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料理工程をやさしく伝える。幼児から小学生まで長く使える絵本2冊

子どもと台所にいる時間が増えてくると、料理の流れをどんなふうに伝えようかと考えることがあります。そんなときに出会ったのが、福音館書店の小西英子さんの絵本でした。料理ができあがるまでの様子が順番に描かれていて、子どもにも理解しやすそうだと感じました。
ボロボロになるまで読んだ『のりまき』
わが家で最初に迎えたのは『のりまき』です。子どもたちが何度も読むうちに、表紙はくたっとしてページの角も丸くなり、すっかり使い込まれた姿になりました。そろそろ新しい一冊を、と買い直すことに。手にした二男は嬉しそうで、昼ごはんの納豆巻きの横に絵本を並べ、描かれたのりまきと見比べながら食べていました。
二男には知的障害があり、文字よりも絵で手順を追ったほうが理解しやすいところがあります。料理の流れが絵で示されている絵本は、日常生活の中で覚えやすさを助けてくれる存在。『のりまき』は、材料の準備から巻き上がるまでが順番に描かれていて、実際に作るときにもイメージが持ちやすそうです。今度一緒に作るときも、絵本をそばに置いて参考にしながら進められたらいいなと思っています。

『カレーライス』は未来の調理に向けて
今回、『のりまき』と一緒に『カレーライス』も購入しました。具材の下ごしらえから煮込むところまで丁寧に描かれていて、こちらも手順がとても分かりやすい絵本です。二男が高学年になると、放課後等デイサービスで調理実習があると聞いています。今はまだ眺めて楽しんでいるだけですが、いずれ本格的に料理をするときには、この絵本がきっと助けになってくれるだろうと感じています。

生活スキルの学習にも絵本を活用
小西英子さんの『のりまき』『カレーライス』は、子どもが料理を理解するためのやさしい手がかりになり、台所に立つ日の小さな準備にもつながる一冊です。わが家では、これらの絵本を幼児から小学生まで、長く使っていくつもりです。生活スキルの学習に、絵本が役立つことを期待します。


























