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【体験談】個人的には出産よりもはるかに辛かった、妊娠悪阻とは?

妊娠悪阻、聞いたことはありますか?読み方は「にんしんおそ」と読みます。私は自分自身が診断されるまで、その言葉を聞いたことがありませんでした。妊娠悪阻とはどういう状態?これから妊娠計画を立てられている方、妊婦さんなどなど、私の経験が誰かの役に立てたらと思いお話させていただきます。
その日はじわじわやって来た
待ち望んだ2人目妊娠!4年ぶりにやっと不妊治療で授かり、元気に育ってくれるといいなと思うと同時に、つわりがひどくないといいなぁと願う気持ちで毎日を過ごしていました。というのも、1人目に息子を妊娠した際、かなりひどい吐きづわりになって点滴を打ってもらう状態になったからです。息子妊娠当時はパートをしていましたが、接客やレジなどずっと立ちっぱなし歩きっぱなしの業務だったのもあり、耐えられず1か月半ほど休職したのを覚えています。
そして願いもむなしく、2人目妊娠3カ月が過ぎたころ、恐れていたつわりの症状がでてきました。

1人目と2人目のつわりの差
さきほど1人目はひどい吐きづわりで仕事にも出られない程だったとお話しましたが、2人目はそれをさらにひどくした吐きづわりで、正直「お腹の子がどうというより自分自身が先に死んでしまうのではないか…?」と大袈裟に思えるかもしれませんが、本当に何度も思った程ひどかったです。
1人目の時は吐くを繰り返しても、なんとか毎日少しずつ食べられる食材を探して食べられていました。2人目、全く食べられなくなり、水さえ飲めなくなりました。においにも敏感で水にもかなりのにおいを感じてしまうのです。水がダメなら氷はどうだと、小さい氷を口に含みますが、氷も気持ち悪くて少ししか摂取できませんでした。「もう無理。唇切れてるガサガサ。極限の脱水状態。喉がかわいたよー。つらすぎる…!」そう言って夫にしんどい気持ちを毎日聞いてもらっていました。
もう限界だった
吐きにトイレへ行くけれど全く吐くものがない、出るのは胃液のみ。ずっと家で横たわったまま動けない、そんなつらい日々を過ごしていたある日、妊婦検診のため総合病院へ定期受診をしに行きました。病院へ行くのも一苦労。もう自力で歩けないので夫に支えられながらなんとかたどり着きました。
妊娠されたことのある方だと経験があると思いますが、妊娠初期の場合、ほとんど妊婦検診へ行く機会がありません。妊娠後期になるにつれ、どんどん定期受診の回数が増えていきます。つわりが始まるのが毎回妊娠初期のため、病院で自分の今の状態を見てもらうのがだいぶ遅くなってしまいました。
受診した結果は、即入院。先生から「水も飲めない?それはもう飢餓状態だよ。ケトン体の数値も高いので今すぐこのまま入院してください。妊娠悪阻という状態です。発展途上国では、これで亡くなる妊婦さんもいらっしゃいます」と言われました。
妊娠悪阻と診断されて
入院させてもらえる、点滴で体に水分や栄養を毎日いれてもらえる、私もお腹の子もこれで助かった!いろいろな思いが溢れて、思わずその場で涙が溢れて止まりませんでした。泣きじゃくりながら車椅子でそのまま入院棟まで連れて行ってもらい、さっそく点滴をしていただきました。他にも廊下に妊婦検診などの妊婦さんが沢山いて、その中を私一人だけ車椅子にぐったり腰掛けながら泣いていたのが、なんだかとても惨めな気持ちになって恥ずかしかったのを覚えています。
入院生活は
入院中、通常だと病院食が出されるのですが、とにかく何のにおいでもダメで気持ち悪さが増すので、一度も退院まで病院食は頼みませんでした。水のにおいがだめなのでシャワーでお風呂へ入ることも辛く、2~3日に1度を目安に頑張って入浴していました。
入院1週間はただただ点滴と寝るだけの生活。ですが睡眠さえ吐き気でよく眠れずにすぐ起きるので、細切れ睡眠の日々でした。2週間目からようやく夫やお義母さんから届けてもらったなんとなく食べられそうだと思うものリストでお願いしたものを、食べられるタイミングで冷蔵庫から出して少しずつ食べていました。
私は全て冷たいものしか食べられず、チーズ蒸しパン・フルーツヨーグルトドリンク・稲荷ずし・焼き芋(冷やす)ならなんとか食べることができました。
入院部屋
入院中数人で入る大部屋か個室か選べたのですが、体調もメンタルもにおいの敏感さも限界だったため、即決で個室にずっと入院していました。ですが、個室は大部屋より1泊価格が2倍以上!2週間以上入院したのでかなりの痛手でしたが、たまたま当時入っていた保険で妊娠悪阻が対象だったため、あとからほとんど入院費用はかえってきました。以前からしっかり対象の保険に入っていて本当に良かったです!
それから入院中1度だけ、個室から別個室へ移動させてもらいました。理由は「柔軟剤の香りが廊下からものすごく入ってくる!」。もう1日しか耐えられませんでした。ちょうどランドリールームが近かったようです。その時は本気で柔軟剤を使った人を恨みました(笑)。
余裕がなくなりすぎると性格も悪くなる
2週間過ぎたころになんとか退院しましたが、そのあとも吐きづわりとにおいづわりは長期間続きました。まだ退院したくない気持ちと、これ以上個室入院で費用がかさばるわけにもいかないと思ったので、泣く泣く当時決断しました。
自宅に戻ってからもずっと横になってうごけない毎日。時間と日にちだけがどんどん過ぎていく…。いつこの気持ち悪さが軽減するのだろう、いつ普通の生活に戻れるのだろうと、頭の中でグルグルと同じことを考えてばかり。2人目妊娠で幸せなはずなのに、気持ちはどん底でした。
そして長い間しんどい日々が続くと、人って余裕がなくなるようです。正常な今なら「そんなこと思わないよ~」と言えるのですが、当時妊娠悪阻となった私は「人によってつわりに差があるのはおかしい!妊婦さん全員妊娠悪阻になればいいのに!」と思っていました。ものすごく性格悪い人ですよね…すみません。
入院棟へ車椅子で運ばれているときも「なんで私だけ?みんなはここまでひどくならなくて赤ちゃんに会えるのに、なんで私だけ妊娠初期からこんなに死にそうな思いをしなきゃいけないの?おかしいよ!」と思っていました。母に当時話したら「あんた性格悪いね!」とやはり言われました(笑)。ですが、経験した方は共感いただけると思うのですが、本当にほんとーーうに辛いんですよね。妊娠悪阻って。
その後無事に出産
つわりですがようやく妊娠7か月で完全に終わり、そのあとは普通の生活を取り戻し、無事妊娠10か月で元気な2人目が生まれました。妊娠3か月から妊娠悪阻になり、妊娠7か月で完全に吐き気などがおさまるまでとても長く感じましたが、娘が生まれてきてくれてとても幸せです。
この記事を読んでくださっている方で、もしかするとつわり真っ只中の方もいらっしゃるかもしれません。辛いですよね。本当に毎日をやり過ごすのに精一杯ですよね…。辛すぎるときは我慢せず早めに病院へ行ってください。点滴してもらうと、徐々にですが体調が少し変わります。唇のガサガサも治ってきます。そしてなにより自分とお腹の赤ちゃんを守ることができます。無理はしないでください。いつ終わるのか見えない戦いですが、周りを沢山頼って一緒に頑張りましょう。応援しています!!

個人的には、妊娠悪阻に比べたら、普通分娩は一瞬の苦しみだったかもしれません!
この記事を書いた人


























