【教習指導員ママが警告！】「歩道だから安心」が危ない！冬休み前に子どもの自転車安全チェック！

この写真に潜む危険、どこでしょう？

早速ですが、問題です！

さて、この写真の中にある危ないところはどんなところだと思いますか？
「歩道にいるから安心」？「車道じゃないから安心」？
実は、教習指導員の立場から見るとヒヤッとするポイントがあるのです！

1番怖い「巻き込み事故」

正解は、「車体の一部が車道にはみ出していること」！

例えば、大型車。
大きいからよく見える！と思われがちですが、実は逆。
死角が普通車と比べてとても多い！
特に、左折時は歩道との距離感が一気に縮まります。
また、大型車は普通車に比べて後輪が内側を通る特性があり、道が狭いほど後輪はカーブの内側（縁石）に沿って曲がります。

この状態で大型車が曲がってくると、自転車の車体やハンドル、ペダルが少しでも車道側に出ていると危険です！
「歩道にいるから安全」とは限りません。
交差点で待っているとき、縁石に足を乗せて止まっている人を見かけることもありますよね。

身体は歩道の中にあっても、車体が車道に出ていると危険！
交差点では、特に注意が必要です。

「自転車歩道通行可」の標識の意味、知ってる？

意外と色んなところにある「自転車歩道通行可」の標識。
勘違いされやすい標識なのですが、みなさんはいかがですか？

よくある勘違いは、
・歩道ならいつでもOK
・子どもは大丈夫！
ちょっと違うんです！
実際のルールとしては、
・原則として、「自転車歩道通行可」の標識がある場合に歩道通行が可能
（ただし、13歳未満の子どもや高齢者などは、標識がなくても歩道通行が認められています。）
・歩行者の通行を妨げないこと
などが定められています。

ちなみに、よく忘れやすい「自転車って、右側通行？左側通行？」この問題。
自転車は車両なので「左側通行」です！
「車（自動車）と一緒だよ」と説明すると、子どもにも分かりやすいですよ！

もし、事故を起こしたら…責任は誰が負う？

自転車事故というと、「車にぶつけられる被害者」のイメージが強いかもしれません。
でも、自転車が加害者になることもあるんです。

自転車が加害者になった事例

自転車運転者が加害者となり、高額な賠償金が命じられた事例があります。
その金額は、「約9500万円」。
これは、小学生が運転していた自転車が歩行者（高齢者）にぶつかり、重症を負わせてしまった事例です。
子どもに支払い能力がない場合、保護者が監督責任を問われ、高額な賠償責任を負うケースもあります。
突然「9500万円支払ってください」と言われたら…支払えますか？

自転車保険、入っていますか？

今は多くの自転車保険は普及しています。
・自動車保険の特約として付帯
・火災保険や生命保険の個人賠償責任賠償
・自転車専用保険
冬休み前の今、ご家庭の保険を確認してみてください。
自治体によっては、自転車保険の加入が義務化されているところもあります！

ヘルメット、嫌がる子にはどうする？

最近、着用率が高くなっているヘルメット。
現在は、年齢に関係なくヘルメット着用が努力義務とされています。
小さい子は嫌がる子もいるかもしれません。
伝えたいポイントは2つ！
・サイズが合っているか
・かぶる習慣をつける
ということ。
色々なデザインのヘルメットが増えてきているので、お気に入りの1品を子どもと一緒に選ぶのもいいですね。

冬休み前にやってほしいこと

冬休み前に、ぜひご家庭でチェックしてほしいポイントをまとめました！
・親子で自転車の交通ルールを確認
・近所の危険な場所をチェック（見通しの悪い交差点、坂道の下り方など）
・自転車保険の加入状況の確認
・ヘルメットのサイズ確認
冬休みに突入する今こそ、親子で自転車の交通ルールについて話し合ってみてください！