになり、
かなりカオスな馬小屋のシーンが爆誕します。

完成度が低すぎる!

そんなこんなで、いよいよ本番です。
本番がこれまたカオス!
ノリノリで歌って踊る子に、見に来ている親御さんに手を振る子、パニックで棒立ちになる子にぼーっとしてセリフを忘れる子。

そもそも日本の学芸会のように完成を目指していないので、『ああ、普段学校でもこんな感じなんだろうなあ』と親たちも生暖かい目で見守ります。
当日の気分次第で、出演しない、という選択肢もありの様で、普通に衣装着ないで横で見ている子もいます。

そして主役のマリアとヨセフ、劇の最後にイエスが生まれた!と赤ちゃん(人形)を掲げるのですが、その人形もわしづかみで振り回したりして、もう笑いが止まりません。

でも、結局のところ癒ししかない!

私としては、この適当スタイル、かなり大好きです。
幼児が一生懸命練習して何かを仕上げる、そんないじらしさとかわいらしさもあると思いますが、普段の学校生活をそのまま持ってきたようなこのカオスな劇もなかなか味があります。
そもそも、低学年は、4,5歳の集まりなので、並んで歩いているだけで癒しです。
一生懸命踊る子に『トゥンク…』、緊張して泣きそうになってしまう子に『トゥンク…』、歌も踊りも全く覚えていなくて先生をガン見しながらワンテンポ遅れて動く子(ちなみに我が子はこれ)に『トゥンク…』
何より、ネイティビティは低学年の間しかやらない劇なので、この期間限定の可愛さに『トゥンク…』です。

長男はネイティビティ卒業!次は次男?

長男はもう中学年になってしまったので、ネイティビティは卒業してますが、来年からは次男が小学生になります。
次男の初ネイティビティはどんな感じかな?今から楽しみです。

次のネイティビティまであと364日?私もカウントダウンしちゃう(笑)

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Kyoko

2度目のイギリス駐在に帯同中。男子2人抱えてワンオペ率高し。

ヨガインストラクター ITEC Diploma in Aroma therapy所有

夫と男子2人(6歳&2歳)の4人家族。
イギリス生活通算10年になります。
ヨガ、美容、旅行にグルメ、好奇心の赴くままに生きたいアラフォーママです。

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