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兄妹にお菓子は1つだけ…弱肉強食な環境で育った母が「人として大切なこと」を息子から教わる

我が家は9歳の長男と4歳の長女の兄妹。仲良く遊べる時もあれば喧嘩になることももちろんあり、くっついては離れ~くっついては離れ~をエンドレスで繰り返しています。
雪国ならではの長い冬休みもやっと終わったのですが、この冬休み中も些細な喧嘩から大きな喧嘩まで色々な喧嘩が繰り広げられ、私はもう怒りたくないし注意したくもない!のです。なので喧嘩になりそうな芽は片っ端から摘んでいます。
ですが貰い物のお菓子が1つだけあったり、3連パックのお菓子を買って1つ余っていたり。2つあれば兄妹それぞれにあたるのに、よりによって兄弟が好きそうなものが1つしかない!という状況に陥ってしまった時、弱肉強食で育った私からは想像もつかない提案を長男からされて思わず感動しました。
弱肉強食な環境で生まれ育った私
私は4人姉妹の2番目ですが、弱肉強食の世界で育ちました(笑)。袋菓子は1パックを4人で分けて食べていたし、ケーキや大福が1つしかない時は平等に4等分。ジャンケンで勝った人から等分にされたお菓子を選べるルールでしたが、少しでも大きい物を!と思って、選ぶ時はいつも全集中でした。
自分の食べ物も名前を書いておかなければ誰かに食べられてしまうこともしばしば…。食べるのが遅いと、よそ見をしている隙にお菓子がなくなっていたことも数知れず。まさに弱肉強食な環境。だからか食べることは大好きだし、未だに袋菓子を一人占めして誰にも邪魔されず食べられることに幸せを感じてしまいます。
1つしかないお菓子が見つかる
そんなある日、たまたまポイ活で手に入れたお菓子が1つだけ冷蔵庫の中に入っていました。お腹が空いてたまたま冷蔵庫を開けた長男が「ママ、これ食べてもいい~?」と聞いてきたことで思い出しましたが、その場には長女もいる。長女はお腹の調子が良くなく(後に胃腸炎だと発覚)、できれば長女には食べないで欲しい…食べるのはいいけどできればこっそり、長男1人で食べて欲しいのが本音。
そこで「食べてもいいけど、しゃがんでこっそり食べてね」と伝えましたが「え?なんだって?聞こえなーい」とか言い出しちゃう長男。「だから!こっそり食べてねってば!」と先程より大きな声で長男に言うと、聞こえてほしくない長女に「何を食べるのー?」と聞かれてしまう始末。長女には上手く誤魔化し、長男は無事に1人でお菓子を食べることができたのですが、長女のお腹の調子が良くなくお菓子を控えていることは長男も知っていたので、出来ればもう少し想像力を働かせて気を利かせてほしいなと思いました。
私とは正反対の長男
少したって長女の様子が落ち着いているタイミングを見計らって長男の元へ。長男に「長女のお腹の調子が悪いんだから、お菓子食べられないことはわかっていたでしょ?」と聞くと「うん」と頷く長男。「なら長女の前でお菓子の話をしちゃうと『長女も食べたい!』ってなるんだから、1人でこっそり食べて良かったんだよ」と伝えると、「長女も食べたい!ってなったら、半分に分ければいいじゃん!」とキッパリ言い切る長男。
「いや、そうなんだけどさ。長女は今、お腹が痛くて食べられないんだよ」と説明しましたが、「それならお腹が治るまでとっておいたらいいんじゃない?そしたら長女もお菓子が食べられて嬉しいし、長男も長女もお菓子が食べられていいじゃん!」と言われてしまいました。
9歳児に人として大切なことを教わる母
確かに長男の言う通り。2人とも食べたいお菓子なら、半分に分ければいいんだよね。私なら「一人占めできるなんてラッキー」くらいにしか思いませんが、妹のことまでちゃんと考えていた長男に思わず感動してしまいました。食い意地の張った母から出てきた子とは思えない。
長女のお腹が治るまで開封した状態で残しておいたら悪くなるんじゃないかと、ついつい現実的なことを思ってしまいましたが『自分が食べたいものを妹も欲しがるのなら半分に分ける』とすぐに考えることができた優しい長男に、人として大切なことを教わった気がしました。
これが逆の立場で、長女が一人占めできる状態なら私と同じく「ラッキー」としか思わないんだろうなぁ…(笑)。
妹ができてから何かと苦労が絶えないお兄ちゃん。いつも妹に優しくしてくれて譲ることも多いのに『半分に分ける』ことが自然と当たり前に出来ていて、喧嘩が多くて大変なことももちろんあるけれど、兄妹ってやっぱりいいなと感じました。
第二子である長女が生まれる時に『長男への愛情が半分になったらどうしよう』と考えたこともありましたが、愛情は倍に、むしろ倍以上になり、どちらの子も本当に可愛いです。
これからもたくさんの愛情を注いで育て、たくさんの愛情を分け与えられるような人になってくれたら嬉しいなと、今回の出来事から思いました。

一人っ子には一人っ子の良さがあるし、兄弟児には兄弟児の良さがある。
どちらがいいとか悪いとかでなく、それぞれに良さがあると思います。


























