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「空きがない!」から始まった放デイ探し。週5日確保するまでの記録

二男は知的障害を伴う自閉症スペクトラムです。今年、特別支援学校に入学しました。保育園とは違い、小学生になると帰宅は昼過ぎ…。それでも私がフルタイムで仕事を続けられているのは、「放課後等デイサービス(放デイ)」のおかげです。とはいえ、放デイにスムーズに入れたわけではなく、希望していた週5日の利用が整うまでには、入学してから4カ月もかかりました。今回は「これはもう情報戦だな…」と痛感した、わが家の放デイ探しの記録を書きたいと思います。
放デイ探しは年長の夏にスタート
二男が年長になった夏、「そろそろ放デイのことを考えなきゃ」と思い、まずは役所のホームページに載っている事業所一覧を片っ端からチェックしました。放デイは、放課後や長期休みに利用できる福祉サービスで、親の就労の有無に関係なく使えます。生活面のサポートや集団生活の練習など、子どもにとって安心できる居場所にもなります。
ですが、実際に電話をかけてみると、「今は空きがありません」「見学は受け付けていません」という返事の連続。正直、この時点で心が折れそうになりましたが、諦めずに連絡を続け、タイミングよく見学できた施設には足を運び、地道に候補を増やしていきました。
そして年長の12月、ようやく1つ目の放デイと週3日で契約。少しホッとしたものの、働いている身としてはやっぱり週5日は確保したいところ。就学準備もしなきゃいけないし、日々バタバタしながらも、残りの利用先を探し続ける日々が続きました。
療育ママ友と情報交換、「行動力」に励まされる
年が明けると、療育で会うママ友との会話は自然と「放デイどう?決まった?」が挨拶代わりに。お互いに見学した放デイの状況や雰囲気を共有し合い、私がチェックしていなかった施設の情報も教えてもらえて、とても参考になりました。何より、同じ立場のママ友たちの行動力が大きな励みになりました。
この頃から、家の近くの放デイだけでなく、数駅先の施設にも範囲を広げて探します。車で送迎してくれるところであれば、少し遠くでも通えそうだと思ったからです。結果として、離れた施設から「週1日なら空きがあります」と返事をもらえ、さらに利用者が休んだ日にスポットで利用できる施設も見つかりました。年長の3月末までに4つの放デイと契約ができ、ようやく少し肩の力が抜けました。

ヘルパーさんのひと言が、まさかの突破口に
とはいえ、週4日のままでは夏休みが怖すぎる…。仕事をしながら1日中二男と過ごすのは、正直お互いにしんどいのが目に見えていました。なんとか夏までに週5日を確保したいと思っていましたが、どこに聞いても空きがありません。「もう手詰まりかも…」と半ば落ち込みかけていた頃、意外なところから情報が飛び込んできました。
二男のヘルパーさんに「放デイ、全然空きがなくて…」と雑談ついでにぼやいたところ、「あそこの放デイ、空いたって聞いたよ」と教えてくれたのです。その放デイは隣の区にある施設。役所のリストには載っていなかったため完全にノーマークでしたが、わが家からは十分通える範囲でした。
ヘルパーさんは日々いろいろな施設に出入りするので、現場のリアルな情報が自然と集まってくるそうです。その施設にすぐ電話をかけてみると、本当に週1日の空きがあり、そのまま契約へ進むことができました。そしてついに、夏休み前の7月、念願の週5日がそろいました。半年以上探し回ったことを思うと、決まった瞬間は軽くガッツポーズでした。

さいごに。3つの放デイに通わせてみて
今、二男は3つの放デイに通っています。最初は「多すぎて二男が混乱するかな?」と心配もありましたが、実際はそれぞれに良さがあり、二男にとっては良い刺激になっています。活動の雰囲気もスタッフさんのタイプも違うからこそ、さまざまな環境に触れられるのは大きいと感じています。もし1カ所の利用が難しくなっても、すぐに「ゼロ」にならない安心感があるのも、今の形の良さだと思います。
放デイ探しは、これから本格化するご家庭も多いと思います。お子さんに合う施設に出会えることを心から願っています。今回の内容は私が都内で経験した一例ですが、どこか1つでも「参考になるかも」と感じてもらえたらうれしいです。


























