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この名前知ってる?節分飾りが教えてくれた「母がつないでくれたもの」

「節分って、豆まきと恵方巻きだけでいいんだっけ?」毎年この時期になると、そんな疑問がふと浮かびませんか?今年わが家は「5歳双子の学びになれば」と、私の母が近所のスーパーで売っていたという節分用の飾りを「玄関につけてね」と届けてくれました。ヒイラギの枝に、イワシの頭を炙ってさしたもの。幼い頃、実家で毎年飾ってあった記憶があるにもかかわらず、私はこの飾りの名前がわかりませんでした。
名前は「やいかがし」
節分が近づくと、豆や恵方巻と一緒に並ぶことのあるヒイラギ飾り。玄関に飾って邪気を遠ざけるという昔ながらの習わしです。イワシのにおいやヒイラギの棘で鬼を追い払うため、家の入り口につるすんだそうです。

なんでこれ、つけてるの?なんで鬼ってくるの?
子どもたちの「節分」に関する質問攻撃に、「こんな時に頼りになるのは、なんだっけ?」というと、声を揃えて「図鑑だ」!と、一目散に本棚へ。習わしの意味を一緒に調べると「節分の始まり」についても載っていて、家族で理解を深める時間が生まれました。「行事の背景を知る」だけで、節分がぐっと身近になる。そんな発見でした。

昔は飾りを作るのも大変だった
伝統行事を重んじてきた私の母が「今は手軽に買えるから本当に助かるよね。昔は準備するのが大変だった」と、フルタイムで仕事をしながらも行事の準備をしていた当時の話をしてくれました。仕事から帰ってきて、夕飯の支度をして、洗濯をして。その合間に、季節の行事のことも頭の片隅に置いていた母。今思えば、当たり前のように続いていた行事の裏側には、たくさんの手間と想いがあったのだと気づかされます。
時代の変化によって、行事の「かたち」はずいぶん変わりました。手作りが当たり前だったものは、今ではスーパーで気軽に手に入るように。でもそれは、伝統が軽くなったわけではなく、「忙しい毎日の中でも続けやすくなったという進化」なのかもしれません。母がつないでくれた行事への想いに感謝しながら、今度は私が無理のないかたちで子どもたちへ。完璧じゃなくてもいい。少し省略してもいい。母が届けてくれた「やいかがし」が、「昔から続いてきた時間」と「今のわが家の日常」を、そっとつないでくれている気がしました。
行事は、完璧じゃなくていい。手軽に揃えられるものから、できることを少し。「伝統行事をどこまでやる?」の答えは、「わが家にちょうどいいところまで」でいいのかもしれません。
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